tkです。2024年度がはじまりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私はというと、部署異動があるということで慌ただしい日々を送っておりました。今月からは東京勤務となりましたが、それはこの記事の本筋と離れるので一旦置いておきましょう。
今回の記事は(も)旅行記です。というわけで、2024年3月24日(日)~26日(火)に妻と2人で軽井沢への旅行に行ってきましたので、今回の記事ではそのことを書こうと思います。
前回の神戸旅行の記事で、夏季休暇を使う大型旅行の前に1回は旅行をねじ込みたいと書きましたが、それを実行した形になりますね。
部署異動する年度末というこの忙しいタイミングで旅行に行くのは暴挙と言えなくもないですが、異動後だと夏季休暇まで旅行に行けるか分からなかったので、ここに行くしかなかったんです!
というわけで旅行したのですが、今回の旅行には「どこかにビューーン!」というサービスを使いました。
どこかにビューーン! はJRのサービスで、忖度なしに簡単に言ってしまえばJALの「どこかにマイル」のパクりです。
出発日時と出発駅を選択すると、4つの旅行先候補駅が出てきて、申し込むと候補の中からガチャで旅行先が決定されます。1回申し込むと後戻りはできないのですが、4つの候補自体は何度でも引き直すことができます(ただし1日の上限あり)。どこかにマイルと同じですね。
ただ、どこかにマイルと比較して違いがあり、メリット・デメリットが存在します。。
一番大きなメリットはその安さ。1人往復6,000JREポイント(≒6,000円)で利用することができます。6,000円で新幹線の往復搭乗ができると考えると凄い安くないですか?
JALのどこかにマイルの場合、往復7,000マイルです(一昔前は6,000マイルだった)。一般に1マイルは普通のポイントサービスで2ポイントの交換レートですから、7,000マイル≒14,000円となります。往復航空券と考えると安いですが、どこかにビューーン! と比較すると少し高いですよね。
ただ、デメリットもあり、「北の方にしか行けない」「マジで終わってる駅が当たる可能性がある」です。
そもそもどこかにビューーン! で当選する可能性がある駅は、以下の画像の通りです。
ご覧の通り、北の方にしか行けませんし、まったく聞いたことのない駅もあります。聞いたことない駅を調べてみると、1日の搭乗人数が100人未満とかだったりする駅もあり、観光地はおろか宿泊する宿があるかどうかも怪しいです。4つの候補は慎重に吟味する必要があるでしょう。
というわけでどこかにビューーン! の解説はここまでです(思ったより長くなってしまった)。
どこかにマイル大好き民の私たちなので、以前からどこかにビューーン! も使ってみたかったんですよね。
4つの行先候補を何度も引き直し、山形駅・秋田駅・軽井沢駅・一ノ関駅というどこに当たっても観光も宿も困らないような候補にして申し込み、結果として軽井沢駅が当選したということになります。
推測ですが、避暑地として名高い軽井沢の冬はもろオフシーズンなので、需要が低く当選したものと思われます(凡推理)。普通に軽井沢まで行くと片道で6,000円くらいかかるので、割引率は約50%ですね。お得!
では、この軽井沢小旅行のことを書いていこうと思います。
1日目 3月24日(日)
今回は小旅行だろうということで余裕を持った旅程にしたので、朝は7時半くらいにゆっくり起床し、新幹線乗車駅である上野駅に移動します。
気象は、まあ生憎の天気といった感じです。九州付近に前線が伸びる梅雨みたいなノリの天気図でドン曇り、前線上の低気圧の東進で旅行後半は雨になりそうでした。まあ、こればかりは仕方ありません。
せっかくなので上野ならではの喫茶店でカフェモーニング! としたかったのですが、行きたかったギャランという喫茶店が何組も待っており諦めました。張り紙によると、上野のお花見シーズンによる繁忙期だそうですが、まだ桜はまったく開花していない(今年は開花が遅れている)且つこの天気で混むのは若干謎です。
仕方がないので、近くにあったルノアールへ移動しました。宗教勧誘とか怪しい話がされがちな高価格帯の喫茶店チェーンです。
モーニングをさっくり済ませます。評価としてはまあ普通で、平時なら来ないでしょうねという感じです。ただ、ルノアールは地味に高いしチェーンだしであまり行く機会がなかったので、丁度いい機会だったと思います。
時間に余裕を持って上野駅へ戻ります。どこかにビューーン! では紐づけした Suica を使えばいつもの Suica で新幹線改札を通過することができます。最初は「紐づけできてるかな」「通過できるかな」などと不安でしたが、普通に通過できました。
撮り鉄する(動詞)を忘れていたので写真はないのですが、上野駅11時10分発の新幹線あさまに乗り込みます。
道中本庄早稲田駅を通過し、本庄早稲田ってこんなところにあるんだ~(非早稲田民)となっていたらあっという間に12時15分に軽井沢駅到着です。所要時間約1時間! 早いですね。何ていったって高崎駅の次が軽井沢駅でしたからね。しかも新幹線なので快適です。
さて、軽井沢駅ですが……
雪だ!!! 関東平野民なので山に雪が積もっているだけで凄い景色! ってなるんですよね。というか、山だけじゃなくて、地上にも普通に雪が残っています。
それと寒い!!! この記事を書いている時に調べたのですが、この日の軽井沢の平均気温は4.8℃で平均気圧は904.0hPaとのこと。同じ日の東京は平均気温10.2℃で平均気圧1017.2hPaだったそうなので、大分違いますよね。気圧※が低いということはそれだけ標高が高いということです。
※ ここで言う気圧は現地気圧であり、ニュースとかで見る海面更生気圧(標高0mとした時の気圧)ではありません。
勿論、軽井沢は高地にあって寒いということを知識としては知っていましたが、実際に現地に来ると(嫌でも)実感させられます。
有名観光地だけあって軽井沢駅付近は非常に良く整備されており、駅前には屋外型のショッピングモール街が形成されていました。犬を散歩させるには良い環境だからか、犬連れがたくさんいました(かわいい)。
まずは昼食で腹ごしらえと行きたいところですが、ショッピングモールのフードコートで食べるのは芸がないですし忙しなくて旅行感を損なうので、その場で調べて良さそうなお店に入ることにしました(無計画旅行)。
選んだのがこちら、軽井沢駅北口にほど近いうさぎの森という洋食屋です。
ショッピングモールの賑わいから少し離れた場所(といっても徒歩5分くらいですが)に佇む個人経営の小さなお店です。雰囲気もバッチリですね。
洋食に豚汁という珍しい組み合わせですが、豚汁もプレートも野菜盛り盛りで、メインの料理も美味しかったです。値段もお手頃。店内も落ち着いていて、フードコートみたいな騒がしさはなくて良かったですね。
個人経営なのでちょっと待ち時間は長めではありましたが、無計画旅行だったので今後の動きとかを決める時間に使いました。
結果、雨も降らなそうなので、軽井沢駅から中軽井沢駅へ、線路を沿って西に徒歩(かち)で行くことに。軽井沢駅→中軽井沢駅はしなの鉄道という鉄道が通ってはいますが、本数が少ないので歩きました。
軽井沢の地理を以下に示しておきます。
軽井沢駅周辺は新軽井沢と呼ばれるエリアであり、建物も全体的にお洒落な感じでしたね。
道中の軽井沢チョコレートファクトリーという店に寄っていきます。
チョコレートファクトリーという名前だけあって、店内はチョコレート屋だけでなくチョコレート製作の様子をガラス越しに見ることができます。
また、試食としてチョコレートの無料配布があったり、ラスクの試食ができたり、無料のコーヒーが飲めたりと、普通の販売店以上の価値を感じられました。
あまり普通のお店では置いていないホットチョコレートが売っていたので買ってみました。(自宅で飲みましたがとても美味しかったです。普通の板チョコをホットミルクで溶かすことで代用できないか試行錯誤中……)
ちょっぴりカフェタイムを楽しんだところで徒歩を再開します。
道中、非常に趣のある建物が目に入ったので見に行きます。
何か……こう……良いですね!(ボキャ貧) 雪の積もった林の中に静かに佇む日本家屋は、遠い日の日本の冬を思い出させてくれます(日本語直訳っぽい文章)。
ここは旧雨宮邸。もとは雨宮敬次郎という人物の邸宅で、今は文化遺産となっています。
この雨宮敬次郎という人物は大事業家で、Wikipedia情報ですが「天下の雨敬」「投機界の魔王」「明治の鉄道王」などの異名をとった人物のようです(個人的に「投機界の魔王」がつよそうですき)。
もともと不毛な地だった軽井沢を植林事業で緑豊かな土地にしたことから、「軽井沢の祖」とも呼ばれているんだとか。
こっちも旧雨宮邸のようですが、さっきの方が好きです(我儘)。
雨宮邸の近くに建てられている旧近衛文麿別荘です。近衛文麿は元内閣総理大臣なので雨宮敬次郎より知名度が高いはず、ということでこっちの方がメインなのかもしれませんが、こっちはちょっとハイカラな感じがするので旧雨宮邸の方が好きですね(我儘)。
因みに、旧雨宮邸や旧近衛文麿別荘は記念館的な役割を兼ねているようですが、日曜だからかどちらも閉館のようでした。なので、外から眺めるだけですが、眺めるだけでも面白いです。
ここらへんは新軽井沢界隈に比べるとやや古めですね。
何か良いことを書いてあるようで別に書いていないバーの看板です。
そんなこんなで中軽井沢からほど近い場所にある本日の宿に到着しました。本日の宿はここ、「ペンション軽井沢フォーレスト」です。
何故ここを選んだのかというと、中軽井沢界隈の観光に便利な立地にあり、ペンションということで立地の割に値段もお安めです。
そして最も重要な理由が……
猫ちゃん!!!
そうです。ここは猫の居る宿なのです。ぶっちゃけこの旅の目的の一つにもなっています。
管理人の方は穏やかで気さくな方で、なんと今日この宿が貸し切りであることを教えてくれました。別に宿の経営が危ないとかそういうわけではなく、単純に冬の軽井沢が閑散期だからだそうです。今まで数多の宿に泊まってきた私たちですが、貸し切りなのははじめてですね……
貸し切りということで、この宿は風呂トイレ洗面台共用なんですが、実質的に専用として使うことができました。これはかなり嬉しいポイントですね。
こんな風に宿の中を普通に歩いています。この猫はさっきとは違う猫で、こっちの猫は♂のリッくん、さっきの猫は♀のアイちゃんです。
宿泊する部屋の中は、床暖房があり石油ストーブもあって寒さとは無縁でした。こういう寒冷地の方が関東とかより室温が高い(寒冷地だから防寒対策がしっかりしている為)という話がありますが、この話を体現していますね。
さて、宿に荷物を預けたら中軽井沢界隈を少し見て回ります。
ハルニレテラスです。ウッドデッキの道に店が立ち並ぶ屋外型ショッピングモールですね。ハルニレ(春楡)という寒冷地に自生する樹木の森の中にあるのが、名前の由来になっているとのこと。まぁ普通にここ寒冷地ですもんね……
良い感じの街並み。
避暑地として知られているだけあって、夏歩くと気持ちよさそうですね。今は冬なので寒いですが……
星野温泉トンボの湯です。実はここらへんの地域は星野とも呼ばれており、ホテルや旅館で知られる星野リゾートの名前の由来であり起業の土地にもなっているようですね。
星野エリアは今では星野リゾートのお膝元になっていて、このトンボの湯や星のや軽井沢、ホテルブレストンコートなどを運営しています(後者2つの宿は高くて泊まれませんが……)。
ここも星野リゾートが運営する飲食店、村民食堂です。ガラス張りのお洒落な店であり、和牛フェアとかもやっているようで「村民食堂という名前のイメージとかけ離れているのでは…?」と思いましたが、名前の由来は小説のようですね。
ここらへんで暗くなってきました。本当は軽井沢高原教会にも行きたかったのですが、暗いし坂の上にあるしなので今日は断念。
夕食どころとしては、ハルニレテラス付近の評判の良いステーキ屋に目星を付けていたのですが、かなり並んでいたので断念しました。かといって前述した村民食堂はお呼ばれでない感が凄いので、何か違うな……と。
というわけでハルニレテラスからは離脱し、宿の近くにある飲食店に入ることにしました。
明らかに観光客向けの店ではなく、地元民向け飲食店といった感じの出で立ちです。こっちの方が村民食堂感ないですか?
店内も味がある感じのお座敷になっています。
カキフライ定食と、(手打ちそばの店ということで)天ぷらそばを注文。天ぷらが蕎麦と独立した皿に入っているのが嬉しいです(汁に浸けるとサクサク感が失われる為)。味も美味でした。
宿に戻り、暫し猫と戯れます。
なんと部屋にも遊びに来てくれました。これがサムネイルの写真ですね。
……が、ソファーの下に引きこもってしまいました。後から聞いた話ですが、リッくん(この猫)は好奇心は旺盛だけれど臆病なんだそうですね。まあ、単純に部屋の床暖房が気持ち良いだけなのかもしれませんが。
最近旅先に Amazon Echo dot を持ち歩くようにしているので、アレクサで猫の鳴き声を流してみるも効果はなく……
仕方がないので、猫と別れを告げ本日は就寝しました。それなりに疲れもあってか、23時前の就寝です。健康的!
2日目 3月25日(月)
おはようございます(7時前)。本日も猫日和(?)です。
朝食付きにした(軽井沢は朝食に困りそうなので)ので、モーニングと洒落込みます。朝食中に猫がそこらへんを歩いており、目が離せませんでした、勿論、朝食も美味しかったです。
いや~良いですね、猫のいる暮らし。私たちは人生の中のどこかのタイミングで絶対に犬か猫を飼いたいと考えているのですが、一気に猫派に傾きました。いつか、こんな風に猫と穏やかな暮らしをしてみたいものです。
この宿はペンションとはいっても綺麗で暖房も充実しており、(貸切だったので)洗面台などを独占的に使え、何よりも猫がいる!!! ということで非常に好印象です。また猫の居る宿に行きたくなりました。
管理人さんとも色々とお話させていただきました。ペンションや民宿だと地元の人との距離が近く、なんか……なんか暖かい……! となるのが良いですよね。宮古島旅行の時に1時間以上おじさんと話をしたのを思い出しました。
さて、宿をチェックアウトして観光に参ります。まずは1日目に諦めた軽井沢高原教会の方です。ハレルニテラスなどが面するメインストリートから脇道に入り、坂を登った場所にあります。
実は軽井沢高原教会の近くにも星野リゾートのホテルがあるので、このエリアもかなり整備されていますね。この林と雪の感じがかなり雰囲気良く、リゾート地感を感じさせます。オフシーズンの月曜日ということもあって人が少ないところも良いです。
軽井沢高原教会です。フォトジェニックスポットとして有名ですね。教会と銘打ってはいますが実は牧師館であり、RPGとかのイメージにある"あの教会"ではありません。一般の観光客も中も見学できるのでちらっと見ていきましょう。
内部には、内村鑑三の書や隣の星野遊学堂で式を挙げた時の写真が飾られています。十字架の前に神父さんが立っていて、生き返らせたり呪いを解いたりしてくれそう(RPG脳)。教養がないのでそんな感想を抱きました。
(写真が果てしなく微妙ですが)星野遊学堂です。実はこっちの方が(RPGとかのイメージにある)"あの教会"の方です。内部の写真撮影はNGですが、公式HPに内部写真があります。
因みに、祭壇に至る中央の道(ヴァージンロード)は通行不可です。RPGでは普通に歩いていますが、アレはダメということですね。
一通り見学が終わったので、ハルニレテラスに戻り、ちょっと買い物をした後、バス停で中軽井沢エリアから旧軽井沢エリアの方へと向かいます。バスが来るまで時間があったので、遊歩道をもう一度ゆっくり歩いたりしてました。
バスに乗り込み、旧軽井沢エリアに移動します。ここらへんで小雨が降ってきました。観光前に荷物を置こうということで、まずホテルの方へ。本日の宿はここ、「旧軽井沢ホテル音羽ノ森」です。
森の洋館といった雰囲気ですね。こちらは1日目に宿泊した猫ちゃんペンションとは異なり、普通のホテルになります。ホテル内を見るのは後にして、荷物を預けたら外へ。
旧軽井沢の街の中です。「旧」軽井沢というだけあって日本の伝統的な商店街といった感じの街並みですが、観光地らしいお洒落な街がズラりと並びます。オフシーズンの月曜(しかも雨天)の割には人がそれなりに歩いている印象です。
前述した軽井沢高原教会をはじめ、ここ軽井沢にはキリスト教系の教会が多く、旧軽井沢にも聖パウロカトリック教会なる教会が鎮座しています。ここも見た目の雰囲気が凄く良いですね。Google のクチコミとかを見る限り中の見学はできるようなのですが、入れる雰囲気ではなかった為諦めました(礼拝中だったのかもしれません)。
CHURCH STREET はその名の通り聖パウロカトリック教会に通じるように建てられており、色々なお店が入ったショッピングモール的な施設です。1日目に行った軽井沢チョコレートファクトリーの支店も入っております(ここでも買い物しました)。
お腹が減ってきたのでそろそろお昼ご飯とします。旧軽井沢は肩肘張りそうな観光客向け高級店が多く、良い感じの店を探すのに苦労しましたが、旧軽井沢アイビーコートというビルの2階に入っているいろはなというお店にお邪魔することに。
この旧軽井沢アイビーコートがヤバくて、掲示図を見る限り2階は201~209の9つのテナントが入るはずなのですが、なんと201に入っているいろはな以外にはテナントが入っておらず、封鎖されています。3階より上にいたっては完全に封鎖されています。写真だと分かりにくいですが、2階はこんな感じでした。
観光客の往来があるような場所なので立地が悪いわけではないのですが、どうしてこんなにテナントが入っていないんでしょうか? ビル名でググってもよく分からず、謎は深まるばかりです。
そんな感じでビル内が惨憺たる惨状ではありますが、いろはなは夫婦2人で素朴に営業している感じでした。客も普通に入っていました。
一応ご当地感があるものを選択しました(上州豚は長野ではなく群馬ですが細かいことは気にしない)。今日も普通にめちゃ寒いので温かいもつ煮は冷えた身体に沁みますね。米も美味しく、聞いてみると釜で炊いているとのことでした。
身体を暖めたところで散策を再開します。
ウインドウショッピングはそこそこにして、バスに乗って移動します。目的地は……軽井沢の観光名所の一つである雲場池です!
池だ……
どうやらこの池は夏に来ると新緑が、秋に来ると紅葉が美しいらしいのですが、冬~春くらいの季節なのでめっちゃ侘しい池といった感じですね。風光明媚な観光地といえども季節によってここまで顔が違うのです……そういう事情があって観光客は少なめでした。そこは快適でしたね。
池の周りの散歩コースを歩いていきます。
この池には Swan Lake という愛称がついているとのことで、池には白鳥が泳いでいました。冬なのに逞しいですね。牧歌的だなあとなりながら歩いていきます。
ん……? 何か見えてきたぞ……
あっ……(察し) ふ~ん……
そこには半分くらい廃墟と化したコテージが連なっておりました。members only(迫真)と書いてあるところを見るに、もともとは高級な会員制の別荘地だか何だかだと思うのですが、その栄光は見る影もありません。
これ……どうなんでしょうね? 夏とかのメインシーズンだけ使われているという説は一応あるのですが、写真を見てもらえば分かる通り結構劣化が激しくて数年は放置されていそうなんですよね。
ググってみるとこの R's pond にはカフェがあるようなんですが、Google レビューを見ると数ヶ月前に来店したとの記述があったり、かと思うと数年前にしばらくやってなさそうとか記述されていたり、よく分かりませんでした。
そんなこんなで雲場池や池沿いの廃墟(?)群から冬の寂れた空気を堪能しつつ、雲場池の散歩を終えました。
雲場池から旧軽井沢の市街地には徒歩で戻ることに(徒歩20分くらい)。
道中、別荘が立ち並ぶ住宅街を通りましたが、オフシーズンということでまるで生気がありませんでした。恐らく夏とかだけここに来て避暑しているんだと思いますが、それだったら維持管理コストを考えると普通に良いホテルに泊まった方が経済的にも時間的にも合理的だと思うのは、私だけでしょうか?
それはさておき、旧軽井沢の市街地に戻って来ました。歩き疲れて身体も冷えているのでカフェで一息付きます。
またまたチョコレートのお店です。チョコレート好きすぎですね……
ホットチョコレートを注文。1日目に自分用お土産としてホットチョコレートを買ったのもそうなんですが、ホットチョコレート好きなんですよね。散策で冷えた身体も芯から暖まります。
折角なので生チョコレートも注文してみたところ、オランジェットというチョコレートをおまけでサービスしてもらえました。これは嬉しい!(ありがとうございます)
チョコレートを堪能し、身体を暖めたところで店から出ます。
この通りは旧軽井沢のメインストリートから少しだけ離れた場所(徒歩3分くらい)にあるからか、シャッターが降りている店も多く、少し寂しい印象を受けますね。
こんな感じに単に休業しているだけなのかそれとも潰れたのかよく分からない店も多数ありました。
さて、前述したホテル「旧軽井沢ホテル音羽ノ森」にチェックインします。
改めてロビーを見渡すと、軽井沢のホテルらしくお洒落な雰囲気ですが、最大の特徴は本物の暖炉があることですね。勿論火も本物。英国的な雰囲気です。
その他の内装はこんな感じとなっております。結婚式場も併設されており、よくあるタイプの日本の伝統的なホテルといった感じですね。
客室にはスタッフの方に案内していただくことになり、客室に行くだけで案内って大袈裟じゃない? と思っていたのですが、私たちの客室は本館→外→別館1→外→別館2と本館から2回外の渡り廊下を経由した別館2にあり、案内があることに納得しました。いや……複雑すぎないか?
客室や暖炉の前で少しまったりした後、再び外に出て夕食を食べに行くことに。旧軽井沢から軽井沢駅周辺(新軽井沢)の界隈へ徒歩で移動し、本日は軽井沢駅からほど近い洋食屋サンジェルマンで夕食をいただきます。
また洋食屋で、またまた個人経営のお店です!
サラダやら魚やらを単品で注文していきます。もはやご当地感もへったくれもありませんが、写真は珍しかったので注文してみたスズキのカツレツです(スズキってどうぶつの森くらいでしか知りませんね……)。白身魚の味わいでそのものは淡泊ですが、味付けが好みで、身もとても柔らかくほろほろで美味しかったです。
店の雰囲気も地元の洋食屋という感じで良かったです。地元民と思しきグループが喋っていたりして、憩いの場として愛されていそうでした。
帰り道、(軽井沢的には)結構夜も遅い時間なのに謎の雑貨屋が開店したりしていました。道楽営業っぽさがありますね。
ホテル隣に鎮座している教会です(フォトジェニックだったので撮ってみました)。こちらはウエディング式場的な意味合いが強いっぽいですね。
ホテルに戻った後は、また暖炉の前で本を読んだり、揺らめく火を眺めたりして過ごしました。こうして2日目も終了です。
3日目 3月26日(火)
旅行最終日です。この日は前線上に発達した低気圧が本州の南岸付近を通過する、旅行中で最も天気の悪い日でした。
気を取り直して、まずは朝食です。ここも朝食付きで予約しているので、天気が悪くても安心!
軽井沢らしく、気取った感じのお洒落洋風でモーニングです。パンとかフレンチトーストとか糖質の呼吸という感じですが、やはり美味しいですね。チョコレートもそうですが、こういうお洒落な食べ物が美味しい土地なんだと思いました。
チェックアウト時に軽井沢駅行の送迎車を予約しているので、それまで室内でまったりして過ごします。なんと送迎車は貸切でした。オフシーズンの軽井沢といった感じだ……(もう何度目か分からない感想)
軽井沢駅では、1日目にも通った駅前の屋外型ショッピングモール(の屋根が付いているところ)でウインドウショッピングなどをして過ごします。お店のラインナップもお洒落なお店が多いような印象を受けました。犬連れが多いからかペット向けの小売とかも充実しています。
さて、昼食ですが、相変わらずフードコートは混んでるし行く気がしないしで、軽井沢駅からほど近いキッチンハイツというお店に伺いました。
コンパクトな店内には数組の客が穏やかに談笑している様子でした。店内はところどころ店主の趣味が見られます。
揚げ物を注文。衣がサクサクに挙がっており、美味でした。
そして、驚くべきことにここも個人経営のお店なんですよね。宿で食べた朝食を除けば、軽井沢での食事は全て個人経営の飲食店で食べたことになります。
最近改めて思うのですが、旅では観光客向けの店ではなくこういう地元民向けの個人経営の店に来るのが正解だと思うんですよね。値段がぼったくりではないというのも理由なんですが、こういう店でしか感じられない現地の人の生活の雰囲気というか、そういうものがあると思うんですよ。
話が戻すと、キッチンハイツを出た後はその足で珈琲館旦念亭というお店へと向かいました(徒歩3分くらい)。甘いものでも飲みながらまったりしようと思ったのです(外は雨ですし……)。
古民家的な外見の純喫茶ですね。店内も良い雰囲気で、こちらも暖炉に火を焚いていました。こういうリアル暖炉があるのは寒冷地ならではですね。
珍しいスペシャルドリンクがあったので、アイスコーヒーを(寒いにも関わらず)注文してみました。アップルパイ風味ということで中々味を想像できませんでしたが、確かにアップルパイのフレーバーを感じます。とても心地良い一品でしたね。
ドリンクを注文した客には店主からパズルが配られ(店主の趣味?)、店内にいる間チャレンジできます。私も30分くらい格闘してみましたが解けませんでした……。
ふと、周りを見渡すと、同じようにパズルと格闘したり、読書をしたり、おしゃべりをしたりいていて、皆思い思いの時間を過ごしていました。何かと忙しない現代ですが、こういう雰囲気はなくなってほしくないものだ、と思いました。
あとは軽井沢駅に戻り、どこかにビューーン! の新幹線に乗り込んで旅行終了と相成りました。
というわけで今回の旅行はここまでです! 小旅行くらいの気持ちだったのですが、意外と書くことがあってそれなりに長い記事となりました。
部署異動する年度末というタイミングではありましたが、どこかにビューーン! を初体験でき、猫に癒されたり、冬の軽井沢にわびさびを感じたりと、気軽な旅行を楽しむことができました。天気には恵まれませんでしたが、このくらいで良かったのだと思います。
さて、ここまで時点で2024年4月7日であり、部署異動が完了しました。まだまだ慌ただしい日々が続きますが、少しでも早く新しい部署に慣れて、また旅に出たいものです。
というわけで、次回の旅については、夏季休暇を使う大型旅行……の前に1回行くことを目標としようと思います。行くぜ、どこか!(場所未定)
というわけでここまで読んでいただきありがとうございました!