tk's diary

2022年10月27日~30日 山口旅行

tkです。2022年10月27日(木)~30日(日)に妻と2人で山口旅行に行ってきたことを書こうと思います。

いやあ始まりましたね、全国旅行支援! この制度について、開始初日に予算が枯れて使えなくなって草みたいな意見もありますが、お得な制度であることには変わりありません。私たちがこの制度を使わないわけがなく、フル活用して旅行していきたいと思います。

また、今回は久しぶりに「どこかにマイル」を使った旅行になります。以前書いた山陰旅行・鹿児島旅行の記事でも紹介しましたが、改めて紹介します。

どこかにマイルは JAL の制度で、往復航空券の交換には通常 12,000 以上のマイルが必要なところ、行先がランダムな代わりに 6,000 マイルで往復航空券と交換できる制度です。行先がランダムといっても完全ランダムでなく、発着地と出発日時・到着日時に応じた4つの候補から選ばれます。

www.jal.co.jp

少しマイルを貯めれば無料で往復航空券が手に入るお得な制度だし、このガチャを引く感覚が楽しいので、私たちはかなり活用しています。

で、今回は石垣・那覇・山口・徳島の4つの候補が提示されました。4つの内2つが沖縄で、しかも1つは石垣です。普通に石垣に行こうとしたら航空券も凄く高いですし、どこかにマイルで石垣に行けたらこれ以上ないほど嬉しいですよね。というわけで申し込み。

結果は……山口でした! 人生そんなに甘くもありません! 4つの候補から選ばれるといってもそれぞれの候補が当たる確率が25%とはどこにも書いていませんし、石垣・那覇は釣りなのでしょう。まあ、そんな餌に釣られにいったわけですが……

しかし、思わぬ場所で思わぬ発見をするというのもこのどこかにマイルという制度の魅力です。鹿児島旅行の時なんかもそれを良く実感しました。気を取り直していってみましょう!

 

0日目(10/26)

いつも通り羽田空港近くに前泊します。東京都の全国旅行支援がスタートした為、この前泊でも全国旅行支援が使えるのが嬉しいところですね。

今回は京急蒲田駅近のビジネスホテルに泊まりました。

前泊した京急蒲田のビジネスホテル。

建物・設備が真新しく、(あまり広くはないですが)大浴場が付いており、良い感じのホテルでした。トイレがユニットバスじゃなくて独立してるのが嬉しい(アンチユニットバス)。

全国旅行支援で貰ったクーポン6,000円分は「幸せの焼肉食べ放題 かみむら牧場」という店に突っ込みました(東京都の全国旅行支援はクーポン使える場所が何気に少ない……)。悪名高いワタミ系列の焼肉店ですが、水曜日の夜にも関わらず満席。客入りは上々そうでした。全国旅行支援のクーポンが使える数少ない店ということが理由として考えられます。

少し入店を待ってくれと言われたので、オタクの青春の地であるところの大田区産業プラザ Pio を参拝するなどして時間を潰しました。

かみむら牧場。肉も一品料理もサラダ・デザートも食べ放題。

私も妻も、サラダバーのプリンとマシュマロが美味しかったというのがこの店の感想です(マシュマロは焼いて食べたりしました)。絶対既製品だけど……

 

1日目(10/27)

なんとこの日の起床時間は5時45分です。何故こんなに早く起きてるかというと、どこかにマイルで石垣・那覇を行き先の候補に含める為に発着時間を一番早い枠にしたら7:45羽田発という朝早い便を指定されてしまった為ですね。点眼薬をさす、シャワーを浴びるなど朝のルーティーンを手早く済ませてホテルを出発します。

羽田空港に着くと、朝早いにも関わらず保安検査場前には長蛇の列が! いやあ、一年くらい前、羽田空港が閑散としていた時期が懐かしいですね。

羽田空港、保安検査場前の長蛇の列。ビジネス客っぽいのがちらほら……

予想外に並んでいた為入場するのに時間がかかりました。早めに来ておいて良かった……

あまり時間はありませんが、それでも羽田空港の実家こと POWER LOUNGE には寄ります。もはや羽田空港を利用する時のルーティーンとなりつつありますね。

POWER LOUNGE。ゴールドカードを持っていれば無料で利用することができます。

そして7:45羽田発の飛行機に搭乗し、いざ山口へ! 朝がとても早かった為、飛行中はほとんど寝ていました。ほとんどワープしていたような感覚ですね。

山口空港は地方空港といった感じで規模は小さく、今まで行ったことある空港だと出雲空港あたりが規模感が近いです。

到着ロビーではフグのお出迎えがありました。流石ですね。

どうやらエヴァの監督の庵野秀明氏が山口県宇部市の出身らしく、コラボしてます。

山口空港から徒歩で草江駅へ(徒歩7分)。草江駅は地方特有の寂れた駅といった感じの趣があります。自動改札どころか Suica のタッチ端末すらありません。当然電車の本数も少なく、宇部駅が目的地の場合9時55分の電車を逃すと次は13時52分の電車……ちゃんと遅れることなく9時55分の電車に乗ります。

JR宇部線草江駅。寂れてはいますが意外と空港の近くにあります。

宇部線の電車。こちらも駅に負けず劣らず趣深い。鉄のオタクなら喜びそう。

整理券を取るという超前時代的な電車の乗り方に戸惑いつつ、草江駅から宇部駅を経由し、下関駅へ。宇部駅では切符パチパチおじさんがおり、令和のこの世に生きていたのか……となりました。

流石に下関駅はそれなりに大きいですね。

圧倒的フグの物量。写真は、写真は角島大橋というフォトスポットです。

ストリートピアノ用らしい。折角なので、妻がドマイナーゲームのBGMを弾きました。

まずは宿に荷物を置こうという話になり、下関駅を西口から出て数分歩くと……

シャッター商店街。スナックとかもはや昭和の遺物ですね……

何というか……早くないか? ここ駅徒歩数分だぞ!? 下関ってこんなに寂れてるのか……? これが地方創生のリアルか(東●経済オンライン)などと考えつつ歩いていると、1日目の宿に到着。

宿は右の建物。左の怪しい建物は全部風俗店……

宿の周り風俗街で草ァ! ちなみに宿向かいの建物はこれです。

秘書コレクション(風俗店)。結構真新しいです。

秘書コレクションって何だよ(困惑)。おかげでこの旅行中、「○○コレクション」という単語が私たちの中だけで流行しました。何で秘書コンセプトなんだろ? とか思ったんですが、故・安倍晋三元首相のお膝元だから秘書コンセプトである可能性が微粒子レベルで存在する……?

下関市内で撮影。自身のお膝元である下関で死してなお日本を守り続ける安倍晋三先輩BB.mp114514(良い世来いよ)。

これ以上ネタにするとみぎとひだりのフレンズたちがドッタンバッタン大騒ぎし始めそうなので、秘書コレクションの件は置いておいて、宿に荷物を置きます。1日目の宿はここ『割烹旅館 寿美礼』(宿については後述)。

割烹旅館 寿美礼。「すみれ」と読みます。

下関駅に戻り東口から出ると、そこそこ栄えてそうでした。多分本来観光客は東口から出るんでしょうね。●洋経済オンライン案件は西口だけだったんやな……って。

下関駅東口前の光景。

1日目の観光経路はこんな感じ。Google Map で見るとなるほど、西口がシャッター商店街&風俗街、東口が観光客向けなのも納得の立地です。というわけで、僕たちも多くの観光客の例に漏れず海沿いの道をてくてくと歩いていきます。

1日目の観光経路(Google Map より)。勿論、全部徒歩ですよ!

海沿いの道は観光施設が立ち並ぶエリアの為、かなり綺麗に整備されていて歩きやすかったです。流石にここにはお金をかけたのでしょう。

海沿いの道を歩いていると、大きい観覧車が目に留まりました。どうやら『はい! からっと横丁』という遊園地のアトラクションのようです。

はい! からっと横丁。ハイカラと唐戸(ここらへんの地名)をかけています。

……客誰もいねえ! 遠目から眺めると、遊園地の中にいるのは暇そうにしてるスタッフとゴミ回収のおじいさんだけです。いくら平日の昼前とはいえ、経営大丈夫なんですかね? 市から補助金とか出てたりするんでしょうか。入場料は無料とのことなので、とりあえず中に入ってみました。

関係者しかいない園内。どのアトラクションも0分待ちです。

有名版権キャラクターもいます。でも、客がいない……

カードのコレクション要素があるアトラクション。ポ●モン感があります。

志摩スペイン村を思い出しながら一通り園内を冷やかしたら(遊園地のアトラクションに乗る柄ではないので)、遊園地を後にします。お次は巌流島船着場です。

巌流島船着場のモニュメント。

巌流島は勿論、武蔵と小次郎が決闘したというあの巌流島です。山口について調べるまで知らなかったのですが、巌流島はここ下関にあるんですね。船に乗って10分で着くらしいですが、お腹が減っていたので今日はパスし、2日目に行くことにしました。

決闘の聖地。決闘者(デュエリスト)が喜びそうな文言です。

巌流島船着場を通り抜け、唐戸市場に到着しました。お昼ご飯はここでいただきます。

唐戸市場。こういう系の施設にしては珍しく建物が新しい。

ここは地元の漁師が直接卸した海産物やその加工品が販売されており、ちゃんとした飲食店もあります。2階からの眺めは圧巻の光景です。

唐戸市場内部。様々な出店が軒を連ねます。

今日はこの中の『市場食堂 よし』という店で入ります。そこそこ並んでいた為、地元民と思しきクソジジババ夫婦に横入りされて憤慨しつつ10分くらい待ちます。

海鮮丼(1,500円)。妻曰く、米がとても美味しいらしい(海鮮を褒めろ)。

ふぐ唐揚げ定食(1,000円)。この店にしてはリーズナブルな部類。

味は良いですが量としてはそこまで多くなく、客が並んでいた割には……という感じです。やはり観光客向けの店ということですね。Google レビューはとても良かったのですが。
さて、昼食を終え、唐戸市場の関門海峡側のデッキに出てみます。

唐戸市場展望デッキ。奥に見えるのは関門橋

実際に見ると下関市(本州)と北九州市(九州)ってガチで近いんだな~ってことが分かります。マクロ的には陸続きといっても言い過ぎではありません。調べてみると、最狭部は約500mしかないそうです。近っ(ボキャ貧)。

こういう風土を見ると分かる通り、関門海峡は古くから交通の要所として栄えてきた経緯があり、朝鮮通信使も殆どがここ下関に最初に上陸したとか。記念公園的なところに記念碑が建っていました。

朝鮮通信使上陸淹留之地の碑。朝鮮通信使って言葉を聞くのは日本史の授業以来です。

そんなこんなで関門橋前くらいに差し掛かると、赤間神宮が見えてきました。

赤間神宮。海近くだから建物が劣化しやすそうなのに凄く綺麗です。

鮮やかな朱色で美しく染められていて、非常に綺麗です。最近補修したのかな?

ここ下関は源氏と平氏の最後の戦で有名な壇ノ浦の戦いの舞台であり、平氏の敗北により安徳天皇が入水された土地とされます。というわけでここ赤間神宮安徳天皇を祀っているんですね。また、境内には平家一門の墓があります。

平家一門の墓。遠い昔に思いを馳せながら手を合わせておきました。

このような土地柄から、小泉八雲の『怪談』で広く知られる『耳なし芳一』の舞台になっています(突然の東方要素)。

琵琶法師の像。録音された琵琶法師の詩が流れ続けます(現代的ですね)。

赤間神宮を出て東にもうちょっと進むと、壇ノ浦古戦場に辿り着きます。その名の通り、壇ノ浦の戦いの記念公園的な立ち位置の観光地です。

壇ノ浦古戦場。海の上の源氏と平氏の戦いが描かれた像があります。

二位尼安徳天皇の祖母、平清盛の妻)の辞世の句。句の内容が凄くエモい(ボキャ貧)。

さて、ちょっと歩き疲れたのでカフェに寄っていきましょう。カフェ巡りが趣味の一つということもあり、旅先で立ち寄るカフェも私たちの旅の楽しみの一つになっていたりします。今回立ち寄るのは Le Cafe OTO -音- というカフェです。

Le Cafe OTO -音-。二位尼の辞世の句でも出てきた「みもすそ川」という料亭もあります。

カフェの敷地内に入ると……そこには猫が!

敷地内に佇む猫ちゃん。座ってこちらを見つめています。

野良猫と思しきこの猫、尋常じゃないほど人懐っこく、見ず知らずの私たちにグイグイ寄ってきます。か……可愛い……!

近くに寄ってきてこちらを見上げる猫ちゃん。

この猫、よく見ると左目がちょっと変で、元飼い主に虐待されたのか、自然の中で傷付いたのかは分かりませんが、う~む……。もしかしたらこの左目の怪我のせいで両目でモノを見ることが出来ず、距離感がおかしくなっているのかもしれません。この猫はこちらがしゃがむと周囲をぐるぐる回る習性があるようなのですが、必ず(こちらから見て)右回りに周っており、これも右目(怪我していない方)でこちらを捉えながら周っていると考えると納得できます。緑内障で視覚に障害がある自分と重ね合わせて考えてしまいますね。

もう一匹の猫ちゃんを連れ添って歩く猫ちゃん。

妻がしゃがむとスカートの中に突っ込んでくる猫ちゃん(ヒラヒラが気になるのかな?)。

そうして、10~20分くらい猫を眺めてました。いやあ、人懐っこくて本当に可愛いかった! 思わず連れて帰りたい衝動に駆られました。もしこの猫が地元にいたら保護に動いていたかもしれません(こういう野良猫って勝手に保護して良いんでしょうか?)。そろそろ本来の目的であるカフェに入ります。

カフェ入口。2匹の猫ちゃんも一緒に入っていきます。可愛い。

カフェ店内は和モダンでかなり良い雰囲気。ドリンクもとても美味しかったです。平日の昼過ぎという時間帯もあってか、客は私たち一組だけでした。はいからっと横丁もそうですが、客入りが少なくてちょっと心配になりますね。

カフェ店内。私たちは写真中心のクソデカ椅子に座りました。

わらび餅黒蜜きなこドリンクとマンゴークリームソーダ

会計の時に敷地内の猫ちゃんについて聞いてみると、やはり敷地内に住み着いた野良猫らしく、店員さんもたまに餌をあげているんだとか。人懐っこいのもその辺が関係してそうですね。

カフェから出ると再び猫がお出迎え。もはやカフェ公認の看板猫ですね。

カフェ入口の猫ちゃん。少し分かりづらいですが、植木鉢の中にもう一匹います。

こちらの足元でくつろぐ猫ちゃん。人懐っこすぎる……

かなり名残惜しいですが、猫に別れを告げ、カフェを後にします。

お次は関門トンネル人道に行きます。ここは関門橋の歩行者バージョンともいうべき道で、地下通路を通って九州へと歩いて渡ることができます。通行料は無料(自転車は20円)です。

関門トンネル人道。●ケモン赤緑とかに出てくる地下通路みたいです。

早速渡っていきましょう! エレベーターに乗り込み、地下約60mまで降りると、長い長い直線の地下通路が伸びています。

地下通路。門司(もじ)は北九州市の地名。

しばらく歩いて進むと、山口県と福岡県の県境へと辿り着きます。小学生が「山口! 福岡! 山口! 福岡!」って反復横跳びしたくなるアレですね。僕もやりました(精神年齢が小学生なので)。

山口県と福岡県の県境。フォトスポットにもなっているようです。

そんなわけで県境を越え福岡県北九州市に入ります。トンネルから出て地上に出ると、結構良い光景だったのでパシャリ。

鳥居と関門橋関門海峡。どことなく寂寥感があります。

少し歩くと、ノーフォーク広場というこれまた記念公園的な場所が見えてきます(記念公園多いな)。ノーフォークという名前は北九州市姉妹都市アメリバージニア州ノーフォーク市にちなんでいるそうです。

ノーフォーク広場の錨のモニュメント。下の地図上で今いる場所に刺さっています。

ノーフォーク広場を通り抜け、元はラブホテルと思しき廃墟を横目に見ながら門司港の方へ。

JUNGLE BANANA(廃墟)。余談ですが、門司はバナナ叩き売りの発祥の地らしいですね。

しばらく歩くと、門司港レトロと呼ばれるエリアに辿り着きました。

門司港レトロ入口。レトロな電話ボックスがお出迎え。

門司港はかつて神戸・横浜と並んで日本三大港と呼ばれるほど栄えていたそうです。その栄えていた時代に建てられたレトロな建築物が今も残っているんですね。今では『関門“ノスタルジック”海峡 ~時の停車場、近代化の記憶~』として日本遺産に登録され、一大観光地になっています。

そんな懐古厨垂涎の場所を街歩きしていきましょう!

北九州市大連友好記念館。北九州市は中国大連市と友好都市なのです。

旧門司税関。こんな場所で仕事してェ~~~

旧大阪商船ビル。大阪商船は現在は三井グループの仲間になっているようです。

JR門司港駅。今でも現役の駅です。

いや~このレトロな街並みがたまらないですね(懐古厨)。ちょうど時間が夕暮れ前というのも相まって、どことなく寂寥感があり、よりノスタルジーが感じられます。あのアインシュタインが宿泊したとされる『旧門司三井倶楽部』は改修中だったのが残念です。

足も疲れたので、門司港駅内へ。内装もレトロで良い感じです。

門司港駅の内装。レトロですが、自動改札で勿論 Suica 対応。

なんと門司港駅内にはスターバックスがありました。ここはもともと三等客の待合室があった場所らしいです。三等客、現代で例えれば私たちのような客でしょうか……因みに、向かい側には旧一等・二等待合室(現:JRインフォメーションセンター)があります。

スターバックスは景観と調和したデザインになってることが多いですよね。

内装も良い感じです。抹茶ラテを注文し、美味しくいただきました。

スターバックス内装。

歩き疲れたので、門司港駅から下関駅に戻ります。この区間Suica 対応で、車両も新しく座り心地が快適でした。逆に下関駅から北は Suica が使えず(未開の地かな?)、車両も古いです。九州の方が力を持っているんでしょうか。
1日目の宿である『割烹旅館 寿美礼』に戻り、チェックインします。ここで嬉しい誤算があり、チェックインする時に全国旅行支援クーポン3,000円×2人を受け取り……なんとその上で下関おトクーポンという下関市独自のクーポン3,000円×2人を受け取りました! 合計12,000円分です!

下関おトクーポンは市が指定する宿に一定料金以上の宿泊をすると貰えるようです。

この宿の宿泊費は2人で8,400円(全国旅行支援・じゃらんクーポン適用後)なので、黒字になっています。バ……バグってる……! この制度は知らなかったので、下関市に感謝ですね。

さて、部屋の方はというと、建物自体は古いですが手入れはされている、という感じですね。一部設備を新しくしたりしているようです。

旅館という名前だけあって和室です。

さて、12,000円ものクーポンを手にした私たちは悩みます。全国旅行支援のクーポンの期限は明日までですし、下関市にいるのは明日までなので、明日までにこれらのクーポンを使い切らなくてはいけません。というわけで豪遊しましょう!

宿は朝食のみなので夕食を食べに行きます。選択したのは Google レビューの高い地元民向け居酒屋兼飯屋(下関おトクーポン使用可)。

こういう地元民向け飲食店は観光客向けより当たりのことが多いです。

普段は注文に躊躇するであろう、2,750円の海鮮丼と1,650円のオコゼの唐揚げを躊躇せずに注文します! 何故ならクーポンが使えるから!

海鮮丼(2,750円)。値段に見合う豪華さです。海の宝石箱や~(HKMR)

オコゼの唐揚げ(1,650円)。オコゼを食べられるのが珍しくて注文しました。

豪遊!!!
いや~~~良かったですね。値段は張りますがそれに見合う豪華さ、美味さです。オコゼの唐揚げなんて物珍しいものが食べられるのも良い。大満足です。

居酒屋も兼ねてるので地元客の声がうるさいのですが、それすら心地よいBGMに思えています。「夜勤辛いっすよねぇ!」「NNはマズいですよぉ!」とか大声で言ってるドカタと思しき兄ちゃんを私たちの中で勝手にMVP客認定しました。

4,000円分クーポンを消費し(残り8,000円分)、店を後にします。腹ごなしの宿の周りの夜の風俗街を散策します(客足がひどくまばらなので治安が悪い感じもしません)。

早朝6時からやって需要あるの? 的な風俗店と絵柄が比較的新しい風俗店。

因みに秘書コレクションは『秘書コレ』と略すそうです。どっかのゲームを思い出しますね。

夜、煌々と光り輝く秘書コレクション。

宿に戻って、大浴場に入りに行きます。この宿の大浴場はいくつかの個室のお風呂に分かれていて、事前に予約しておけば貸切で使えます。温泉宿によくあるスタイルですね。

因みに大浴場のある建物は宿泊する建物とは別で、かなり新しかったです。宿泊する建物もその意気で頑張っていただきたいですね。

割烹旅館寿美礼参の湯。

この貸切風呂は床が畳という珍しいお風呂です。床が冷たくないし、転んでも痛くなさそうなのが良いですね。壁には「おもしろき こともなき世を おもしろく」という高杉晋作の辞世の句が書かれています。地雷おじさんがよく Twitter の Bio に書いてるせいで地雷みたいになってて可哀想な句という印象です。

いやあ、とても疲れました。それもそのはず、朝5時45分に起床し、飛行機・電車の長時間移動があり、徒歩で約 12km (Google タイムライン計測)移動しているのです。明日はもっとゆっくりしようと思いつつ眠りに着きます。

 

2日目(10/28)

比較的ゆっくりめに起床したらまずは朝風呂へ。1日目の夜に行ったお風呂とは別のお風呂に入ります。壁には、角島大橋という下関の絶景スポット(公共交通機関で行くには微妙なので私たちはスルー……)が描かれていました。

割烹旅館寿美礼弐の湯。

お風呂上がりには朝食をいただきます。割烹旅館という名だけあり美味しかったですね。

割烹旅館寿美礼の朝食。焼きふぐにふぐの塩辛にふぐの味噌汁とふぐ尽くし。

宿をチェックアウトし、1日目から引き続き下関市内を散策します。下関市内の大きな通りに面したカラオケ館が潰れたまま放置されており、ちょくちょく寂れてるなぁというのが正直な印象。2020年12月31日閉店らしいですから、コロナの影響もありそう。

床には落ち葉が散らばっており、ガラス窓は汚れたまま放置……

横浜のようなお洒落な港町感を前面に押し出していますが、やはり寂れている感は否めませんね。悲しいことです。

まあそんなことはさておき、1日目にスルーした決闘の聖地巌流島へ向かいます。鹿児島の桜島フェリーみたいなのを想像していたのですが、アレとは比べ物にならないくらい小型船で停船時めちゃくちゃに揺れてました。ただ、走り始めたら揺れはそうでもなかったです。

巌流島行乗り場。巌流島と門司港という2つの行き先があります。

船内部。何か無機質ですね……

乗船中は武蔵・小次郎の決闘についてのお話が流れます。武蔵も小次郎も日本全国に名が知られるほどの剣の使い手で、雌雄を決しよう(提案)ということで決闘が行われることになったようです。決闘当日、武蔵は大幅に遅刻することで小次郎はブチ切れさせ、更に「小次郎敗れたり!」と煽って小次郎の動揺を誘います。結果、武蔵が勝利し、小次郎は死ぬことになりました。

何か全体的に武蔵の屑さが際立つエピソードですが、これらのエピソードは実際には真偽不明で、武蔵が遅刻してないという説や小次郎は武蔵に殺されていないという説もあるようです。三国志みたいな感じで後世の作家の脚色が多分に入っていそうですよね。

そんな感じで船に揺られること約10分(近いですね)、巌流島に上陸!

巌流島入口。

決闘の聖地ということで、あの羽生善治永世七冠やアントキオ猪木さんが訪れた地とのこと。まあ……島内部はただのお散歩スポットですね。東屋がそこかしこに建てられていることから、お年寄り向けの観光地という印象(そりゃそうか)。

佐々木巌流の碑。小次郎が「巌流」と名乗ったことから佐々木巌流とされています。

巌流島の正式名称が「船島」であることから船のモニュメントがあります。

フォトスポットらしい。下関・関門橋・北九州が一望できます。

小高い丘の上には小次郎と武蔵の像が建てられています。

小次郎(左)と武蔵(右)の像。2人共やたらイケメンに描かれてますね……

この巌流島、ずっと無人島というわけではなく、昭和の一時期には30世帯ほどの人が住んでいたそうです。1973年に島に残った最後の老人が島を去ったことで無人島になったんだとか。最後の老人はどんな思いで生まれ育ったであろう巌流島を去ったのだろうか、などと考えるとエモい気持ちになりますね。

ところで、散策していたらバーベキューサイトを発見したんですが、誰が使うんだろう……?

巌流島のバーベキューサイト。イベントに使われる感じなんですかね?

一通り散策を終え、巌流島を後にします。
下関市内に戻ったら、昨日貰ったクーポンの使えるお昼ご飯どころを探します。観光施設の飲食店は評判が良いところが定休日で、他の飲食店は微妙(Google レビュー2以下の飲食店とかありました……)。ということで、Google レビューが良かった地元民向けと思しき飲食店『がっつり市場』に入りました。

結果、当たりですね。海鮮丼で値段に見合う納得のボリュームと味で、フグ味噌汁でご当地感もあります。値段があまりに安かったので海老天丼を頼んでみましたが、衣がサクサクしていて美味しかったです。クーポンも2,000円分消費でき、残り6,000円。

海鮮丼とフグの味噌汁。合計1,400円。

海老天丼。なんと690円(驚愕)。職場近くに欲しい……

腹ごなしに少しお土産店などを見た後、旧下関英国領事館へ。この建物の全体像を撮り忘れてしまった為、公式HPへのリンクを載せておきます。

www.kyu-eikoku-ryoujikan.com

ここは日本に現存する最古の領事館らしく、レトロな建物になっています。その上英国領事館ということで、懐古厨でアガサ・クリスティ(英国出身)の作品が好きな私たちにとっては魅力的な場所です。

旧英国領事室。実際に領事が使った机と椅子とのことです。

ここに来た目的は中を見学する為ですが、もう1つ目的があります。ここ旧下関英国領事館の中にはカフェがあり、この建物でアフタヌーンティーを楽しむことができるのです! しかもクーポンが使えるということでクーポン消費もできます。というわけで、突撃!

旧下関英国領事館入口と、『ティールーム リズ』の看板。

ティールームリズの内装。重厚感と可愛らしさを感じられるデザイン。

現役時代は客間とか寝室とかに使われた部屋らしいですね。アフタヌーンティーをするに相応しい、優雅な内装です。そして……

アフタヌーンティー。上から、デザート、スコーン、サンドイッチ。

豪遊!!!!! 写真は2名分で合計4,620円也(アフタヌーンティーにしては安め?)。

いや~完全にお嬢様部と化しましたね。特にスコーンが美味しかったです。スコーンの本場英国の旧領事館にある為、拘っていたりするのでしょうか?

ただ問題があり、完食した後胃がもたれました。ここまで食ってばっかりですし、アラサーに差し掛かった私たちの年齢を考えれば当然かもしれません。昔の英国のお貴族様たちはこういうのを食べてばっかりいたのでしょうが(偏見)、よく胃もたれしなかったものです。

とはいえ、とても優雅で大満足な一時を過ごせました。お持ち帰り用にスコーンを購入し、クーポンも5,000円分消費できました(残り1,000円)。

余った残り1,000円分のクーポンは観光施設でお土産を購入し消費。これで宿で貰った12,000円分のクーポンを消費し切れました! 中々良い消費の仕方だったんじゃないでしょうか。

下関市内を少し散策した後、下関駅に戻り山陽本線に向かいます。下関駅は自動改札で Suica 入場ができますが、基本的に山口県の駅は Suica が使えない未開の駅なのでガチで注意が必要です。間違えて Suica 入場して山口方面の電車に乗ってしまうと面倒なことになりそうですよね。一応改札付近に注意書きがありましたがデカく書いてあるわけじゃないので、間違える人が1日に1組くらいはいそう。

ということで切符を購入して下関駅で入場、目的は湯田温泉駅です! 山陽本線新山口駅まで行き、そこから山口線に乗り換えます。新山口駅は交通の要所だけあって多くの人数の乗降がありました。残念だったのが、山口線車内で、立っている乗客がいるにも関わらず椅子に荷物を置いたままの地元民乗客が数人いたことですね。1日目の横入りジジババ夫婦といい、ちょっとアレな地元民しか私たちの視界に入らないのはたいへん残念であります。ここらへん、鹿児島に旅行したときと対照的です。

まあそんな一幕はありましたが湯田温泉駅に到着。切符を駅員に渡し、外に出ます。

湯田温泉駅。何人かの学生とかが親の送迎を待ってそうな感じです。

ここ湯田温泉は白狐が温泉に浸かっていたところをお寺のお坊さんが発見したのが始まりとされ、山陽の方では随一の温泉街とのこと。

駅前にいるマスコットの白虎。名前は「ゆう太」らしいです。

街内は足湯が点在しており、地元学生の溜まり場になっていました。溜まり場が足湯って凄い健全!

街自体は宿やビジネスホテルの他に居酒屋が林立しており、お土産を売る小売店はあまあまりなく、城崎温泉のような温泉街独特の情緒は感じられません。温泉街というよりは、温泉がある飲み屋街っていう方が正しいですね。

湯田温泉メインストリート。

数分歩いて2日目の宿に到着。本日の宿は『ホテルルートイン山口 湯田温泉』です。

ホテルルートイン山口湯田温泉。2019年オープンの新しめのホテルです。

フロント(3日目撮影)。新しめのホテルだけあって中もかなり綺麗です。

1日目の宿から引き続き、ここも朝食のみのプランになります。チェックインして(また)クーポンを受領。ここは下関ではないので下関おトクーポンはありません。

夕食をどこで食べようと考えたところ、周りが飲み屋ばかりでまともな飲食店がないこと+アフタヌーンティーであまりお腹が減っていないことから、ホテルに付いている飲食店(クーポン使用可)で軽く済ませることにしました。

ホテル内レストラン『和み』。

暴食で疲弊した胃に気を遣い、消化に良さそうなメニューを3品注文。

肉うどん(700円)。消化に良さそう。これ以外に2品注文。

夕食後、お腹を落ち着けたら大浴場へ! ここは温泉街ですからね。

この大浴場が非常に良かった…! 綺麗なのは当然として、段差がほとんどなく(古い大浴場だと段差が多いですよね)、露天風呂・サウナ・水風呂・ウォーターサーバー完備! しかも、ビジネスホテルによくあるよわよわサウナではなく、ちゃんとしたサウナでした。内湯・露天風呂もとても気持ち良かったです。

なお、女性大浴場の方はサウナがなく、その分露天風呂が広くなっているようです。女性はサウナより露天風呂の方が好きそう(偏見)ですから、その配慮と言えるでしょう。

部屋も綺麗ですし、この旅で最も満足度の高い宿ですね。おかげで、心地よい気持ちで一日を終えることができました。

 

3日目(10/29)

起床したらまず大浴場に朝風呂を浴びに行きます(流石にサウナには入りません)。そして朝食! 朝食はビジネスホテルによくある食べ放題ビュッフェ形式ですが、レンコンのはさみ揚げという原価がある程度しそうで調理の手間がかかりそうな料理が置いてあるのはとても良いですね! 私たち2人ともレンコンが大好きなのです。

食べ放題ビュッフェその1。写真中心部にレンコンのはさみ揚げ。

食べ放題ビュッフェその2。クロワッサンを始め、様々なパンがあります。

食べ終わってお腹を落ち着けたらチェックアウトして、湯田温泉のメインストリートからバスに乗り込みます(このバスは Suica 対応でいたく感動しました)。今日の目的地は……山口県屈指の観光名所! 秋芳洞秋吉台です!

バスで揺られること数十分、観光交流センターに到着。荷物を持ったままハイキングするのもアレなので、コインロッカーに荷物を預けます。

秋吉台観光交流センター。僻地にある施設には珍しく建物は新しめです。

シナモンとコラボしているらしい(謎)。「みね」は美祢市のこと。

秋芳洞の入口へ向かう道中、両脇には飲食店・お土産屋が所狭しと並んでいます。京都とかによくみられる光景ですね。

秋芳洞入口付近に形成された飲食店・お土産屋街。

数分歩いて、秋芳洞入口に到着。ここまでの道中も秋芳洞の入口も段差が1段もありません。秋芳洞は途中までなら車椅子でも行けるという、実は意外とバリアフリーな観光地なのです。

秋芳洞入口。青く光る水面がとても綺麗です。

入場料は湯田温泉の宿で貰ったクーポンで払えるとのことなのでクーポンで払い、中へ(大人1人1,300円と、意外と高い……)。観光可能な場所だけで全長1kmもある洞窟の旅の始まりです。

秋芳洞入口部。天井部分は青天井と呼ばれています。

これ……ポケ●ンとかド●クエでありそうなやつだ!!! 洞窟の中を整備された道があると何だか凄いそれっぽく見えますね。途中でトレーナーが勝負をしかけてきそうですし、中ボスとかが道を塞いでそうです。

マジでRPGの中にいるみたいですよね。

この入口部分の天井を青天井というそうです。「青天井」という言葉はもともと青空を天井にみたてて「株価が青天井に上がる(際限なく上がる)」というように使われますが、ここでは水の青さが洞の天井に写し出されて青白く見えることから青天井と呼ばれるらしいです。今は観光地化していて照明などがあるので、そういう風には見えませんが……

百枚皿。車椅子の人でもここまでは観覧可能だそうです。

少し進むと、百枚皿という名勝が見えてきます。皿のようになった石灰岩がたくさん並んでいるさまは圧巻ですね。因みに、実際には百枚ではなく500枚以上あるんだとか。

どうしてこのような光なったかですが、石灰質を含む近い地下水が流れ込む→水たまりになる→水たまりの端の部分に石灰質が溜まる→長い年月をかけて皿のようになる、というプロセスでこの景色が形成されたらしいです。ロマンがある話ですね。洞内には百枚皿のように石灰水と石灰質が長年かけて形成した名勝がたくさんあります。

広庭。大きいですね(小並感)。

広庭です。写真内の解説に書いてあると通りです。、天井からたれてくる石灰水の石灰分が溜まってできたものが石筍で(筍のように地面から生えてるのが由来ですね)、その石筍が富士山のようになったのがこの名勝です。

更に先に進んでいきます(やはり洞内だけあって暗いので足元注意)。

南瓜岩。南瓜に見えなくもない……?

大松茸。昔の人のネーミングセンスも現代のオタクくらい安直です……

天井に鍾乳石が見えてきて、だんだんと鍾乳洞っぽい景色になってきましたね。

鍾乳洞らしい景色。何だか神秘的ですね。

鍾乳石がいっぱい生えてるから「傘づくし」。すしざんまい的な。

「大黒柱」という名勝(大黒柱という言葉を使うとおフェミ様方各位に怒られそう)。上から垂れ下がる鍾乳石と下から伸びる石筍がくっついて柱のようになった、これまた長い年月が形作った光景です。

さて、秋芳洞も観光できる1kmの区間の内、700mほど歩いてきました。このあたりには秋吉台に出るエレベーターがあり、それを使って秋吉台に行くことができます。というわけで、秋芳洞から80m昇り地上に出た後、秋吉台へ向かいます。

秋吉台入口。観光案内所(左)と展望台(右)があります。

秋吉台に到着。よく開けており、とても気持ちの良い場所です。

展望台から見た秋吉台

とても雄大だ……! ゼルダBotWとかジブリとかにありそうな景色が眼前に広がっています。

とはいえ、足が少し疲れているので、観光案内所(カフェも兼ねる)で小休止。秋吉台フラッペなるフラペチーノを注文します。

秋吉台をモチーフとしたフラペチーノ。景色とちょっと似てなくもない……?

そして秋吉台をハイキング! こう、自然の中を進んでいくのはそれだけで気持ちの良いものですね。歩ていくと、若竹山という少し開けた場所に出ました。

若竹山。山といっても少し開けた程度の場所です。

若竹山にはいくつかベンチがあり、そこで小休止することができます。見ると、何組かの客が休憩をしているようでした。私たちは、昼食代わりに2日目に旧下関英国領事館で買ったスコーンをいただきます。こういう気持ちの良い場所で食べるご飯は少し美味しく感じますね。

若竹山その1。

若竹山その2。

若竹山からひとしきり景色を堪能した後は、元来た道を戻ります。ありがとう秋吉台。そして目指すは秋芳洞の踏破です。エレベーターで再び深淵へ! ハローアビス。

黄金柱。洞内でも屈指の名勝とのこと。

黄金柱という名勝です。デ、デケェ~!!!(高さ約15m幅約4mとのこと) ここでは大昔、地下水が滝のように流れ落ちていて、その名残で柱表面に細かい装飾が刻まれているんですね。

更に先へ先へ、進んでいきます。

巌窟王。巨大な石筍です。巌窟王というと同名の作品を思い出しますね。

暫く歩いて、秋芳洞踏破です! 秋芳洞の出口には「3億年のタイムトンネル」というトンネルが整備されています。

3億年のタイムトンネル。両壁には絵が描かれる。

この3億年のタイムトンネルの両壁には絵が描かれており、この絵を見ながら歩くと宇宙・地球の誕生から現代までを辿る旅をすることができます(ただそれなら46億年のタイムトンネルor137億年のタイムトンネルという名称の方が正しい気もしますが)。エ、エモい……!!! 厨二病なのでこういうのにめっぽう弱いんですよね。

それでは、遥か46億年の旅へ!!!

およそ40億年以上前(冥王代)の地球 → 海と原始生命の誕生

海の中のバージェス動物群(約5億8000万年前)。アノマロカリス三葉虫

生物の陸上進出。爬虫類の時代。そして、恐竜の時代へ。

栄華を極めた恐竜たちの絶滅(約6500万年前)。

恐竜の絶滅後。哺乳類の時代。

原始的なヒトの誕生。

狩猟採集の時代。

農耕・定住のはじまり。ムラの誕生。

現代(いかにもジブリに出てきそうな家族だ)。

私たちの地球。地球は青かった……

いや~~はじまりから現代までの物語が描かれた激エモロードでしたね!! 思わず足を止めることが何度もあり、じっくり歩いてしまいました。

秋芳洞の出口(黒谷口)は、入口と比べて全然栄えていなさそうです。お土産屋とか飲食店らしきものが何店舗かありますがシャッターが下りており(土曜日昼間なのに)、開いているのはおばあちゃんが店頭に座るいかにも個人経営の雑貨屋だけでした。

秋芳洞黒谷口。

流石に疲れたので、秋芳洞の入口までは洞内を行かずにバスで戻ります。ちょっと小腹がすいたので、適当な店でホットスナックとホットチョコレートをいただきます。

あまいろCafe。秋芳洞入口のメインストリートにある店です。

秋芳洞の観光案内所まで戻ったら、予約していた乗合タクシーに乗り込みます。乗合とかいうから他に客がいるのかと思いましたが私たちだけで実質貸切タクシーでした。目的地は、別府弁天池という観光地です。

別府弁天池入口。乗合タクシーがなければ来られなそうな立地になります。

別府弁天池。全国の名水百選に選ばれているとのこと。

別府弁天池はエメラルドグリーン色に輝く美しく透き通った池で、全国の名水百選に選ばれています。周りは大樹そびえる森に囲まれており、池には厳かで神秘的な雰囲気があります。

別府弁天池(拡大)。手で触ってみたら冷たくて気持ち良かったです。

別府弁天池は断層上にあり、水を通しやすい地層と通しにくい地層の狭間にあります。水の通しやすい地層から流れてきた地下水が通しにくい地層のせいで行き場をなくし、湧水として湧き出ているらしいです。その湧き出る水量はなんと毎秒186リットルというから驚きです。水汲み場があって無料で水が汲めるので、私たちもペットボトルに汲んでおきました。

一通り池を見終わったら、周囲を軽く散策します。

別府厳島神社に参拝。

ぶどう農家直販。「名水育ちの弁天ぶどう」と書かれています。

直販店の近くにあるぶどう果樹園。

ぶどうの直販店はコロナ時代には珍しく試食をさせてくれました。規格外のぶどうが1kg超えの重量で500円で販売されていたので思わず購入、お土産代わりに持ち帰ることに。

散策を終え、入口にあった売店に戻ります。別府弁天池はニジマスが有名でニジマスにちなんだホットスナックが販売されていたので、ますスティックというニジマスの揚げ物を購入。(値段はたったの100円!) とても美味しかったです。

行きと同様乗合タクシー(という名の貸切タクシー)に乗り、秋芳洞観光案内所に戻ります。タクシー運転手のおじさん曰く、今日は合計で4人の客がいて、その内2人が私たちだそうです。悲しいなあ……

秋芳洞のお土産屋街でお土産を買ってクーポンを消費しつつ、バスで新山口駅へ向かいます(行きと違いこのバスは現金のみでした)。

上にも書いた通り新山口駅は交通の要所であり、駅舎自体はそれなりに新しそうです。ですが、改札が自動改札でなく、切符をパチパチする駅員さんがいるというのはなんだかなあという感じです。

新山口駅改札前。

4日目はほぼ帰るだけなので、実質的に観光はこれで終了です。空港近くのドマイナー駅に降車し、今日の宿『ビジネスホテル宇部』へ。

ビジネスホテル宇部宇部と銘打っていますが宇部駅近くではないです。

外観から醸し出されるガバホテル感。どうしてこんな地雷臭しかしないホテルにしたかと言うと、空港近くのホテルがここしかなかったからですね。土曜の宿泊且つ夕朝食付きで2人で元値が12,100円とヤバさがヤバいホテルです(ボキャ貧)。

チェックインしようとホテルに入ったところ、小学生くらいの学がなさそうな子供数人がフロントで大騒ぎしている中、ワンオペで疲れ果てたフロント受付のおじさんが理解力の低そうな土方と思しきおじさんの応対をしている光景を目撃し、早くも底辺宿としての風格を見せつけてくれます。

夕食を食べようと食堂に行くと、食事が最初から配膳されており(流石にラップはされていましたが)、さながら底辺学食のようですね。

食堂。何と来た時から既に食事が配膳されているという……

最初から配膳されていた食事と、セルフサービスのカレーライス。

大浴場も付いているとのことですが、個人の家の風呂に毛が生えたレベル(最大収容人数3人)でした。着替え・タオルを入れる場所も鍵がなく、更には貴重品ロッカーすらないガバガバセキュリティっぷりです。

そんな感じでビジネスホテル宇部の夜は更けていきました。

 

4日目(10/30)

4日目と言いつつ、この日はほぼ帰るだけの日です。ビジネスホテル宇部の朝食はまあ……そう、といった感じです。私は貧民育ちの為食事を残してはいけないという強迫観点があるのですが、流石に残してしまいました。

和朝食。例によって朝食も既に配膳されているものを取る形式でした。

洋朝食。パンからは虚無の味がします。

あまりにもビジネスホテル宇部の居心地が悪かった為、早々に同ホテルを後にし、1日目で使ったガバ線路である宇部線を使い山口空港へと向かいます。

というわけで山口空港へ戻って参りました。ビジネスホテル宇部で貰ったクーポンを空港のお土産屋で消費し、空港のラウンジでのんびりすることにします(何気に今回の旅行はあんまりのんびりできませんでしたしね)。

山口空港のラウンジきらら。保安検査場の外にあるラウンジです。

ご当地っぽい牛乳とオレンジジュースが置いてあるのは素晴らしいですね。

搭乗時間が近づいてきた頃にラウンジを後にし、10:35山口空港発の飛行機で山口を後にしました。

というわけで山口旅行終了です! 全国旅行支援開始ということで、久しぶりにどこかにマイルを使った乞食旅行になりました。各所で全国旅行支援の終了が報じられているようですが、追加予算を投じるという話もあるので、もう一回くらい行きたいですね。ということで、ではまた!