2025年1月25日~28日 大阪旅行 ~ 夢洲とUSJ
tkです! あけましておめでとうございます!(激遅)
今回は久しぶり(?)の旅行記です。2025年1月25日(土)~28日(火)に妻と2人で大阪への旅行に行ってきましたので、今回はそのことを書こうと思います。
もともと大阪に用事がありまして、「せっかく大阪行くならじゃあ旅行するか」くらいのノリで今回の旅行が決まりました。
交通手段は、予約時(2024年11月)に JAL の国内線タイムセールがあったこともあり、飛行機を選択。タイムセール料金+障害者割引で羽田―伊丹の往復が2人で約2万5,000円でした。安い!
以前もブログに書きましたが、JALはタイムセールやスペシャルセイバーなどの安い料金体系から更に障害者割引が適用される為、障害者の方にオススメです。
旅情があるのでのんびり新幹線旅行もしてみたいのですが、今回はお預けです。名古屋あたりに行くときには新幹線を使おうかな~とか思ったりしています。
そんなわけで以下旅行記です。ダイジェスト的な感じでお送りします。
2日目 1/26(日) 夢洲駅
いきなり旅行2日目のおやつ時からスタートです。
夢洲(ゆめしま)駅に行ってきました! そう、大阪関西万博の開催場所である夢洲の最寄り駅であり、今年1/19に開業したばかりのホットな場所です。そもそも夢洲ってどこ? って方は以下をご参照ください。
夢洲は大阪湾に浮かぶ島で、夢洲駅は大阪メトロ中央線の西端にあたります。あの東方紅楼夢の開催地として知られるインテックス大阪にほど近い立地です(思想が強い紹介方法)。6年くらい前に中ふ頭駅(インテックス大阪最寄り駅)に降り立ったことがあるのですが、今はどうなってるんですかね……?
それはさておき、夢洲駅で電車から降りると、真新しい駅舎がお出迎え。黒色基調のホームに緑のラインがお洒落ですね。ちょっとサイバーパンク的な雰囲気を感じるので私は好きです。
こんな感じで意外と人がいます。(私含め)カメラパシャパシャ民が多いので、早くも観光地化している感がありますね。
駅舎はこんな感じ。壁の横長ディスプレイから万博宣伝映像が流れたりして近未来的ですが、個人的にはホームのデザインの方が好きだったりします。サイバーパンク路線で行ってほしかったですね。
旧Twitterで荒れそうなトイレだ! まあ写真の通り男女別トイレもあるので某界隈の人たちも燃やしに来ないかもしれません。
ロゴのデザインが分かりやすいのは良いのですが、男女のマークが青赤で着色されていないのが不思議です(視覚障害者的な視点)。
こちらはカームダウン・クールダウンスペースです。最近は大学や会社に設置されていたりもしますよね(弊職場にもあります)。見た感じ遮音も何もない簡易的なスペースですので落ち着けるかどうかは微妙なところですが、設置自体は良い取り組みだと思います。
駅舎の外観はこんな感じです。駅舎自体が新しいからか、CGみたいな写真映りになりました(CGではありません)。
駅舎周りはぐるっと柵に囲まれていますが、観光順路のような感じで一部観光できるようになっています。観光できるとはいっても、案内や説明の類は当然ないので、どれが何なのかは想像で補完するほかないです。
雰囲気だけでも伝われば、と思い柵越しの写真を何枚か載せておきます。
(柵が低い為)柵なしで撮影できるのは東ゲートくらいのものです。
万博公式HPの会場マップを見ると、(名前の通りではありますが)ここが夢洲駅側からの入場口になるようですね。ここはほぼ完成しているように見えます。
相変わらず説明の類がないので何の建物かは分かりません。万博までに完成するのか? そもそも万博で使う建物なのか? 謎です。
以上、夢洲でした。夢洲駅を見られたのは良かったですが、駅以外はあまりできておらず、万博の完成予想図的なものがイメージできなかったのは残念です。なんとな~く雰囲気を味わえたので良しとしましょう。
万博なのにミャクミャク要素がなかったので、この日の昼に大阪市役所前で撮影したミャクミャクを載せておきます。
ドラクエのボス戦みたいな構図ですね。第一形態だと思います(適当)。
3日目 1/27(月) ユニバーサルスタジオジャパン
3日目は、なんと……ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)に1日滞在してきました!
泣きました、僕は陰キャで、(ジェットコースターなどの)絶叫系アトラクションが苦手で、視覚障害者(なので人混みが苦手)です……といった感じで私はおおよそテーマパークというものにまったく向いていない人間なのですが、折角の大阪旅行だし、障害者というユニバーサルを体現した人間(?)になので来てみました!
場所はこ↑こ↓。夢洲のちょっと北側です。何だかこの旅行、大阪の西の方に来てばっかりですね……
環状線西九条駅からUSJに向かう客で混み合う電車に乗り、USJ最寄駅であるユニバーサルシティ駅へ。
何気に万博仕様の電車ですね。夢洲駅行の電車は万博仕様じゃなかった気がするのですが……。
因みに、この路線の終点はユニバーサルシティ駅ではなく1つ先の桜島駅だったりします。調べてみると桜島駅はUSJ従業員などが通勤で利用する駅のようです。
ユニバーサルシティ駅からUSJへ向かう徒歩数分の通りですが、既にこの通りからUSJの世界観が作られている感がしますね。京都とか川越とかで観光地前に商店街が形成されているようなものでしょうか。
店としては普通のコンビニ・飲食店、それからUSJ提携の物販やホテルが立ち並んでいます。
というわけでいざUSJ!
チケットはインターネットで買うのが主流ですが、どの道障害者手帳を見せることになるので売り場で購入しました。売り場の方が「今日は何を楽しみにいらっしゃったんですか?」とか聞いてきたりして、"""ホスピタリティ"""を感じたりしました。
チケットは障害者割引で1人4,700円、一般客の大体半額くらいです(料金体系にもよりますが)。とてもありがたいですね。障害者割引が安いのは「ユニバーサル」を標榜したUSJの理念の為……と、勝手に考察しています。
無事入場できました。上の写真中の赤い鳥のキャラクターを見て、「『ゆめにっき』に出てくる鳥人間みたい」と言ったら妻に感性を疑われました。
ググってみたら全然似ておらず、鳥・人型ということくらいしか共通点がありませんでした。まあ大昔の記憶なので……。
ところでUSJにはニンテンドーワールドというエリアがありますが、このエリアに入るにはアプリから整理券を取らないといけないことを思い出したので、早速整理券を取りました。
ヒェッ……この整理券を取った段階で11時20分くらいだったのですが、取れた整理券はなんと17:30集合の整理券でした。今日は月曜日だというのに凄い人気っぷりです。
重課金チケット(ファストパス的なもの)を購入すればすぐに入れるシステムになっているようです。別に私たちはアトラクション目当てではないのですが、絶対アトラクションに乗りたいなら重課金チケットは必須ぽいですね。
気を取り直して、エントランスからハリウッドエリア、ニューヨークエリア、サンフランシスコエリアを散歩していきます。完全にテーマパークではなく街歩きの気分です。
その名の通り、"""古き良き"""アメリカ風の街並みです。こうしてみると、テーマパークというよりは本当に一つの街が形成されているようで、流石の作り込みだなあと感じます。なんとなくアメリカ旅行した気分が味わえますね。
パッと見、かなりの数のお店があり「何人ここで働いているんだろう?」とか思ったりしました(悲しき労働者のサガ)。まあ単なる飾り的な建物のもあるんでしょうけれど……
今日のビスタです(分かる人しか分からない例のアレ)。
実際にサンフランシスコにある老舗のカフェを再現した建物のようですね。閉まっていたので実際に店舗として使えるかどうかは不明ですが、ざっと調べた限り飾りっぽいので残念ながら入れなさそうです。
時刻はお昼、そろそろ腹ごしらえをしようとレストランに入ります。入った店はジュラシック・パークにあるロストワールド・レストランです。決め手がなかったので名前で選びました、
触れ込みとしては、ジャングル内にあるレストランをイメージしているようです。天井が高く360度ガラス張りで、開放感がありますね。
肉々しいものが食べたいなあと思い、ビーフステーキを注文。店の雰囲気と共に味わいました。
店を出て街歩き(?)再開です。そこらへんを歩いていると、フライング・ダイナソーというジェットコースターに乗っている人々が目に入りました。
何か逆さ吊りになってる!
どうやらジェットコースターに逆さ吊りの要素を加えたとても恐ろしいアトラクションのようです。私たちは当然乗っていません。
乗っている人々に地上から手を振ったところ、ノリの良さそうな東南アジア系の兄ちゃんが逆さ吊りになりながら手を振り返してくれたようです。ノリノリ&余裕あるな!
そのまま近くにあるミニオン・パークへ。名前の通りミニオンズのエリアです。ここから具体的なキャラクターが登場するエリアになってきます。
ミニオンズを見て名前を思い出せずにスポンジボブとか言うとおじさん扱いされるので注意しましょう(一敗)。
射的的なアトラクションやメリーゴーランド的なアトラクションです。
メリーゴーランド的アトラクションは当然ミニオンズを中心に公転するのですが、乗っている車自体が高速でスピンする(自転する)ので、乗り物酔いしやすい妻は乗れそうにありませんでした。とことんテーマパークに向いていない夫婦です。
閑話休題、USJとは何の関係もないスズメです。USJ園内はハトやスズメが大量に闊歩していたりします。おそらく、食べ歩きする人々の食べこぼしを狙っているのでしょう。
季節は冬。外は寒く歩いていると身体が冷えてくるので、ハトやスズメを眺めつつホットレモネードをいただきました。
ユニバーサル・ワンダーランドに来ました。上に写真を載せましたが、これらのキャラクターを中心としたファンシーなエリアのようです。
比較的子供向きっぽい雰囲気ですが、ゴーカートやメリーゴーランドなど、やはり子供を対象としたアトラクションが多い印象です。
単体の写真は撮り忘れましたが、上の写真のゴーカートに乗った写真を撮影できるフォトスポットがあったので撮っておきました。実際のアトラクションの中のゴーカートに中年男性は乗れないので……
ここではホットチョコレートをいただきました。リボンの部分が取っ手のようになっている、創意工夫に富んだデザインですね。
さて、お次はワールド・オブ・ハリー・ポッターです!
時計塔に向かって林を抜けると……
世界観の作り込みエグ……今までのエリアで一番作り込まれているように感じました。
私自身はハリー・ポッターを音割れポッターでしか知らないエアプ以前の何かなのですが、こういう"""古き良き"""イギリスの街並みみたいな雰囲気は好きだったりします。一時期ずっとアガサ・クリスティ作品を読んでたからかもしれません。
やはりホグワーツが一番気合が入ってそうですね。エリアの奥で一際大きい存在感を放っていました。海外旅行で世界遺産的なデカい城を見上げるとき、こういう気持ちになったりするのでしょうか。
別角度から撮影してみました。インスタグラマーがUSJに来るとホグワーツの写真をあげがちらしいのですが、これだけ"""映える"""なら納得です。
またまた買い食いです。お前食ってばっかだなとか言われそうですが、こういうところで現地の雰囲気を感じていこうという試みです。あと買い食いは街歩き(?)の楽しみの一つなので……
それはそれとして足が疲れてきたので、レストランで一休みします。写真だと明るく見える店内ですが、実際は薄暗く、暗がりを薄明かりが照らす良い雰囲気の店でした。
さて、これでスーパー・ニンテンドー・ワールド以外は一通り見終わったわけですが、まだ時刻はおやつの時間を過ぎたあたりであり、17:30入場開始のニンテンドーワールドにはまだ入れません。無課金の辛いところです。
17:30までは物販や夕方の園内を見て回って過ごしました。
そうこうしている内に17:30になったのでニンテンドーワールドへと向かいます。同じ無課金勢がこの時間帯に押し込められているのか、多くの人々が向かっている様子でした。
ワールドの入口は土管型のトンネルです。
土管をくぐってマリオの世界に入るという、世界観を考えた演出になっていました。粋ですね。
土管をくぐると、最初にピーチ城の中に出ます。上の写真はマリオ64のアレですね。"""""あの頃"""""の子供やRTA動画を見ている人にはお馴染みかもしれません。
ピーチ城から出ると……
はぇ~すっごい……
いや本当に凄いですね。ハリーポッターワールドでも思いましたが、世界観の作り込みがエグいです。マリオの世界観が上手くテーマパークに落とし込まれています。
写真では分かりませんが、コインは回ってるしクリボーやキノコなどは動きまわっているし、どうやっているんだろうと思うばかりです。
そんな感じで広場前に佇んでいると、控室らしき建物からマリオとルイージが出てきました。スタッフが先導して道を作っています。
どうやら広場でパフォーマンス的な何かをやるみたいですね。超人気キャラクターなので人だかりができていました。
マリオ・ルイージだけではなくピーチ姫もいました。こちらは子供と一緒に写真撮影をしているようでした。マリオが好きな子供なら一生の思い出になりますね。
ワールド内ではそこかしこにハテナブロックが設置されており、実際に叩くと音がします。ゲームよろしく、ランダムでコインの音だったりアイテムが出てくる音だったりするようです。
ピーチ城だけではなくクッパ城もありました。中はアトラクションになっていますが当然のごとく入れません。待ち時間が100分とか書いてありました(現在18時くらい)。ヒェッ……
こちらはドンキーコングカントリー。2024年12月にオープンした、USJで最も新しいエリアのようです。
ドンキーコングの世界観らしくジャングルの雰囲気が意識されています。夜ということもあって妖しげな雰囲気でした。新しいエリアだからか、流石にアトラクション自体は少ない?
光ると叩く樽で、ドンキーコンガを思い出しますね。
というわけでUSJ終了です! ありがとうUSJさようならUSJ。
クッソ疲れていて何も考えられそうになかったので夕食はユニバーサルシティ駅近くのサイザリヤで食べました。
しかしUSJの近くにサイザリヤがあるのは何か面白いです。付加価値型の極みみたいなビジネスと薄利多売型の極みみたいなビジネスで、対極の存在といえると思います。
いや~それにしても……USJが想像以上に凄かったですね! 特に世界観の作り込みが圧巻でした。知っている作品やキャラクターの世界観がテーマパークという媒体に落とし込まれていることが、USJが持つ強みなのではないかと思いました。ここらへん、ディズニーと差別化できていますね。
実は仕事の関係で2年ほど大阪に住んでいたことがあり、大阪は心の故郷(?)なのです。今回はそんな大阪の知らない側面が見られて良かったと思います。当然、USJなんて行ったことがなかったので……(陰キャ)
おまけ 3日目 1/27(月) 大阪帝国ホテル
余談ですが、3日目のホテルはここ、「大阪帝国ホテル」でした。
「大阪敵国ホテル」であって「帝国ホテル大阪」ではないので注意しましょう!
まぁ要するに紛らわしい名前をした単なるビジネスホテルなんですが、以前からネタ枠として泊まってみたかったんですよね。
ホテルの予約確認メールに「当館は東京の帝国系列のホテル様とは別経営です」と書かれているのが笑いを誘います。どんな経緯でこの名前になったのでしょう……?
2024年を振り返る
tkです。2024年も最後の日になってしまいました。皆様も、良い"終末"をお過ごしになられているでしょうか(厨二病)。
3日前に大腸カメラの体験談を投稿したのですが、これが2024年最後の記事では何か締まりが悪いような気がしたので、THE・2024年最後の記事ということで今年の振り返り的な記事を残しておこうと思います。
振り返り記事なので今までの記事と記述が重なる部分も多々ありますが、その点ご容赦ください。
(法律上の)身体障害者となった
これが2024年最大の出来事だったと考えております。別記事にも書きましたが、夏頃に身体障害者手帳を取得しました。今までもずーっと視覚に障害はあったのですが、これで「法律上の障害者」となったわけです。
この「法律上の障害者」というのがたいへん重要でした。なぜなら、様々な福祉・支援の対象となるからです(具体的な福祉・支援の内容は等級・自治体等によります)。
現在の日本の社会では、その人に明らかな障害があっても、医者が診断書を書いて、診断書上の本人の状態が法律で定められた基準を満たすと認められない限り法律上は障害者にはなれません。
つまり、障害がある≠法律上の障害者なんですね(数学的にいえば「法律上の障害者」は「障害がある」の部分集合)。いくら本人が社会生活を送る上で困難を感じていても、上記の手続きを踏めなければ法律上は障害者ではないわけです。
何が書きたかったのかというと、たとえ障害者になっても私自身は何も変わっていないということです。
今までは「視覚に障害がある私(法律上の障害者ではない)」だったのが、「視覚に障害があって法律上も障害者の私」になったに過ぎません。
違うのは、様々な福祉・支援の対象となったというだけです。だから、(法律上の)障害者となれたことを嬉しいと表現しているのです。
今後、私の視覚の障害が良くなることは恐らくないでしょうし、いつか障害が悪化してこんな風に文章を書くのも難しくなるかもしれません。ただ、そうなったときにも安心して生活していければな、と思います。
部署異動があった
2024年4月に東京へと部署異動がありました。これも大きな環境の変化です。
比較的近距離の部署異動なので引越はしていません。相変わらず千葉県民です。アイラブ千葉!(精一杯の媚売り)
もともと希望していた部署への異動なのですが、今振り返っても良い異動だったと思います。別に以前の部署が悪かったとかそういうわけではありませんが、何というか、より穏やかに仕事ができるようになったな、と。
視覚の障害のせいでどうしても精神がかき乱されることの多い私ですので、穏やかに仕事ができるというのは大切なことでした。
仕事内容としては相変わらず開発系ですが、ちょっと毛色が異なります。以前の部署では主に微分方程式を扱っていましたが、現部署での最近は機械学習(俗っぽい言い方をすればAI)を用いたタスクの達成を扱っています。
私は機械学習に関しては素人も良いところですが、知らないことを知るというのは楽しいものです。やはり人間の根幹の一つには知的好奇心があると思います。視覚に障害がある私なので、こういった頭脳的活動は大切にしていきたいところです。
旅行へと行った
2024年は色々なところへ旅行に行けたな~と思っております。
振り返ると、1月に神戸、3月に軽井沢、4月に鹿児島(大学生時代の先輩の結婚式に出席しました)、6月に高松・松山、9月に石垣島、11月に伊豆(ガチの小旅行なので旅行記は書きませんでした)という感じでした。
昨年2023年も北九州や北海道へと旅行に行ったのですが、前半は眼科手術やら何やらがあって旅行へ行けなかったので、回数としては多くありませんでした。なので、2024年はそれなりに旅行できて良かったです。
2025年もいっぱい旅行に行きたいですね! 前述した通り(法律上の)障害者となってからは交通費の割引があるので、金銭的な面で行きやすくなったのもありがたいところです。
以前もどこかで書いた気がしますが、目の見える内に色々なところに行って、様々な現地の空気を感じていきたいです。
おわりに
最後に、旧Twitterにはツイートしましたが、10月に牛久大仏に行った時に感銘を受けた格言を改めて貼っておきたいと思います。
牛久大仏行ってきた! 大仏胎内に入ってエレベーター乗ったり展望台行ったり格言コーナーで格言を心に刻んだりした pic.twitter.com/OhIt6WX1aM
— tk (@tk_megalith) 2024年10月20日
30代、「生」も「老」も「病」も「死」も私自身や私の周りで体験してきた私にとって、心に沁みる格言です。これを改めて心に刻み、2025年を迎えることにしとうございます。
それでは皆様、良いお年を!
聖なる日に肛門から大腸カメラを挿入した話
tkです。早いもので2024年も終わりが近付いてきました。今週はクリスマスなどもありましたが、皆様どうお過ごしになられたでしょうか。
私はというと、もはやタイトルでオチている気もしますが、今週、人生初の大腸カメラ(正式には大腸内視鏡検査)を体験してきました。なので、検査の流れや体験談を書こうと思います。これから大腸カメラの検査を受けようとする方の参考にでもなれば幸いです。
実は今年1月前半に肛門科を受診しているので、何かと肛門とゆかりのある(?)1年になりました。肛門科受診時の記事もブログに書いているので、興味のある方はどうぞ。
以下、上記のような記事ですので、こういう話が苦手な方は読むのをお控えください(まぁ、そういう方はこの記事を開いていないような気もしますが……)。
経緯
私の地味な悩みとして便秘があります。昨年くらいから便通が悪く、3日に1回程度しか排便がない状態が続いていました。(便が大腸に留まる時間が長いことで)固い便も増え、昨年の終わりくらいには排便時の出血もありました。
そこで、(前述の通り)今年1月に肛門科を受診しています。肛門科で処方された軟膏を使用して以降、肛門から出血することはほとんどなくなったものの、便秘はなかなか改善しませんでした。
また、友人の友人くらいの距離感の方(私はその方を知らない)が30代にして大腸がんで亡くなった事実が分かったこともあり、大腸カメラ検査を受けることが選択肢に入っていました。
ただ……(肛門科の時と同様に)やはり異物を肛門に挿入するのは怖いし、生理的嫌悪感があり、受診を躊躇していました。
そんな折、身体障害者手帳を取得することとなり(別記事)、障害等級が一定以上だった為に、保険内診療においてはかなりお安い自己負担で医療が受けられるようになりました。
加えて、30歳という節目の年齢になり、少しずつ死というものを意識するようになってきました(若干大袈裟かもしれませんが、私には身体的障害がある為にこう感じるのかもしれません)。
これらの背景があって、大腸カメラ検査を受けることに決めました。
幸いにして、私は内視鏡(胃カメラ・大腸カメラの総称)の名医を知っていました。実は、2年くらい前、この医者に胃カメラを入れてもらったことがあるのですが、これで非常に優れた医者だと感じました。このような名医の存在も、大腸カメラ受診を後押ししてくれました。
検査日前の準備
実は、大腸カメラ検査はいきなり病院に行って受診できるものではありません。
胃カメラは胃に食べ物がなければ検査できるので、前回の食事から一定時間空けた状態で病院に行けばいきなり検査を受けることも可能です(2年くらい前に私もそうしました)。
しかし、大腸カメラは大腸に便があると検査できない為、いきなり病院で検査というわけにはいきません。下準備が必要です。
まず最初に病院を受診し、診察で症状と希望を伝えます。年齢が若かろうが何だろうが大腸がんのリスクは決してゼロではないので、大腸カメラ検査を受診することはすんなり決まります。
検査の受診が決まったら、看護師の方から説明を受けます。検査時に大腸に便を残さない準備として、数日前から消化の良い食事を行うことを指導されます。
加えて、私は便秘の症状もあった為、検査前日には検査食を食べることが推奨されました。検査食というのは大腸カメラ検査前に最適化された食事(?)で、レトルトの3食セットです(薬局で自費購入できます)。具体的には↓です。
当然ですが消化に良さそうですね。写真だと割と具がゴロゴロしているように見えますが、実際には具がもっと細かい虚無な食べ物です。レトルトだからね、仕方ないね。
まずこの食事制限がちょっと辛かったです。私は念入りに検査4日前から食事制限をはじめたのですが、消化に良い食事となると雑炊とかうどんとか何も塗ってない食パンとか食の範囲が大きく狭まってしまいます。
特に検査食は↑みたいな感じなので虚無感が強いです。3食セットなのに合計カロリーが800kcalくらいしかなく、成人男性の基礎代謝の半分くらいしかありません(流石にお腹が満たされないので消化の良いクラッカーとかを食事にプラスしました)。
普段、私は食事でストレス発散とかをしているつもりはまったくないのですが、やはり食事の楽しみというのは根幹的な人間の快楽ということを実感させられます。今回は一時的なので良いのですが、恒常的な食事制限は受けたくないものだと強く思いました。
検査日の検査前準備
食事制限を乗り越えて検査当日になりましたが、当日になってもまだまだ準備が必要です。何故なら、消化の良い食事をしているだけでは大腸に便が残っているからです。
そこで、検査前に腸管洗浄剤(ヤバそう)を飲んで大腸内の便を全て出し切る必要があります。これが私にとって最大の関門となりました。
検査当日の朝は勿論絶食です。
朝、開院時間にクリニックに行き、個室でひたすら便を出す作業が始まります。個室というのは便を出す為の部屋で、トイレが備え付けられた4畳くらいの部屋になっています。大量に便を出すことが分かっていたので自費(4,000円くらい)で借りました。
この個室で腸管洗浄剤を服用していくわけですが、腸管洗浄剤の内容量はなんと2Lにもなります。このほとんどを飲まなくてはなりません。
具体的な服用方法としては、腸管洗浄剤200mLを10分で飲む→腸管洗浄剤200mLを10分で飲む→普通の水200mLを10分で飲むという流れで30分1セット、これを5セット(!)繰り返します。合計すると、最低でも150分で腸管洗浄剤2L、水1Lを飲むことになります。
これが……キツいんです!!! 当然ながら腸管洗浄剤は不味い(美味しくないアクエリみたいな味でした)ので、決められた時間で不味い飲み物を大量に飲むことになります。
味が不味いだけなら良いのですが何せ量が2L(水も含めると3L)ですから、飲み続けていると身体の水分のバランスがおかしなことになり、次第に吐き気を催すほど気持ち悪くなっていきます。
しかも、腸管洗浄剤を服用開始してから1時間くらい経つと、猛烈な便意に襲われます。当然ながらこんな状態でも腸管洗浄剤を服用し続けなければならないので、飲む→排便→飲む→排便と繰り返すことになります。個室ということで専用のトイレが備え付けられていることだけが救いです。
最初の内は泥のような便だったのが、水の中にカスが混ざるような便になり、最終的に何も混じっていないまっさらな水様便になりました。
多量の腸管洗浄剤の服用と頻繁な排便により、私は半分くらいグロッキーになりながら合計で12回排便しました。恐らく人生最多排便記録になります(何の話をしているんでしょう)。
まっさらな水様便が安定して排出されるようになれば準備完了となります。看護師に便の状態を確認され(ちょっと恥ずかしい)、時間になったらいざ大腸カメラ検査へ。
因みに、この検査前の準備で4時間ちょっとかかっています。クリニックには朝に来院したのですが、時刻は既に昼過ぎになっていました。
大腸カメラ検査本番
大腸から便を出し切ったらいよいよ検査本番です。
ここからの流れは、大腸カメラも胃カメラもあまり変わらないかと思います。
検査前、腕に注射針を注射されます。これは検査直前に検査用の薬や鎮静剤を入れる為です。割と太めの針で2,3回刺されました。いてえ。
注射針を注射されたら、記事冒頭のイラストのような横向きでお尻を突き出すような体位になって医師を待ちます。これこれ、これです(再掲)。
そして医師が到着。医師が検査用の薬や鎮静剤を入れます。鎮静剤が効いている間に大腸カメラの挿入が行われるということ、加えて、医師の技術力の高さがあって、痛みはありませんでした。
というか、私の場合、鎮静剤を入れたらすぐに昏睡したので、痛みどころか記憶すらありません。
実は胃カメラを挿入する時も鎮静剤で昏睡していたので、記憶がないんですよね。もしかしたら鎮静剤が効きやすい体質なのかもしれません……。
鎮静剤による昏睡から目が醒めると、検査はもう既に終わった状態でした。鎮静剤の効果が一定程度切れるまで数十分寝かされた後、医師との診察です。
さて、検査結果ですが……何の異常もありませんでした! 良かった~。
診察では大腸カメラの画像を見ながら説明を受けるわけですが、自分の大腸の様子を見る機会って中々ないですよね。検査結果の紙(大腸画像有)を貰って帰路に着きました。
というわけで、無事に大腸カメラ検査を終えることができました。クリスマスという聖なる日のある週になにやってんだって言われそうですが、30歳という節目年齢で大腸カメラ検査を受けることができて良かったと思っています。
しかし、(予想はしていたことですが)内視鏡の検査を受ける上で最大の関門と思われている検査本番については、注射以外の痛みはなくあっさりと終わりました。これについては流石と言わざるを得ません。
検査を終えて、大腸カメラの最大の関門は、検査本番ではなく、腸管洗浄剤を服用して便を排出することだと強く思っております……。
皆様におかれましても、内視鏡検査を受ける際は、「鎮静剤を併用する」「腕の良い医者にお願いする」ことを強くおススメします。腕の悪い医者にお願いして地獄を見た例もあるようなので……。
というか、内視鏡検査に限らず、腕の良い医者(設備が整っている病院)に医療をお願いする、という意識は、医療を受ける側として持っておいた方が良いと思います。これは身体障害者として断言しても良いです。いや、本当に。
それではまた!(年内にもう一本くらい記事を書けたら良いな~)
↓おまけ、大腸カメラ検査が終わってはしゃいでいるぼく
メリクリでした pic.twitter.com/aIs67sWeQs
— tk (@tk_megalith) 2024年12月25日
2024年9月23日~9月29日 石垣島(+α)旅行 ~ 大航海旅行
tkです! 2024年9月23日(月)~9月29日(日)に妻と2人で石垣島(+α)旅行に行ってきたことを書こうと思います。+α って何だよ、と思われるかもしれませんが、(後述する)与那国島を石垣島のくくりに入れるのは微妙と思われたので、こんなタイトルにしてみました。
もう11月も中旬なのに9月下旬の旅行記を投稿するんかいな、と思われるかもしれませんが、休日にゲームやら外出・小旅行やらをしていたらこんなに日が経ってしまっていました。勿論、私が遅筆で集中力がゴミなせいもあります。
さて、夏季休暇を利用した長期旅行ですので6泊7日の旅程ですが、例によって最初と最後の日はほとんど移動なので実質的な観光は5日間になります。というのも……
遠い!!!
いや、分かっちゃいたんですが、地図で見るとめちゃくちゃ遠いですねこれ。東京―石垣島間の距離は約2,000kmで、超ざっくり東京―大阪間の距離の4倍くらいになります。宮古島のときにも書いた気がしますが、ほぼ台湾です。
さて、前記事でも書いた通り障害者手帳(身体2級)を取得し(法律上の)身体障害者となったので、何が変わったわけでもありませんが今回の旅行から障害者割引を受けることができます。旅行好きな庶民なのでたいへん助かりますね。
私は身体的に"普通の人"(おそらくこの記事を読んでいる人全員)よりも遥かに劣っているので、使えるものは何でも使ってこの厳しい社会を生き延びていく所存であります。
さてさて、この障害者割引ですが、例えば飛行機について、JALだと各種運賃から約20%割引です(空港利用料等は割引になりません)。
この「各種運賃から」というのが重要で、往復セイバー・スペシャルセイバーといったもともと安い庶民運賃からも20%割引してくれるので、たいへんお安くできます。
JAL以外の航空会社だと、障害者・介助者専用の「障害者」という運賃が設定されているのですが、これは通常の運賃(上級国民プラン)を基準に設定されているので、決してお安くはないんですよね。その代わり、通常運賃を払った場合と同様に予約変更が柔軟にできたりしますが、庶民なので安さの方が大事です。
というわけでこれからもJAL信者として生きていこうと思います。今回の旅行により、石垣島がめっちゃ遠いおかげで1人あたり1,836マイルも付きました。ありがてぇ~。
さて、旅行本編に行ってみましょう!
1日目 9月23日(月)
飛行機は14:25羽田発の飛行機なので朝は余裕があります(この日の羽田→石垣直行の飛行機は6:45羽田発とこれの二択なのでこれしかありませんでした)。というわけでまずはカフェモーニングから。
羽田空港に一本でアクセスできる品川駅……ではなく、品川駅お隣の大井町駅からほど近い、高倉町珈琲大井町店にお邪魔しました。
この高倉町珈琲は良い雰囲気で且つ席の間隔もゆったりとしている喫茶店チェーンです。基本的に田舎のロードサイド店舗が中心ですが、大井町店だけはやたら都会にあります。
この高倉町珈琲は色々な場所の店舗に何度も足を運ぶほど好きな喫茶店チェーンだったのですが、昨今の物価高や人件費高騰の影響か、かなり高級な喫茶店チェーンになってしまい、普段使いは中々できていません。
美味しいコーヒーとモーニングをいただき、持ってきた小説を少し読み進めました。歳をとったからか、最近コーヒーが美味しいんですよね(最近コーヒーメーカーを買ってしまいました)。やはり学生の時と比べ味覚がかなり変わっている気がします。
羽田空港へ移動し、まず障害者割引の手続きをします。初回はカウンターで手続きが必要ですが、JALマイレージバンク番号に紐づけてくれる為、次回以降は不要とのことでした。
その後、雑な昼食やらいつもの空港ラウンジやら何やらで時間を潰した後、いざ搭乗!
今回窓際の席を確保できなかった(予約時にはかなり座席が埋まっていた)ので、特に写真はありません。約3時間のフライトという長時間フライトなので、酔わないように寝て過ごします。
南ぬ島石垣空港へ到着! 3時間のフライトでも結構疲れたので、国際線でアメリカとかヨーロッパとかに行くには中々厳しいものがありますね(行く予定はありませんが)。
ところで「南ぬ島」って何? と思われたかもしれませんが、これは島言葉で「ぱいぬしま」と読むらしいです。宮古島でもパイナガマビーチという地名がありましたが、「ぱい」は「南」の意味なんですね。
空港からはバスに乗って市街地の方へ。石垣島の市街地は島南部にあるフェリーターミナルの周辺に形成されています。なお、バスは障害者割引で半額(1人分の料金で2人搭乗)となりました(以下同)。Suica は使えませんでしたがクレジットカード(VISA)のタッチ決済は使えたので、小銭ジャラジャラはする必要なかったです。
市街地に着くころにはすっかり夕方になっていました。
とりあえず宿にチェックインしましょう。今日の宿はここ、スーパーホテル石垣島です。ただのチェーンなんですが、1日目の宿は寝るだけなので清潔で各室バストイレ(ウォシュレット)有なら安宿でも良いかな~と。
ちなみに、ここ石垣島には東横インやアパホテルもあります。いずれもチェーン店舗の中で最南端なのは間違いないでしょうね。
スーパーホテル石垣島では、一応石垣島要素ということで、さんぴん茶、シークワーサーウォーターのウェルカムドリンクを時間限定で提供していました。
ホテルで少し休んだら、夕飯どころ探しがてら街を散策します。路上は居酒屋や「石垣牛ステーキ」を標榜するお店(明らかに観光客向け)などで煌々と輝いており、意外と夜も明るくギラついています。
そんな雰囲気の中でネオンがギラついている謎の店です。写真だと分かりづらいですが、24時間営業と書かれています。石垣島で24時間営業!? となったので中を覗いてみると……
こんな感じで、完全無人の店内に商品が所狭しと並べられていました。入店時に機械音声で説明がなされるのですが、すべて paypay で決済して買い物する無人販売所形式です。こういう離島にしては先進的な取り組みですね。
さて夕食ですが、疲れていて食欲もほどほどだったので、観光客向けではなく地元密着店でサッと食べることにしました。
何かそれっぽい!
名物に分類されるであろう八重山そばとソーキそば(セット)を注文。いずれも豚肉トッピングのあっさりめ豚骨スープそばですが、具や麺の感じが微妙に違うといった感じでした。美味しくいただきました。
観光客向けの店ではないので、店内は地元客が話に花を咲かせており、一期一会の地元店舗といった風情がありました。
食べ終えたらホテルに戻り、明日からの本格的な"旅"に備えて休みます。
2日目 9月24日(火)
実はこのスーパーホテル、ごく簡易的ながら朝食が付いております。
ビジネスホテルにありがちなビュッフェ形式ですが、一応現地っぽい料理もあったり(だからこそこのチェーンを選んだというのもあります)。とはいっても所詮スーパーホテルなので味はそれなりなんですが……
この日は与那国島に行きます! そう、皆さん小学校で習うであろう日本最西端の島です。別にダイビングとかやるわけじゃないので何しに行くんだ感がありますが、「最西端だし行きたくね? 何か行けそうだから行っておくか」くらいのノリで行くことに。
場所はこ↑こ↓。
石垣島から西へ西へ……まさしく西の最果ての島です。与那国島への行き方は、
・那覇空港or石垣空港から琉球エアーコミューター(JAL系列)の飛行機で行く
・石垣港離島ターミナルからフェリーよなくにで行く
の2択ですが、私たちは情緒や冒険感、スケジュールの都合諸々を考慮してフェリーで行くことにしました。
というわけで、フェリーよなくにが出航する石垣港離島ターミナルの方へ向かって歩いていきます。
こんな何てことない通りもヤシの木が植わってて、南国らしさがありますね。
何故かは調べていませんが、ここ石垣島はファミリーマートが多く、市街地だけで何店舗もあります。あとは、注意書き一つとっても南国らしいなというアレです。
途中で雨が凄い勢いで降ってきたので、アパホテルの軒下で雨宿りしています。急に雨雲が湧いて天気雨のように局所的に降り出すのはこの時期の南の島ならよくあることですので、適当にやり過ごします。
この観光とは無縁そうな雑多な場所が石垣港離島ターミナルで、西表島などに行くときに使うユーグレナフェリーターミナルではない方なので、与那国島に行く予定がある方は注意してください。
場所が雑多なのは、石垣島から与那国島へと物資を運ぶ役目も担っている為に、物流の拠点的な意味合いが強いものと推測されます。飛行機が飛んでいるので空輸もありそうですが、きっと高いんじゃないですかね。
というわけでこちらがフェリーよなくにです(「よなぐに」ではない)。なんと1週間に2便しか出ていません! 火曜・金曜10時石垣発、水曜・土曜10時与那国発という非常にシンプルな運航スケジュールとなっております。
つまり、このフェリーで石垣―与那国間を往復する場合、1日滞在で帰るか、4日以上滞在するかの2択になるわけです。勿論、私たちは前者にしました。
雑多な中からチケット売り場を探してチケットを購入(身体障害者割引で本人・付添共に半額、以下同)、フェリーに乗り込みます。
船内は意外と(?)綺麗で、ちゃんとトイレもあります。ただし、売店などはなく、自動販売機があるのみです。
飛行機やバスのような座席もありますし、毛布が備え付けられた寝転がれるスペースもあります。
また、半個室的な仮眠スペースもあります。
そうこうしている内にフェリー出航! フェリーのデッキに出て、今の内に冒険感を味わっておきます。
デッキでひとしきり冒険感を味わったら、船酔いしないように上記の寝転がれるスペースで毛布にくるまって寝ます。おやすみ~。
……
おはようございます。出航してから1~2時間経過したでしょうか? 起きて、まず、ムチャクチャ揺れているなと感じました。
上でフェリーよなくにの全体像の写真を載せていますが、そんなに小さい船ではないはずなんですよ。また、別に気象条件が悪いわけでもありません。それでも本当にかなり揺れます。トイレに行くだけでも一苦労でしたし、この揺れの中でスマホでも弄ろうものなら一瞬で酔うことでしょう。
それもそのはず、このフェリーは通称「ゲロ船」と呼ばれており、とにかく揺れることで有名です。「フェリーよなくに ゲロ船」とかでググると記事がたくさんヒットし、(根拠は不明ですが)「日本一揺れる」とか書いてある記事もあります。これは、フェリーよなくにが外洋を航行し、黒潮の強い海流が島を取り巻いているからとのこと。
あまりにも揺れる為か、トイレには嘔吐用のでかい袋が設置されていますし、船内にはそこかしこにエチケット袋が置いてあります。
ゲロ船の異名は伊達じゃありません。この船に乗る者は一切の希望を捨てよ、といった感じです。
そんな情勢なので4時間少々の航海をほとんど睡眠して過ごしました(というか、よほど強靭な三半規管でない限り、睡眠以外の選択肢はないといって良いと思います)。
14時少々、与那国島に到着! いや~長い旅路でした。殆ど寝てましたが……
港すぐの宿を取っていたので荷物を預けたら、早速外へ。時刻は14時半過ぎ、フェリーに乗っていたのでまともな食事を摂っておらず、流石にお腹に何か入れたいなと思ったので、目を付けていたカフェへ。
ここ Moist Roll CAFE は日本最西端のカフェです! 何と言っても立地が↓ですからね。西崎(日本最西端の碑がある)からも近いです。
(この時間だけど)ランチを注文できるのかと聞いたところ、提供してくれるとのことだったので、ありがたく入らせていただきます。ランチセットを注文。
折角なので島のカフェっぽい席を選んでみました。開放的な半テラス席で風鈴が良い味出していますね。椅子も床に座るタイプで、島のカフェといった趣があります。ランチセットは……
やはり美味しいですね! カフェっぽいランチでありながらシイラ(魚)や黒糖といった島ならではの素材を使っており、満足度は高いです。外が見える↑の風景も相まって、優雅な時間を過ごすことができました。これが"島時間"か……
満足したところでカフェを後にし、島を散策していきます。最西端の碑を見に行くのは後回しにして、まずは北の方を目指します。
なんとなくエモいなと思って写真に撮ってみました。こういう場所を自転車で疾走したら気持ちよさそうですね。
何かヨナグニウマ(後述)と軽トラックが並走している!? 散歩でしょうか? なかなか島の外では見られない風景です。
久部良バリです。景勝地だけあって眺めは良いですが、琉球王朝に人頭税が課された時代に妊婦をここから跳ばせて人減らししたという悲しい逸話が残っているようです。かつて悲しい出来事はあったけど、それでも空や海は青いんだよなあ……
もう少し近づいてみます。近づきすぎると私も落ちてしまいそうなので間近までは行っていません!
もう少し道なりに進んでみましょう。
牧場的なスポットの看板がありました。早速行ってみましょう!
ここは海牧場ちまんま広場という場所です。
ヤギだ! このヤギ、僕たちが近くに来たせいかどうかは分かりませんが、某一般男性よろしく、全力で脱糞してくれました。糞は細かく粒状でした(謎報告)。草食動物らしい長い消化の過程で、糞の水分量が少なくなったのでしょうと推測してみました。知らんけど。
ヨナグニウマです。さっき道路を歩いていましたね。小さな身体で、馬というよりポニーに見えます。小さな身体と人なつこい性格から、現代では観光客向けの乗馬体験やら何やらに活躍しているようです。与那国島の立派な観光資源ですね。
なお、与那国島でそうかは分かりませんが、動物療法にも用いられているようです。私も治療してもらおうかな……
厩舎(と呼ぶのか分かりませんが)にもヨナグニウマが飼育されています。放牧されているやつとは何か違うのでしょうか。
謎に柱に激突したりしていなかったりするヤギです。ヨナグニウマが飼育されているのは分かるのですが、ヤギは何の為に飼育されているのでしょうか。私には山羊乳くらいしか思い浮かびません。牧場の方は途中でどこかへ行ってしまったので分かりませんでした。いやしかし、何とものどかな光景ですね。
ひとしきり牧場を見学し終え、これ以上先に進んでも仕方がないので市街地の方へ戻ります。
猫だ! 流石に飼い猫ではなく野良猫でしょう。与那国島の厳しい気候でもたくましく生き延びているようです。
お次は、いよいよ日本最西端の碑があることで知られる西崎(いりざき)に行きます! 一応与那国島来訪の目的です。
(画像だと見辛いかもですが)おっ、何か鳥居がある! 行ってみましょう!
何というか……本殿が簡素じゃない!? まあ、立地の都合上、こういう造りじゃないと台風とかに一瞬で倒壊させられるから仕方ないのかもしれませんが……
海の神様を奉っているのは土地柄なんでしょう。
西崎を目指して歩いていると、道路上にヨナグニウマが放牧されているのを発見! ついでに画像にはトンボらしき虫も映り込んでおりますが、ここに限らず与那国島は本当に虫が多いです。
もう少し近づいてみるとこんな感じ。ここは西崎テキサスゲートと呼ばれています。トンボが映り込んでいる方の↑の写真の画面右下部に道路の切れ込みが見えますが、切れ込みより先(人の生活圏)は馬が進めないらしく、テキサスゲートと呼ばれているとのこと。アメリカのテキサスとは特に関係ないようです。
ちなみに、そこら中に馬糞が転がりまくっております。この島に来て糞の話をするのは2回目ですが、実際に遭遇しているので仕方ありません。
ヨナグニウマを観察した後は再び歩き出します。西崎まではもう少しです。
というわけで……西崎へ到着しました!
一段と小高くなっている丘に登っていくと、日本最西端の碑があります。X(旧Twitter)でもポストしましたね。
東京から遙か2,000km超、日本最西端に来たぞ!!! pic.twitter.com/wRsDSG7bhh
— tk (@tk_megalith) 2024年9月24日
碑の裏側には与那国島から主要都市までの距離が記載されており、石垣まで117km、那覇まで509km、東京まで2,112kmとのこと(ちなみに台湾まで111km)。思えば遠くまで来たものです。ここが旅の終着点……ではまったくありませんが(旅行2日目)、少ししみじみとしております。
展望台に登って与那国島を撮影してみました。中心に山があって縁辺部に市街地があるという島の構造は、利尻島に近そうです。離島なんてどこも同じだろ、と思われるかもしれませんが、宮古島のような平坦な島もあります。
展望台の床にはこの辺の地理が描いてあります。黒潮の流れを見ると、ゲロ船が揺れる原因がなんとなく分かりますね。
天皇皇后両陛下もいらっしゃったようです。平成30年なので割と最近ですね。
ひとしきり記念撮影と観光をした後で、西崎を後にします。本当は夕日の時間までいたかったのですが、まだまだ夕暮れまで時間があり、曇ってもおり、宿の夕飯の時間との関係もあったので諦めました。
というわけで帰路に着きます。
何か帰り道も絵になるな~と思ったので撮影してみました。この長い長い 下り坂を~
宿の近くにある自販機です。日本最西端の自販機とのこと、何だか稚内とかを思い出す響きですね。価格は離島にしてはかなり良心的で、東京の駅とかにある自販機より安かったです。
流石に船旅と徒歩で疲れたので宿に戻ります。今日の宿は……特に言うことはありません。ダイビング客が多そうな民宿という感じです。与那国島の中では綺麗な宿を選んだのですが、清潔という感じでもありません。シャワールームが外のコンクリ小屋の中に設置されていて、トイレと一緒に設置されているものだから脱衣所が凄いトイレ臭なのが致命的ですね。あたいこんなの耐えられへん!
まあ与那国島は開発が進んでいる感じはしませんから、仕方ありません。与那国島に泊まれるだけありがたいと思いましょう。
与那国島に飲食店はほとんどなさそうなので、流石に2食付きにしました。身体を休めて、また明日!
3日目 9月25日(水)
朝食をいただき、宿をチェックアウトします。
今日の出航も昨日と同じ10時です。先にチケットだけ購入し、少しだけ散策していきましょう!
何の変哲もない地元商店ですが、(離島では)こういう場所で地元民の暮らしぶりを感じるのが好きなんですよね。与那国島にコンビニとかスーパーとかは存在しないので、こういう地元商店が物流の生命線になっています。
離島だから仕方ないのですが、案の定物価は高いですね。もやし200円とか卒倒しそうです。離島の収入水準が高いとも思えないので、やはり離島の生活は大変そうでした。
因みに、大朝商店は日本最西端の商店を謳っていますが、Google Map 的には鹿川商店の方が西に位置しているようです。まあどちらも最西端ということで……
猫2匹だ! 昨日と合わせて合計3匹ですね。与那国島には野良猫が多いのでしょうか?
フェリーに乗船し、出航時、デッキから与那国島を撮影しておきます(Google フォト君が勝手に加工したのかめっちゃ海が青く見えますね)。
ばいばい、与那国島!
さて、本格的に揺れだす前に、例によって寝転がれるスペースで眠りにつきます。途中何度か起きて軽食などつまみつつ、無事一切酔うことなくゲロ船をやり過ごしました。
14時少々に石垣島に到着しました。ですがここで終わりじゃありません。今日の目的地は……西表島です! 世界自然遺産とかイリオモテヤマネコとかで知られていますよね。
↑の画像の通り、今日は石垣島から西表島の大原港に向かっていきます! 今日は何だか移動ばかりですが旅程的に仕方ないのです。何せ与那国島に行って西表島にも行きたいわけですからね。
???「今から皆さんに、尖閣諸島に関するクイズを出すピィ~♪ まずは初級編だピ! 【第1問】尖閣諸島に不法に侵入しているのはどの国でしょう?」
というわけでユーグレナ石垣港ターミナルにやってきました。ユーグレナの名を冠しているいるのは、バイオベンチャーで知られるユーグレナが命名権を買い取ったかららしいです。
石垣港離島ターミナルとは異なり、こっちはちゃんとターミナルっぽくなっており、軽食やお土産屋を販売するお店や、簡易的ながら飲食店もありました。
与那国島から14時少々に到着して西表島に15時半に出航する、というように慌ただしいので、昼食は軽食で済ませます。
いざ、フェリー乗り場へ。
流石にフェリーよなくにと比較して小規模ですね。まあこっちは航海時間も短いですし、ガチの外洋を航海するわけでもありませんから……
このフェリーなら酔う危険性は低いですし、寝過ぎてもう眠れないので。ぼんやりとフェリーの窓越しに海や島を眺めたりしていました。
40分くらいで西表島の大原港に到着!
世界自然遺産であることをアピールしていますね(それはそう)。
このあたりは仲間川という川があり、仲間という名が地名になっています。仲間という言葉は沖縄では中の方的な意味があるんですね(因みに、仲間由紀恵さんは沖縄県出身らしいです)。
お願いしておいた宿の送迎車に乗って、仲間川北の宿へ移動します。本日の宿はここ、竹盛旅館です。
かなり古い旅館とのことですが、中はリノベーションされており清潔です。1~2日目の宿と比較して好印象でした。荷物を置いて、軽く外を散策していきます。
大富共同売店です(大富はこのあたりの地名)。共同売店はその名の通り皆で運営する売店で、沖縄が発祥とのことです。モノが手に入り辛い離島では、こういう相互扶助的な組織の重要性が高かったのでしょう。
中は思ったより綺麗で(少なくとも与那国島の個人経営の売店とかよりは)、値段もこういう離島にしてはかなり良心的に感じました。当然この周辺の売店はここだけなので、現在も地元住民の生活の基盤になっているようですね。
こういう道路って何かエモくないですか?(与那国島でもそうでしたが) 道路にイリオモテヤマネコが出てくることがあるらしく、子ネコ出没中という看板がありますが、私たちは旅行中1回も拝むことができませんでした(悲しい)。
仲間川にかかった仲間橋です。島の規模感の割にはかなり立派な橋で、台座にはイリオモテヤマネコが鎮座しています。
ここ仲間川はマングローブ林で有名です。仲間橋付近から既にマングローブが群生しています。仲間川沿いにマングローブを観る遊覧船も運航しているとのことです。亜熱帯であることだなあ……
なんとなく撮影した夕暮れです。雲が多く、西表島の西側は山がちな地形なので、綺麗なわけではありませんが、どことなくしみじみとする風景です。
散策を終え、旅館に戻ります。
期待通り夕食はとても美味しいものでした。特に魚が絶品です。旅館の方に聞くと鯛はフエフキダイの仲間とのことですが、調理した方も具体的な魚名はよく分からないらしいです。でも美味しければOK!
夕食後には共同売店で買っておいた黒糖玄茶を飲みつつ、お部屋で休みました。
4日目 9月26日(木)
旅行も折り返し地点的な4日目です。朝食にも結構色々出てきました。
朝食後には、これまた共同売店で買っておいたゲンキ乳業のさんぴん茶ミルクティーを飲みます(八重山ゲンキ乳業は石垣島のご当地企業です)。
さんぴん茶とミルクティーの組み合わせということで何かゲテモノ感がありますが、意外と(といったら失礼かもですが)美味しかったです。
勿論、今日は西表島を散策します! 西表島を散策するとはいっても、自然豊かな山林部をトレッキングする……とか、そういうことはしません(体力がない上に視覚障害者なので危険極まりない……)。バスで行けるところだけ行きます。
西表島のバスは海沿岸部をぐるっと走っており、1日4便だけ運行しています。当然、日本最西端のバスです。そんな最果てのバスにも関わらず、現金だけではなくクレジットカード(VISA)のタッチ決済で乗車できます。障害者割引も使えます。
というわけでバスに乗って、由布島に向かいます! バスで島へ向かうのか、と思われるかもしれませんが、由布島はこ↑こ↓。
ほぼほぼ西表島と陸続きにあるんですね。干潮時には徒歩で渡れるほか、水牛車で渡ることができることでも有名です。
というわけでバスで由布島入口までやってきました(ここはまだ西表島です)。
旅人の駅で往復水牛車乗車+由布島入島券を購入(障害者割引有)。因みに、水牛車は30分おきに西表島を出ております。バスより本数が多い!
思ったより多くの水牛車が並んでおり、かなり観光地化されている印象です。
水牛君! 今日はよろしく頼むよ!
簡易的な東屋のようになっている水牛車に乗り込むと、車を引く水牛が海上を歩き出し、由布島目指して猪突猛進していきます(牛だけど)。
水牛は個体によって性格がかなり違うらしく、早くせっかちな個体もいればゆっくりのんびりとした個体もいるようで、各水牛車のペースには差があるようでした。十牛(?)十色ですね。
この水牛車に乗るというアクテビティも中々良いもので、南国の旅情感が味わえます。由布島には(潮が引いてる時は)徒歩で入島することもできるようですが、水牛車が断然オススメです。
さて、由布島は↑の Google Map 画像からも分かる通りかなり小さな島で、徒歩でぐるっと回ることができます(海岸線の長さが約2kmしかないようです)。
公式ホームページで「亜熱帯植物楽園」を名乗っているだけあって、島の大部分はいかにも熱帯雨林という感じです。ただ、遊歩道はちゃんと整備されていて私のような人間でも歩きやすく、そこらへんはちゃんと観光地という感じですね。
ふれあい広場です。
大人しい水牛に触りつつ写真を撮ることができます。この水牛は大人しすぎて水牛車を引く仕事には向かなかったらしいですが、その大人しい性格を活かしてこういう仕事に就いているんだとか。水牛の世界も人間の世界と同じで、長所を活かした職に就けると良いですね。
水牛の池です。
水牛という名前の取り、水の中で過ごすのが好きな個体が多いようです。何か温泉に浸かるおっさんみたいですね……
ブーゲンビリアガーデンです。
ブーゲンビレアという沖縄の花が咲いています。ハイビスカスみたいに色鮮やかで南国の花といった感じですね。庭師と思しきおばちゃんが花好きな観光客と花について語っていました。
マンタの浜です。
マンタの浜とか言いつつ実際にマンタがいるわけではないようです。名乗ったもん勝ち的な感じですかね? マンタはいませんが開けていて気持ちの良い場所です。
マンタの浜からは近くにある小浜島を見ることができます。
由布島茶屋は少し気になったのですが、写真を見れ分かる通りフルオープンでテラス的なつくりになっていて、暑さと虫が気になったのでやめました。
由布島小中学校跡地です。
昔は由布島にも集落があり小中学校もあったのですが、島全体の標高が低く(最高標高が約2m)、台風によって全島が水没した為に移住により集落がなくなったとのことでした。
小中学校もなくなり、今では校舎の一部が残ってはいますが、植物で覆われているような状態です。まるで人間が滅びた後の世界のような感じでエモいですね(暗い)。
ちょっと疲れてきたので食堂兼お土産屋的な建物へ。ごはんが食べられるという点では島唯一の飲食店ですね。
昼食をいただきつつ休みます。しかし、この旅行通して思うことですが、八重山そば、ソーキそばを提供しているところが多いですね……
食後にもう少しだけ散策しました。
水牛君(角に花が付いてるし水牛ちゃんかも)を間近で見れたので撮影してみました。
水牛家系図です。勿論水牛の世界にも家系があるわけですが、こうして実際に家系図にされると歴史が感じられて面白いですね。
さて、帰りも水牛車で帰っていきましょう。人数の都合か、なんと帰りの水牛車は我々2人の貸し切りでした。水牛の船頭役を務めたおじさんに話を聞くと、なんでも由布島小中学校の出身で、青年期に関東に上京した後、妻や子供を連れて戻ってきたそうです。人生色々ですね。
西表島に戻り、バスで次の目的地に向かいたいところですが、(1日4便ということもあり)丁度良い時間のバスがなかった為、水牛車乗り場近くにあるアイス屋さんにお邪魔しました。
いかにも個人経営といった風情があるアイス屋さんですね。ここで何を頼むのかというと、ぜんざいです!
えっこれがぜんざい……? と思われるかもしれませんが、沖縄のぜんざいはこういうスタイルで、金時豆とか白玉とかのかき氷といった感じです。こういったご当地グルメを食すという以外にも、店主の老夫婦のお二方も気さくな方で、中々味わい深い体験でありました。
お店を後にし、丁度良い時間のバスで海岸沿いに北へ(上原港の方面へ)向かいます。目的地は星砂の浜という西表島の綺麗なビーチです。
下車して少し歩き、小道を通って星砂の浜へ。バスでもアクセスしやすい観光地です。余談ですが、普通の道路からビーチへ向かう小径って上の写真みたいな感じになりがちですよね。宮古島もこんな感じでした。
星砂の浜へ到着! 記事のサムネイル用にも載せましたが、海がとても綺麗です。集落から少し離れているという立地もあってか、人が少ないのも良い感じですね。
私たちは泳ぐわけでもないのですが、この旅行はこういうビーチがあることを見越してクロックスで来ているので、足だけ海に入ったりなどします。
また、海岸近くに良い感じの岩場があったので、そこに腰を下ろして2人でたそがれたりもしました。特に何をするわけでもない贅沢な時間です。
星砂の浜近くには海が見える喫茶スペースを備えたペンションがあったので、そちらにも行ってみます。
海を見ながら、直射日光の遮れる涼しい場所にいられるのは贅沢ですね、何か食べてばっかりな気もしますが、カフェ的なドリンクを注文します。
折角なのでご当地感のあるドリンクメニューにしてみました。特に島バナナジュースに塩ちんすこう味のアイスを浮かべたドリンクが絶品でした。贅沢!
喫茶スペースでひとしきりドリンクや眺望を堪能したら、再度バスに乗り込み、終バスで上原港近くの集落へと移動します。
今日の宿は完全素泊まりであり、夕食を食べられるような飲食店もほとんどないので、地元食堂にお邪魔することにしました(ぶっちゃけ観光客向けの店より地元食堂の方が好きだったりします)。
中に入ると地元民や内地(島の人が本土の人を呼ぶときの呼称)から引っ越してきた住民が交流しており、味わい深い空間でした。島らしく(?)、島のお見合いイベントとか台風とかの話題が中心です。
こういうので良いんだよこういうので的な夕食です。日中に色々と甘いものを食べているので、夕食は肉中心で軽めの食事になりました。
後は、今日の宿であるリゾートイン西表島で休みます。
プレハブ的なつくりで外見はショボそうに見えますが、新しいだけあって中は清潔であり最新型でした。
5日目 9月27日(金)
今日は上原港から石垣島に戻る……つもりだったのですが、北風の影響で上原港→石垣島が欠航しているようでした。私は船の運航については何も知らないので、この程度の風でも欠航するんだな~という感覚です。やはり小さい船は色々と厳しそうですね。
大原港は運航しており、(上原港欠航の為)上原港→大原港の送迎バスを出しているのでそれに乗ってほしい、とのことでした。
ただ、送迎バスが出発するまでに時間が1時間少々空いていたので、気になっていた近くの島カフェに入ることにしました。もし上原港が運航していたら行くことはなかったので、"一期一会"感を感じますね。
島カフェはここ、西表の少年という名前の、いかにも島っぽい佇まいのカフェです。
地元民同士の会話を聞いたりしながらぼんやりと過ごしました。うんうん、それも"島時間"だね。
さて、石垣島への移動ですが、まず送迎バスで大原港に行きます。私たちは大原港から西表島に入り、島の海岸線沿いを反時計周りに北上しながら観光してきたので、ちょうど今まで通ってきた道を振り返りながら元に戻る感じです。大原港からは石垣島へのフェリーに乗ります。
石垣島に着いた時にはお昼くらいの頃合いでしたが、そこからさらにバスへ乗って北上していきます(公共交通機関に乗ってばかりですね)。目指すは川平湾近くです。川平湾は、石垣島がなんとな~くくぼんでいるところにあります。
川平湾は石垣島の景勝地として知られています。市街地からのバスが1日に6本程度出ており、バスでも行きやすいです(他の目的地はせいぜい1日に2本程度)。また、バスが海岸沿いを通る為、バスに乗りつつ景色を楽しむことができます。
青い空、白い雲って感じだ(ボキャ貧)。
そんな感じで川平湾周辺の集落にやってきました。
道中、買い食いはしたのですが、ちゃんとした昼食を食べていなかったので、遅めの昼食にします。折角なので川平湾を見ながら食事が楽しめそうなところにしました。
上の写真から見て分かる通り、川平湾に面した場所にある店です。当然、店内からは川平湾が一望でき、普通の飲食店以上の価値があると思います(どこか良いところないかな? とその場で調べた割には良い店に入れました)。
(なぜか)食事の写真が残っていなかったので、食後のデザートの写真でも。
これもかき氷ではなくぜんざいという呼称でした。
昼食を終え、まず宿にチェックインします。今日の宿は、川平湾にほど近い宿屋 lotus という宿にしました。
そして、なぜこの宿を選んだのかというと……(既に上の写真に映り込んでいますが)
犬だ!!!!!
猫だ!!!!!
といった感じに共用部にペットがいる宿なのです。犬1匹、猫はなんと5匹を飼育しているようです。今年3月に行った軽井沢の猫のいる宿が非常に良く、lotus も評判が良かった為、またこういった宿にしてみました。
部屋に荷物を置いたら、川平湾界隈を散策していきます。
川平風致公園というのはこのあたりの地域全体を指すようです。一大景勝地として地域全体が整備されています。
海沿いには並木道があって、歩いていて気持ちの良い場所でした。上の写真は川平湾ですが、こうやって一望すると、地形が良く分かりますね。
川平観音堂です。川平湾近くの遊歩道沿いにあり、海に面しているということでやはり航海安全を祈願するお堂とされているようです。
並木道から川平湾の海岸に降りることもできます。
船が数多く停泊しているのはアレですが、海はとても綺麗でした。西表島にある星砂の浜と比べて人が多い印象を受けましたが、アクセスしやすいからでしょうか。
猫だ! 宿に猫がいるのに野良猫にも反応してしまいます。可愛いからね……
さっきとは違う猫です。いずれの猫もかなり人慣れしている感があります。後から聞いた話だと、川平に住む住民が餌をあげている為、このあたりには野良猫が多いんだとか。人を怖がらないのもこの為と思われます。
この界隈をひらひら飛んでいた謎の蝶です。蝶は不規則に動くので写真に撮らないと観察できないぜ(視覚障害者)。
いかにも南国らしい蝶ではありますが、名前が分かりません。ChatGPT に候補を教えてもらいましたが、教えてもらった候補でググってもいまいちピンときませんでした。黒い蝶も飛んでいて、蝶の知識はないのですが、内地(本土)では見かけない蝶だな、くらいは感じました。
散策を続ける中で墓地を見つけ、沖縄の墓地と内地(本土)の墓地の違いについて思いを巡らせたりもしました(流石に写真は撮っていません)。
ひとしきり散策を終えたところで、宿に戻ります。少し部屋で休んだ後、お待ちかねの夕食です!
美味いッ!!!!!(RNGKさん)
夕食はどれも美味しく、特に石垣牛のすき焼きが絶品of絶品ですね。この旅行で一番美味かったと思いました。
しかもペットのいる宿なので、美味いものを食べながら犬や猫を観察することができます。犬好きや猫好きにとってみたら最高じゃないですか?
可愛い~~~~!!!(心の中のギャル)
写真を摂り過ぎたので全部を載せることはできませんが、雰囲気だけでも伝われば……
あまりに居心地が良すぎて、食後のドリンクを注文しつつ2時間以上居座ってしまいました。
女将さんも気さくに話しかけてくれて、石垣島に関する雑談を交わしました。島民の暮らしや島事情について知る良い機会になりました。勿論、飼育している犬や猫に関する話もしていただきました。
そんな感じでとても楽しく過ごした夜となりました。ありがとうございました。
6日目 9月28日(土)
いよいよ旅も終盤、疲れもかなり溜まってきている6日目です。まずは朝食。
朝食にも当然ペットがいます!!!
猫のいる暮らし、良いですね……
因みに猫の写真ばかりで犬の写真が1枚しかないのは、個体数の違いと、犬が動き回る上にお気に入りスペースが写真に撮り辛い場所にあったからですね。犬派の読者の方はお許しください。
宿をチェックアウトしたら、バスに乗って南下します。目的地は石垣やいま村です! 川平湾と石垣島市街地とちょうど間くらいにある施設です。
石垣やいま村は古き良き建物を再現した真面目なテーマパーク(?)といった感じです。今まで行ったところで例えると、東京なら江戸東京たてもの園、北海道なら開拓の村って感じですかね(流石にこの両者ほどは広くないですが)。
例によって障害者割引を使って入場していきます。
こういう古民家がズラッと並んでおり、屋内に展示があったりなかったりします。土地柄、台風が多いので、やはり平屋が主流のようですね。
この日は天気が悪く、雨が強まったり弱まったりしていました(むしろこの時期の先島諸島にしては今まで良く持ったなという感じです)。雨が強まってきたので、休憩所を兼ねた古民家的な家屋の中に避難します。
多くのグループや家族連れなどが避難していると、スタッフ的な兄ちゃんがやってきて、古き良き八重山諸島に関する小話を披露してくれました。こういう客への配慮はありがたいですね。
室内で楽しめる繋がりでもう一つ。
おじいとおばあ(公式HPでこの表記でした)による民謡ショーです。おじいが民謡の三線による演奏と唄(弾き語りっていうんですかね)、おばあが踊りを担当しているようです。泡盛の一升瓶を頭に乗せながらの踊りも、沖縄の伝統的な舞踊(?)らしいですね。
あとは室内展示を見たり外を歩いたりしていきましょう!
こういう歴史年表、好きだったりするんですよね(画像の内容を見えなかったらすみません)。当たり前と言えば当たり前なのですが、内地(本土)とは時間の流れが隔絶している感がありますね。農耕の定着が13世紀頃だったり、貨幣経済のはじまりが1890年頃(!)だったりします。
当時の農民の家屋です。やはり砂糖が主産業の一つだったようで、砂糖を作り小屋が併設されています。別段知識があるわけじゃないので眺めるだけですが、こういうのを眺めて当時の生活に思いを馳せるのも割と好きだったりします。
アンパル塔です。ここのもととなったのは、高くから遠くを見る為の監視塔ですね。内地(本土)だと木とかで出来た櫓のイメージですが、これはしっかりとした石の構造です。想像ですが、これも台風に耐える為なのでしょう。
カンムリワシです。あまり馴染みのない鳥ですが、日本では八重山諸島にしか生息していないらしいですね。
別の場所の展示で知ったのですが、道路で車とカンムリワシが接触する交通事故が多発していて、この個体も事故で飛べなくなった(≒自然復帰が困難である)為にここで飼育されてるんだとか。
イリオモテヤマネコも交通事故が多発しているらしいので、車を避けるのは野生動物にとっても難しいようです。
一通り回ったので、後はお土産など見て回ります。軽食屋で手作りらしいサーターアンダギーを食べたりしました。
村を後にしたら、またバスで南下し、石垣島市街地まで移動します。旅終盤で結構ガチ目に疲労しているので、まずホテルで荷物を預けつつロビーで身体を休めることにしました。
今日の宿は BREAKFAST HOTEL PORTO 石垣島です。最後の宿泊は疲労していることが予想された為、リゾート感を感じられる現代的なホテルにしてみました。名前の通り朝食付きのホテルとなっています。
身体を休めたら、石垣島の市街地を街歩きしていきましょう!
石垣島地方気象台です。宮古島もそうでしたが、意外と島内都市部からアクセスしやすい立地にありました。例によって徒歩1分くらいのところに公務員宿舎があります。
桃林寺です。市街地からアクセスしやすい立地にあります。400年以上の歴史を誇る寺院で、日本最南端の禅寺のようです。仏教寺院ですが見た目はかなり琉球風味があり、やはりこの辺のお寺って独特だな~と感じます。
地方都市あるあるのモール商店街です。いくつかエリアがあり、お土産屋が立ち並ぶエリアや、飲食店が立ち並ぶエリアがあります。
折角なので、この商店にあるカフェ coral tree cafe に入ってみます。
ご当地感のあるスムージーを飲んだり、お手製のジーマミー豆腐(沖縄の郷土料理)を味わったりしました。
店を後にして、また歩き始めます。
JA系列の農産物直売所です。こういうところに売られている野菜から地元の人の暮らしぶりを想像したりするのですが、やはり島外の野菜は値段がとても高いですね。
折角なので何かご当地農産物を買って帰ろうとしたのですが、検疫関係で持ち帰りがかなり制限されているようなので断念しました。
野良猫です。普通に街中におり、かなり近寄っても無警戒に寝そべっていました。野良猫としてどうなんだ感はありますが、やはり川平湾のように誰かが餌を与えていたりするのでしょうか。
後は地元店やお土産屋を冷やかしたり冷やかさなかったりしながら一旦宿に戻り、チェックイン。
旅行最後の晩餐である今日の夕食は、商店街にあるこの飲食店で食べることにしました!
石垣島キッズです。心が汚れているので煽ってる風に見えますが、別にそういうわけではないようです。
結論から言うと、マジでコロッケが美味しかったです。コロッケ定食は石垣牛コロッケとじゃがバターコロッケからなりますが、どちらも絶品で、正直言って今までこんなに美味しいコロッケを食べたことがありません。これと比べたら総菜のコロッケはカスや!(それはそう)
追加でおかわりコロッケをいただいたりしながら、大満足で店を出ます。宿に戻って、旅行最後の夜も終わりです。
7日目 9月29日(日)
最初の方で書きましたが、この最終日はほとんど帰るだけです。何せ飛行機が10:30石垣発の飛行機ですからね。
何でそんな時間の飛行機にしたんだ、と思われるかもしれませんが、この日の石垣→羽田直行の飛行機は19:15石垣発(22:10羽田着)とこれの二択だったので、この選択肢しかありませんでした。
さてさて、ホテルの朝食はビュッフェ形式です!
朝から石垣牛のローストビーフだったり海鮮丼だったりと、とても豪華です! ご当地感があるゲンキ乳業(竹盛旅館の時に触れました)の飲み物やブルーシールのアイスなど、ご当地感があるものが沢山提供されているのも嬉しいところです。
同じビュッフェ形式でもスーパーホテルとはえらい違いですが、まあ価格帯が違うということで……
BREAKFAST HOTEL の名に恥じない豪勢な朝食を堪能しました。
ホテルをチェックアウトし、早めに空港連絡バスで空港へ。あとは空港内を見て回ったり、お土産を買ったりして過ごしました。
日本最南端のスターバックスは石垣空港にありますので、スターバックスオタクの方は是非聖地巡礼してみてはいかがでしょうか。
かなり疲労していたので、往路と同様に飛行機内では爆睡してました(例によって窓際の座席も取れていないので)。
というわけで旅行終了です!
公共交通機関で行ける範囲内という制限はあるものの、石垣島だけでなく(名前がよく知られている)与那国島や西表島にも足を踏み入れることができて、有意義な旅行だったと思います。
(法律上の)身体障害者となってからはじめての旅行でもあり、金銭面でもお得に旅行できたのも良かったです。最初にも書きましたが、私は使えるものは何でも使い倒す人間なので、ガンガン使っていきたいところです。
このように障害者割引も活用して、目が(ギリギリ)見えている内に、色々なところに行って、色々な経験をし、色々と楽しんでいけたらな、と思っております。
さて、来年の夏季休暇長期旅行は……2022年宮古島→2023年北海道→2024年石垣島という流れなので、また北海道ですかね?(適当) 2023年に行ったのは西部の一部地域(札幌とか稚内とか)なので、知床とかの東部にも行ってみたいんですよね。
まあ、例によって、長期旅行に限らず、暇を見つければ2泊3日とか3泊4日とかそういう規模感の旅行もガンガン挟んでいきたいと思っております。実はもう飛行機を予約してあります。行先は……(その時にブログを読んで)君の目で確かめてみてくれ!
それではまた!
身体障害者(視覚障害2級)になりました
tkです。先日、身体障害者手帳の交付を受けました。このブログで過去何回も言及している通り、私は(重度)緑内障の患者であり、視覚障害による身体障害者への認定となります。
画像の通り、障害等級は2級で、これは全6等級の内2番目に重い等級です。(因みに、知的障害の場合は全4等級、精神障害の場合は全3等級になります。)
このように私は(法律上の)身体障害者となったわけですが、正直なところ、心底ホッとしています。
私は9年ほど前から緑内障患者なのですが、この頃から明らかに健常者ではない状態でした。しかし、この頃は(法律上の)障害者になることができませんでした。この健常者でも障害者でもないという中途半端な立ち位置が、社会から見捨てられている感があって本当に嫌でした。
そんな私ですので、(法律上の)障害者となれたことは本当に嬉しいことです。しかも、障害等級2級ということで、私の視覚障害の状態が社会からかなり重めであると認めてもらえたことになります(身体の障害等級2級以上は重度身体障害者に位置付けられることが多い)。
あ、障害者に認定されたとはいっても、最近急に緑内障が悪化したとか、そういうわけではありませんよ! 今も2023年2月に眼科手術を行った病院(過去記事参照)に1~2ヶ月に1回程度通院し続けていますが、検査の結果は安定しています。
どのように障害者認定に至ったか、その流れを簡単にまとめておきます。
障害者認定に至る流れ
いつものように今年6月に眼科を受診したのですが、「(4月受診時の)視野検査の結果がこれだけ悪いのに視覚障害(視野障害)にはあたらないのか?」と眼科医に尋ねたところ、急遽障害認定用の視野検査を行うことになりました。
この視野検査の結果をもとに障害認定用の診断書を書いてもらうのですが、これは(職場や保険会社に提出するような)一般的な診断書とは異なり、眼科医が書く必要があるものです。一般に医者は忙しいので診断書を書いてもらうのにも時間がかかります。私の場合は3週間程度かかりました。
この診断書を自治体(市区町村)に提出して、(私の場合)更に待つこと50日程度……
先日、晴れて身体障害者手帳の交付を受けることができました。結局、6月の眼科受診時から2ヶ月ちょっとかかってしまいましたね。
さて、今回の件で改めて感じたことなのですが、医者は患者のおかれている状況に対してかなり適当であることを改めて痛感しました。
過去に違う眼科医複数人(他病院含む)に「私は視覚障害(視野障害)にはあたらないのか?」と何度も何度も聞いた経験があるのですが、いずれも否定され、障害者認定を受けたい旨を伝えても取り合ってもらえませんでした。
そういう意味で現在の担当医(今年3月~)には感謝しているのですが、この担当医にしても「もう障害者認定を受けていると思っていた」らしく、意外と適当であることが伺えます。医者も忙しいのは理解できるのですが、もう少し歩み寄ってほしいところです。
さて、この経験を踏まえると、(言うまでもないことかもしれませんが)病気をすべて医者に任せきりにするというスタンスはやはり間違っているのだと思います。医者はあなたのことを思ったより見ていません。自分から情報を収集し、主体的に治療に取り組むことが大切です。
障害者の認定を受けたいという方もいらっしゃるかもしれませんが、(障害基準を確認した上で)主治医に食い下がるなり、違う医者に意見を求めるなり、何らかの行動を取った方が良いと思います。
また、知識をアップデートしていない医者だと、現行法の障害基準について知識がない可能性もあります。視覚障害については2018年7月に制度改正があり、私が認定された自動視野計による基準(後述)もこの制度改正により認定されるようになったものです。自分から知識を取りに行くことが大切です。
障害者手帳を取得するメリット
障害者手帳を取得すると様々な支援が受けられるようになります。以下、ざっくりと解説します。
代表的なところだと、電車やバスの乗車料金の割引です。運行会社や障害種別・障害等級にもよるので一概には言えないのですが、例えばJRだと、一定以上の障害等級であれば障害者本人・介助者が半額になります。ただし、障害者のみの単独乗車だと100kmを超える区間でなければ半額にならないようです。
タクシー料金については手帳を見せれば原則1割引です。加えて、自治体によっては福祉タクシー券を発行しており、障害等級が一定以上であれば貰えることが多いようです。福祉タクシー券を使うと、一定回数・一定金額まで無料になります。
電車・バス・タクシーといった交通機関だけではなく、医療費についても支援を受けられます。これも自治体によるのですが、(障害等級が一定以上であれば)通常の3割負担よりも少ない自己負担(1割負担とか300円の定額負担とか)で保険診療を受けられるようです。一般に障害者は医療費が高くなりがちなので、嬉しい制度ですね。
また、上記のように金銭面の支援だけでなく、就労面の支援もあります。障害者雇用促進法という法律があり、一定基準を満たした企業に法定雇用率以上の人数の障害者を雇用することが義務付けられています。会社が障害者を雇用するインセンティブがあり、職に就けないリスクが小さくなるわけです。
以上、こんな感じに支援の枠組みを並べてみましたが、勿論これだけではありませんし、まだ私も把握していない支援もあるかと思います。障害というハンディキャップを背負っている以上、使えるものは何でも使って生き延びていくのが私たち障害者の生存戦略であると思います。
視野障害についての解説
ところで、恐らく殆どの方は視野の障害と言われてもピンと来ないのではないでしょうか。やや踏み込んだ話にはなりますが、視野障害の認定について少し解説しておこうと思います。なお、視力と視野の違いについては過去記事で解説しましたので、そちらをご参照ください。
2級の視覚障害の基準は以下の通りで、いずれかに該当する必要があります。1~2が視力(勿論、眼鏡・コンタクトで矯正した視力)による基準で、3~4は視野による基準です。
1. 視力の良い方の眼の視力が 0.02 以上 0.03 以下のもの
2. 視力の良い方の眼の視力が 0.04 かつ他方の眼の視力が手動弁以下のもの
3. 周辺視野角度(I/4指標による。以下同じ。)の総和が左右眼それぞれ 80 度以下かつ両眼中心視野角度(I/2視標による。以下同じ。)が 28 度以下のもの
4. 両眼開放視認点数が 70 点以下かつ両眼中心視野視認点数が 20 点以下のもの
私は4の基準、つまり視野による基準に該当します。私は良い方の眼の(矯正)視力が0.9程度あるので、実は1~2の視力による基準には該当しません。
視力による基準と比べて視野による基準は分かり辛いかもしれませんが、いずれも障害認定用の視野検査の結果を数値化したもので、3がゴールドマン視野計(動的視野計)、4が自動視野計(静的視野計)という機械による基準です(緑内障患者の方は馴染みがありますよね)。
ここでは、私が認定された4の基準について解説します。
両眼開放視認点数は、自動視野計を用いてエスターマンテストというテストにより測定します。
両目で視野中心部分(図の0度線が交わるところ)を見つめた状態で、黒い点で表された部分が一点ずつ光るので、中心部分を見つめたままで光がどの程度見えるかを120点満点で測定した点数が両眼開放視認点数です。
このテストでは、視野中心から左右方向に90度程度、下方向に60度程度、上方向に45度程度の視野を測定します。視野欠損のない健常者だと120点満点になりますが、視野欠損があると見えない光が出てきて点数が下がります。
両眼中心視野視認点数は、こちらも自動視野計を用いて、10-2プログラムというテストにより測定します。
図の見方は先程と同じですが、こちらは片目ずつ、視野中心付近(上下左右10度程度)のみ測定します。点数は68点満点で、左右それぞれで測定し、
点数=(3×相対的に見える方の眼の点数+相対的に見えない方の眼の点数)/4
によって最終的な点数を計算します(見える方の眼の点数が重視されているということです)。こちらも視野欠損のない健常者だと68点満点になりますが、視野欠損があると見えない光が出てきて点数が下がります。
この2つの点数を測定し、下記の表で障害等級を決定します。
上記したように、両眼開放視認点数が 70 点以下かつ両眼中心視野視認点数が 20 点以下だと2級になるわけですね。因みに、視野による基準は1級にはありませんから、2級が最も重い区分になります。
なお、私の点数ですが、両眼開放視認点数が 53/120 点、両眼中心視野視認点数が 5/68 点でした。5点は酷過ぎて草(草じゃないが)。
というわけで、ここまで色々書いてきましたが、この記事は身体障害者手帳を取得した以上の趣旨はありません。
(法律上の)身体障害者にはなりましたが、私は私であり、何が変わったという訳ではありません。これからも変わらぬご愛顧(?)をお願いできればと思います。
以上です。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
2024年6月8日~11日 高松・松山旅行
tkです。最近ブログをあまり更新できていませんが、生きています。
2024年6月8日(土)~11日(火)に妻と2人で高松・松山への旅行に行ってきましたので、今回の記事ではそのことを書こうと思います。
今回の旅行は JAL のどこかにマイルによる旅行です。当ブログではもうお馴染みですが、改めて説明すると、旅行先候補が4つ提示され、申し込むと4つの中から勝手に旅行先が選ばれる(自分では選べない)代わりに少ないマイル数(7,000マイル)で往復航空券が手に入るというものです。
このどこかにマイルで無事高松空港が当たったわけなんですが、今回のものとあわせて、最近のどこかにマイル旅行の戦績を振り返ってみましょう! 太字が当選した旅行先です。
2022年10月27日~30日 石垣、那覇、山口、徳島
2023年7月1日~4日 石垣、那覇、福岡、高松
2024年6月8日~11日 奄美大島、高松、熊本、宮崎
……沖縄当たらねえ!
完全に沖縄に釣られていますね。4つの候補の中から確率1/4で選ばれるわけではなく、JAL が恣意的に(恐らく空席を埋める目的で)選ぶのでこういうことになると思われます。まあ、4つの候補どこが当たっても良いように候補先を調整しているので、別に良いんですが……
ともかく、高松です! 折角なので松山も行きたい、ということで、高松・松山旅行となりました。
で、この旅行の旅程を組む時に大いに参考にしたのが ChatGPT です。もう猫も杓子も生成AIですね。旅行の条件や希望を入力すると、それっぽいものを出力してくれます(微妙に間違うことがあるのはご愛敬)。
ChatGPT は仕事でもかなり活用してますし(主にプログラムを書くとき)、AIが人間を支配するディストピアはもう近いのかもしれません(?)
前置きはこのくらいにして、それでは行ってみましょう!
1日目 6月8日(土)
まずはリスポーン地点こと羽田空港へと移動します。朝から人は多いです。3年前(2021年)に行ったどこかにマイル旅行(出雲旅行)ではガラガラだったことを思い出ししみじみとしています。もうコロナ完全脱却ですね。
出発ゲート内の北ウィングと南ウィングの間らへんにある広場です。こんな場所ありましたっけ? 羽田空港は何十回も使っているのですが、いまだによく分かっていません。
いつものカードラウンジで時間を少し潰した後、搭乗口へ。今回は少しのんびりし過ぎて搭乗締切数分前に行ったのですが、私たちが最後の搭乗者だったようです。Chu! 遅くてごめん。
今回はバスで飛行機まで向かうタイプのアレです。成田空港第3ターミナル(主にLCCで利用される成田空港の魔境)の悪夢を思い出すので嫌なんですが、流石JALと言うべきか、何台かに分けて輸送したらしくバスがぎゅうぎゅう詰めという感じではありませんでした。
搭乗する飛行機の駐機場から滑走路までの距離が遠く、車のように長々と地上を走った後に羽田空港を離陸しました。太平洋に向かって離陸し、時計回りに旋回して西へ、高松空港に向かいます。
JAL の飛行機の機内では一杯飲み物を貰えるのですが、最近はビーフコンソメにハマっています(写真は撮り忘れた)。
そうこうしている内にすぐに高松空港に着陸しました。所要時間はだいたい1時間ちょいです。
怖っ! 写真左の方に移っているこのキャラクター、うどん脳とかいうらしいですが、怖くないですか? 何かバイオハザードとかに出てきそう(自分でやったことないけど)。
ググってみると、元人間の妖怪とのこと。ホラー味が強いキャラクターですね……
うどん脳はともかく、香川県はポケモンのヤドンとコラボしているらしく、空港のいたるところにヤドンがいました。
その主たる理由としては、「ヤドンとうどんって響き似てね?」くらいの理由らしいです。マーケティング的にはもうちょっと可愛いポケモン(鹿児島県指宿市のイーブイとか)の方が良いと思うのですが、ヤドンでウケるんでしょうか? 初代のポケモンなので知名度は高そうですが……
高松駅に向かう為に空港バスへ乗り込みます。バスはガラガラ……と思いきや、意外にもほぼ満席でした。外国人(主にアジア系)が多く乗っている印象です。高松空港は国際線があるので、円安効果もあって物理的に近いアジア系の観光客が押し寄せているのでしょうか? それとも、東京・京都・北海道あたりには行かない逆張り精神なのでしょうか?
大量の外国人が高松駅お隣のJRが経営するホテルに吸い込まれていくのを眺めた後、高松駅に到着しました。高松空港からの所要時間は30分くらい?
高松駅近くは綺麗で整備されている印象を持ちました。正直、もうちょっと古びた駅と駅前だとイメージしていたのです。某ゲーム条例のせいで老害のイメージが強い香川県ですが、流石は四国の中枢といったところでしょうか? マリンライナー(3日目に乗ります)によって在来線の電車で本州からアクセスできるので、交通の要所という役割が強いのかもしれません。
さて、時刻は昼過ぎ。少し遅めの昼食とします。うどん県なのでとりあえずうどんを食べたいのですが、時間的に店を探すのもアレなので、駅ビル(今年できたばかりらしい)に入っているうどん屋さんにお邪魔しました。
実演手打ちうどんのお店らしいのですが、時間帯が悪く今はやっていないようでした。残念。
うどんはあっさり目で西日本の味付けを感じさせます。そして鶏天がデカい! うどん屋の天ぷらってやたら美味しく感じるのですが、何故なんでしょうね(勿論うどんも美味しくいただきましたが)。
うどんをたいらげたら、松山駅への移動です。また移動かよ、と突っ込みたくなる移動の連続ですね。帰りも高松空港を使う都合上、松山を旅程の前半に持ってきたところ1日目が移動ばかりとなりました。
特急いしづちに乗ると、松山駅へは約2時間30分くらいで着きます。この特急の乗車券・特急券の購入方法としては、しこくスマートえきちゃん(スマえき)で買えるトク割きっぷがお得なのでオススメ。高松~松山ならほぼ普通乗車券のみの料金で特急に乗ることができます(普通乗車券が3,960円、トク割きっぷが3,900円)。
スマえきはスマホのアプリで、スマえきで切符を購入するとQRコードが付与され、それが乗車券・特急券の代わりとなります。席は自由席ですが座れない心配はまあまずないですし、どの時間の電車に乗るか縛られないというメリットがあります。
というわけでスマえきで買った切符で特急いしづちに乗り込みます。
道中、車内から海が見えることを期待していたのですがあまり見えませんでした。持ってきた本を読みながら過ごします。
そんなこんなで松山駅に到着!
何かショボい……ショボくない?
みかんという名物や道後温泉という一大観光地を持っている愛媛県ではありますが、松山駅自体はただの駅ですね。どうしても高松駅と比べると見劣りします。
後で調べてみたのですが、今新駅舎の工事中のようです。再開発自体は行われているんですね。
少し時間があるので松山駅をちょっと散策していきましょう。
は! か! た! の、塩! は博多ではなくここ愛媛県にあるようです。無知なので知りませんでした。
路面電車だ! 松山市内線という名の通り、市内の移動に便利です。2日目に道後温泉にアクセスする時に使います。
松山空港からまっすぐ歩いていくと、堀に囲まれた森が見えてきます。
この堀に沿って進んでいくと、城山公園の入口です。
ここ自体はただの公園ですが、公園全体が松山城の敷地の跡地であるようです。山頂には本丸が見えます(3日目に行きます)。
城山公園の軽い散歩を終え、天気も崩れてきたので宿に向かうことにします。今日の宿は松山市内からはちょっと離れた場所にある逆張りホテルです。3泊以上の旅行をすると1泊くらい逆張りホテルになる気がします(土曜宿泊なので順張りホテルだと高いというのもありますが)。
というわけで、伊予鉄というローカル鉄道に乗って向かいます。伊予鉄は前述した路面電車を運行している会社でもあり、今回の旅行中お世話になりました。
来た道を戻って大手町駅へ。残念ながら Suica とかいうハイカラなものには対応していません。意外と通勤通学で使っている人がいそうな感じでした。
三津駅という駅で下車し、歩いていきます。ホテルは下の写真左部の建物です。右部には巨大な城のような建物がありますが、後々調べてみると結婚式場らしいですね。
今日宿泊するホテルは「ホテルたいよう農園 松山古三津」です。まぁただのビジネスホテルなんですが、たいよう農園グループがほぼ愛媛県にしかホテルを運営していないので若干ご当地要素があります。
何より土曜宿泊の夕朝食付きなのに価格がとても安い! この日の宿泊は4,500円/人でした(クーポン適用後)。1日目は移動デーなので、こんなもんでいいでしょう、
ホテル内装は普通ですが、ウォーターサーバーが設置してあったり、食事は「農園」の名の通り自社農園の野菜・豚肉が提供されたりして、ビジネスホテルなりに特色があるホテルだと感じました。
そんな感じで移動メインの1日目が終了です。2日目以降ガンガン観光していきます。
2日目 6月9日(日)
ホテルで提供される朝食やコーヒーで活力を付けた後、ホテルをチェックアウト。松山市内に戻り、路面電車(前述の通り伊予鉄)に乗って道後温泉に向かいます。
路面電車は大分綺麗な印象でした。1日目に乗った伊予鉄の鉄道と同じ会社とは思えません。運賃も200円統一料金、Suica も使えて良心的です。道後という愛媛の一級観光地へのアクセスなので、公的資金が入ってるんですかね?
車窓からは愛媛県庁が見えました。ノスタルジックでかっこいい! 調べてみると1929年建築のものが現存しているようです。当時の西洋風建築って良いですよね。
そんなわけで路面電車に揺られること数十分、道後温泉駅に到着しました。
路面電車の他の駅は野ざらしですが、道後温泉駅だけはちゃんと駅舎があります。しかもこの駅舎も趣がありますね。調べてみると1911年に建築された旧駅舎の復元らしいです。
駅前の風景はこんな感じ。こんなに観光客がいたのか、と思うほど人が多く賑わっています。松山駅の方とは対照的ですね。
アーケード街です。このアーケード街はかの有名な道後温泉本館に通じており、メインストリート的な道路なのだと思います。
そして道後温泉本館に突き当たります。
千と千尋の神隠しに出てくるお風呂屋のモデルとしてとても有名です。2019年から保存修理工事をしているらしく、工事用のあれこれが写真に見えているのが残念ですが、それでもこの建物を拝むだけでなんとなくノスタルジックな気持ちになれます。
ひとまず荷物を置く為に今日のホテルに向かいます。今日のホテルは純和風旅館的なホテル……と思いきや、
(なぜか道後に建っている)イギリス的なホテル「オールドイングランド道後山の手ホテル」です! 愛媛県庁といい道後温泉駅舎といい西洋風建築がところどころにありますが、やはり兵庫や下関のように海に近いからでしょうか?
ホテル内の紹介は後回しにして、荷物だけ預けたらまた観光に戻ります。
ここ道後温泉は夏目漱石の『坊ちゃん』に登場する舞台らしいです(私は無教養なので未読)。ググってみると、東京生まれの主人公(下女から坊ちゃんと呼ばれる)が教員を志して四国の学校に赴任する話のようで、そこで登場するのですね。
伊佐爾波神社です。本当は登りたかったのですが、視覚に障害がある私にとってこのゴツゴツとした不規則な石段を下るのが相当にキツそうだったのでやめました。日光東照宮もそうでしたが、こういうのは仕方ないですね。雰囲気だけ味わっておきます。
道後温泉本館近くの階段・坂から、空の散歩道という小高いスペースへ。
その先には足湯コーナーが! 道後温泉の街並みを眺めながら足湯に浸かることができます。贅沢ですね。野外の足湯ということで温度はかなり熱めでしたが、しばらくすると慣れてきます。昨日今日の移動で疲れている脚には心地よかったです。
記事のサムネイルになっている道後温泉本館はここ空の散歩道から撮影したものです。地上からだと全容が分かりにくいですが、この場所からだと良く見えますね。
その後、食べ歩きするつもりだったので昼食は軽く済ませました。
この日は日本の南海上を低気圧が通過する日であり、天気があまり良くなかったので、午後はアーケード街を中心に見て回ります。
愛媛県で有名(?)な蛇口みかんジュースです。もともとはジョークから生まれたようですが、昨今の体験型消費(物ではなく体験に消費する傾向)とマッチした観光資源になっているように思います。
後述しますが、ジュースよりスムージーの方が飲みたかったので、ここで蛇口みかんジュースを体験するのは諦め、3日目に回します。
温泉むすめです。神戸旅行の有馬温泉の時にも書いたのですが、どういう理由でこういうデザインになったのかがよく分からないのですよね。まぁ萌え系(死語)なら何でもいいのかもしれませんが……
ぷよぷよの羊羹でぷよぷようかんです。光の反射で見辛いですが、本商品は松山大学学生の企画から生まれた商品で、愛媛県がeスポーツを応援している旨が書かれています。旧 Twitter にもポストしましたが
今日のお土産 愛媛県はeスポーツを推進しているらしい ゲームは1日1時間までしかできないお隣の県への当てつけも入っているのかもしれない pic.twitter.com/yNEM1JrNjO
— tk (@tk_megalith) 2024年6月9日
あまりにもお隣の県との落差が凄まじくて喧嘩を売っているように感じられたのでついつい買ってしまいました。羊羹は他人に渡すお土産としては壊滅的に向かないので自分用です。
後に自宅で開封してみました。
ぷよぷようかん 凄い色してる! pic.twitter.com/C5oLNyyMLP
— tk (@tk_megalith) 2024年6月23日
赤色がいちご、黄色がみかん、緑色が緑茶、そして青色がレモンだそうです。瀬戸内海なのでレモンが採れるのは分かるのですが、青色は流石に無理矢理過ぎないですか?
みかんスムージーです。蛇口みかんジュースも良いなと思ったのですが、スムージーの方が美味しそうだったのでスムージーにしました(逆張り)。素材が残っているスムージーならではの濃厚な味わいが感じられました(食レポ下手)。
犬だ!!! と釣られて入った団子屋さんの坊ちゃん団子です。この坊ちゃん団子も夏目漱石の『坊ちゃん』にあやかって生まれた銘菓っぽいですね。
犬だけで撮ってみました。可愛い。のんびりやな性格なのか、ほぼずっとこの体勢でした。
道後温泉といえば本館のイメージがありますが、別館も良い雰囲気です。こちらは神社とかにありそうな、どこか中国を彷彿とさせるデザインですね。
道中雨足が強まったこともあり、多くの時間をアーケード内で過ごしましたが、ここらへんで一旦ホテルへと撤退。チェックインします。
道後という和風な街にありながら異国(英国)感漂うホテルです。お洒落!
ナイトバー的な場所もこんな感じです。ただ、温泉だけは思いっきり和風だったりします。入口がこんな感じです。
ホテルのコンセプト的にどうなんだという感じがしますが、やっぱり日本人的にはお風呂は日本的なものが良いので、細かいことは気にしない!
因みにですが、ここはタオルが温泉の脱衣所に置いてあるタイプのホテルです。手ぶらで行け、複数回お風呂に入っても新しいタオルが使えるのは嬉しいポイントです。
というわけで、(広義の)道後温泉に浸かってのんびりと身体を癒しました。
夕食は日中に歩いていた時に目を付けていたお店「道後魚武」でいただきます。駅と道後本館を結ぶアーケード街にある好立地です。
店構えが良いですね。店内には観光客だけではなく、酒盛りをしている地元民と思しき集団も散見されました。
刺身! 天ぷら! 温泉地での夕食といえばこれですよね。
ふか! ふか(サメ)は愛媛県南予地方の郷土料理らしいです。珍しいですよね。
鯛めし! いわゆる鯛の釜飯を鯛めしと呼んでいるようです。あまりイメージなかったのですが、これも愛媛県の郷土料理なんだとか。
どれも旨いですね。お値段もそこまで高くありませんでした。観光地の好立地にある観光客向けのお店ってあんまり良いイメージがないのですが、この店は当たりだったようです。
ご飯を食べた後はホテルに戻ります。お腹を休めてから道後温泉本館に入浴しに行こう……と思ったのですが、食後ということもあり、雨が降っているということもあり、何だか面倒になってしまいました。
野外型温泉巡りの観光地ってここが欠点なんですよね。好天時ならともかく悪天時だと入りに行くのに気合が必要です。
というわけで、結局、道後温泉本館に入らず、ホテル内の温泉(2回目)に入浴しました。夕食帰りに撮影した夜の道後温泉本館の写真を載せておきます。
そんな感じで道後で過ごした2日目は終了です。
3日目 6月10日(月)
起床即朝温泉(3回目)をキメたらホテルをチェックアウト。このホテルでは合計3回温泉に浸かりました。
素泊まりだったので朝食は外に食べに行く必要があります。というわけであらかじめ目を付けていたカフェへ。2日目の道後温泉駅前の写真で、
この写真に写っている白鷺珈琲というお店です。
何故白鷺なのかというと、怪我をした白鷺が道後温泉に浸かって傷を癒した……みたいな温泉地にありがちな伝説があるようですね。昨日坊ちゃん団子(と犬)を楽しんだお店も白鷺堂というお名前でした。
店内は豪奢な雰囲気ながらどこか風通しの良い涼やかな印象でした。道後温泉駅側が全面ガラス張りで提灯が垂れ下がっているのがそう感じさせるのでしょうか?
カフェモーニングの定番であるバタートースト(美味しそう)と……
カレーを注文! 何かモーニングメニューの中で異様に浮いていたので注文してみました。横浜とか門司とかの港町ってカレーがありがちなので、そういう繋がりなのでしょうか?
モーニングを楽しんだ後、ボーッと窓から外を眺めていると、道後温泉と松山空港を結ぶバスが頻繁に駅前に停まっているのが見えました。こりゃ観光客も多いわけですね。
店を出たら、道後温泉駅から路面電車に乗り、道後温泉を後にします。松山駅の方までは行かず、大街道駅で途中下車。
ここは松山市の繁華街的な役割を持つ場所ですが、松山城へのロープウェイが出ていることから観光客も多く、ロープウェイがある方向に向かって道なりに歩いていくと観光物産館もあります。
観光物産館では蛇口みかんジュースができます! 2日目はやらなかったので、ここでやっていきましょう!
コップにみかんジュースを注ぎます。愛媛県といえばこれなので、これができて満足です。勿論お味も美味しゅうございました。
観光物産館をひとしきり見た後、松山城へ行くためにロープウェイ乗り場へ。
ロープウェイ乗り場とか言いつつ、同じ料金でリフトにも乗ることができます。ロープウェイだと10分に1本程度ですが、リフトは随時出ており待ち時間なく乗ることができます。所要時間はロープウェイ3分、リフト6分です。意外とアクセス良いですよね。
リフト怖い……怖くない?
日和ったのでとりあえず行きはロープウェイで行くことにします。
うおっ凄ぇ石垣! ここ松山城は高地に建っているうえ、石垣も高く築かれた難攻不落な造りになっているようで、今では眺望の良い観光地として有名です。
立て看板で「石垣を登らないでください」って注意書きがあったんですが……この石垣を登る奴いるんですかね? ゼルダBotWとかTotKのリンクかな?
石垣は登らずに普通に登っていきます。城としてはダミーの門があったり(敵を誘い込む為)、隠れた門があったり(背後から敵を強襲する為)、こういう知識はありませんが、相当防衛に気を使って建てられた城であることが伺えます。
そんな難攻不落の城ですが、道中に犬の散歩をしている人がいたりして、現代では何とも長閑な雰囲気。
登っていくと、山頂らしき開けた場所に到着。
このよしあきくんというゆる(?)キャラは、松山城を築城した加藤嘉明に由来するそうです。
ここ山頂からは、1日目に歩いた松山駅から城山公園までを見渡すことができます。
ここ松山城は天守閣が現存している12城のうちひとつのようです。山頂から更に石垣が築かれ、その上に鎮座しています。
松山城をひとしきり観光したところで大街道の方に戻ります。行きはロープウェイだったので帰りはリフトで……
怖い!!!!!
セーフティネットがあるので落ちても死ぬことはないんでしょうけど、それでも怖いものは怖いです。乗ってしまえば平気という説もあるのですが、ビビりなので乗るまでが怖いんですよね。
そんな感じで大街道に戻って来ました。歩き回って疲れが溜まっているというのもあり、松山駅の方はご飯どころがあるか心配というのもあり、休憩がてら大街道で昼食を食べていくことに。ロープウェイがある通り沿いにある「鮨 小椋」というお店へお邪魔します。
ちょっと洒落たお寿司のお店ですが、平日限定メニューで海鮮丼などの定食を注文することができるようです。寿司屋と銘打っているだけあり、ほとんどのお魚は地の物!
普通にお外が暑いというのもあり、動き回って疲れているというのもあり、さっぱりしたもの(?)が食べたいので釜揚げしらす丼を注文してみました。疲れた身体に染み渡る旨さです。
松山駅行の路面電車に乗る前に、大街道を少しだけ見て回ります。ここにもアーケード街的なサムシングがあります。
何故か地方都市の繁華街ってアーケード街が多いですよね(鹿児島の天文館通りとか)。
路面電車で松山駅へ。松山から特急に乗りたかったのですが、またまた微妙に時間が余ってしまったので、土産物店を見たり、松山駅周辺を散策したりして時間を潰します。
何とは言いませんが、何かをやらかした例のホテルです。
ホテル自体は営業していそうでしたが、レストランは流石に休止中のようでした。
愛媛県今治市のゆるキャラ、バリィさんです。最初これを見た時、すみっコぐらしのキャラクターが何でこんなところに…? と思ったのですが、違いました。
松山駅構内です。到着時は気が付かなかったのですが、アンパンマンがいます。何故アンパンマンがいるのかというと、
四国内(正確には岡山~高知間)でアンパンマンデザインの観光列車が走っているからのようです。ちょうど乗る電車がコレでした。行きと同様、スマえきで買えるトク割きっぷで乗車しています。
そのまま特急で高松駅へ……行く途中に少し寄り道します。
(私はこの旅行が決まるまで知らなかったのですが)瀬戸大橋にはマリンライナーという電車が走っており、本州と四国を結ぶ大動脈となっています。
こんなに長い橋の上を走る電車って珍しい気がするし、車窓からの瀬戸内海の眺望も見たかったので、乗り鉄する(動詞)ことにしました!
当たり前ですが車内は普通の電車という感じです。通学・通勤で使っていると思しき人が多く(瀬戸内海には目もくれずスマホを弄っていました)、私たちのように観光客っぽい人は少数派のようでした。
で、車窓からの眺望はこんな感じです。
やっぱ車窓から海が見えるって情緒があって良いですよね。こうして車窓から瀬戸内海を眺めていると、瀬戸内海には本当に島が多いことに気付きます。ググってみると700島以上あるらしいですが、やっぱり実際に見るとより強く実感できますね。
というわけでマリンライナーで瀬戸大橋を往復し、高松駅に帰ってきました。
こうして見ると、松山駅とは異なり、高松駅は本当に良く開発されていますね。高松空港やマリンライナー等によるアクセスが良いことから、四国の玄関口的な役割を担っているものと思われます。
高松駅から玉藻公園(4日目に訪れます)の入口を通り過ぎて、繁華街の方向に歩いていきます。
繁華街はまたまたアーケード街方式です(いつもの)。
今日のホテルはここ「ホテル川六エルステージ高松」です。門構えがお洒落なちょっとハイクラスなビジネスホテルといった感じ。
このホテルの新館は最近できたばかりで、館内が綺麗で良く整備されていました(大浴場も付いています)。快適に過ごせそうです。長時間にわたる移動で疲弊していたので、少し休みます。
ホテルは朝食のみなので、夕食どころを探しに行きます。土地柄か、飲み屋ばかりで良い感じの食事処を探すのに苦労しましたが、やはりうどんにしよう(思考停止)ということで地元っぽいうどん屋にお邪魔しました。
店内は狭く、カウンター席中心の地元の店という感じですが、外国人もいたので観光客も来ていそうでした。
讃岐うどんを標榜している通り、1日目に行ったうどん屋よりうどんのコシが強かったです。天ぷらも揚げたてサクサクで絶品ですね。うどん・そば屋の天ぷらっで美味しいことが多い気がするんですが、何故なんでしょうか?
明太とろろ肉天うどんはうどんに明太子という変わり種ですがよくマッチしていて美味しかったです。バタートッピングに関しては汁に溶けると味が薄くよく分からないので、なしでも良いかなと思いました。
本場の讃岐うどんを楽しんだところでホテルに戻り、大浴場に入浴!
お風呂と同じ階にリラックススペースがあります。お風呂後はマッサージチェアで癒されます。無料で使えるマッサージチェアの割には中々本格的な感じでした。
こうして癒されながら3日目は終了です。
4日目 6月11日(火)
いよいよ旅行最終日です。まずはホテルの朝食から……
ここも多くのビジネスホテルの例に漏れずブュッフェ形式です。特筆すべき点としてはライブキッチンがあり、豚肉やねぎなど好きなオムレツの中の具材を使ってオムレツを目の前で焼いてくれます! 出来立てのふわふわオムレツは美味しいですね。
ホテル川六エルステージ高松は払った価格に対してサービスの質がとても良い気がします。今後、高松に旅行される予定のある方にオススメできますね。
ホテルをチェックアウトし、高松を観光していきます。まずは玉藻公園です。
玉藻公園は高松城跡地に作られた公園です。玉藻公園というくらいなので玉藻前(妖怪、九尾の妖狐の化身)と何か関係があるのかと思いましたが、別にそんなことはなかったぜ!
入場時、サングラスをかけていたらスタッフのおじさんに台湾人と勘違いされました。高松空港(国際線有)のアジアの近さもあって、やはりアジア系の旅行者が多いようですね。
まつぼっくり収集ぼっくすなるまつぼっくりの集積所。牧歌的ですね。何しろ「高松」なので、まつぼっくりも多いのでしょう。園内にはいくつかこの収集ぼっくすがありました。
披雲閣とその庭園です。本丸、二の丸はいずれもありませんが、三の丸である披雲閣だけは一部が復元されているようです。日本家屋と松の日本庭園がとても良く調和しているように見えます。
さて、ここ玉藻公園(高松城)の最大の特徴は水城であること。瀬戸内海の海水を堀に取り入れており、その堀はそのまま海へと繋がっていたようです。日本三大水城に挙げられています。高地にある松山城とは対照的ですね。
上の写真右部にも見えていますが、この鞘橋が堀に囲まれた高松城本丸跡に通じる唯一の橋です。中ボス戦がありそう(ゲーム脳)。
鞘橋を渡って、本丸跡の石垣の上に登ります。
公園内を一望でき、瀬戸内海も見えることから瀬戸内海と繋がりが深い城であることが良く分かります。
因みに石垣の内側はこんな感じ。
石垣の下にありますが、これは地下一階があったということです。4本の丸いオブジェクトがありますが、ここに柱があったことが調査の結果分かっているらしいです。
ひとしきり玉藻公園の散策を終え、玉藻公園すぐ近くの高松築港駅から琴平電鉄(ことでん)というローカル電車に乗り込みます。
見た目はローカル鉄道といった風情でしたがちゃんと Suica に対応していました。目指すは栗林公園です。お前の県公園ばっかだな!
栗林公園駅に途中下車し10分弱歩くと栗林公園に到着です。何だか神社の境内のような風情がありホッとしますね。
ここ栗林公園は(大方の予想通り)大名庭園です。残念ながら日本三名園には数えられていないものの、旧文部省が発行した教科書で「栗林公園の木石の庭の美しさは日本三名園より優れている」とされているようです(Wikipedia より)。
私は偕楽園(日本三名園の一つ)に行ったことがあるのですが(2023年の大洗小旅行の記事参照)、思いっきりオフシーズンだったので、栗林公園の方が見事な庭園だと感じました(当たり前)。
早速中を見物していきたいところですが、暑い中歩き回っていた為普通に疲れているので、小休憩から入ります。
というわけで、栗林公園の緑の中に佇むガーデンカフェ栗林へ。
栗林公園をイメージした逸品なので、全体的に緑色モチーフですね。冷たくて甘くて美味しかったです。特に和菓子はこういう場所じゃないと食べないので新鮮でした。疲れを癒せました。
因みにですが、なんとこのかき氷・パフェがお昼ご飯の代わりになりました。ホテルモーニングのブュッフェでガッツリ食べており、暑い中歩き回ったことであんまり食欲がなかったことがその理由です。
散策に戻りましょう。園内は見事な松の木もさることながら日本庭園としてもとても綺麗です。歩いていて気持ち良いですね。
梅林橋という橋から川を見下ろすと鯉の大群が……
川はとても広いのに、何故か橋の周りにだけ集中しています。公園内ではここに限らずこういった光景が何度も見られたのですが、何故でしょう? パッと思い浮かぶのは、人間が餌をやっているので餌を求めた鯉たちが勝手に集まってくる、という説ですが……
鳩です。自然豊かなので当然飛び交っています。何か良い感じに写真が撮れたので載せてみました。
池と日本家屋。ザ・日本庭園って感じですね(ボキャ貧)。家屋の方は掬月邸という名前で、ほぼ全周が縁側になっており、周りには高い木がありません。だから、こんな風に庭と調和して見えるんですね。
桶樋滝です。もともとは藩主が鑑賞する為の人工の滝で、桶を人力で汲み上げていたことが名前の由来だそうです。豪快な無駄遣いですね……(効率厨)
公園内を歩いていると松の木に目が向きがちですが、色々な種類の木があります。もみじが良い感じに撮れました。
同じ掬月邸ですが紫雲山をバックとしたこの角度から撮影してみました。日本の原風景という感じです。
天女嶋です。全体的にまるまるとした島ですね。波乗りしないと行けない立地にあります(ゲーム脳)。
偃月橋です。園内では最も大きい橋で、この半円状の橋が湖面に移す影が月のように見えることからこの名が付いたんだとか。普段なかなかお目にかかれないアーチの美しさがありますね。
丁度良い時間になった為、栗林公園から出て、公園近くのバス停から高松空港へ。
空港内には、愛媛県の蛇口みかんジュースに対抗してか、蛇口うどんだしがあります(蛇口というには微妙かも)。
一杯飲んでみましたが、思った以上にうどんだしだったので、塩分とか気にするようになったら飲めないだろうなと思いました。
いつも通り空港テラスも見ておきます。ここが旅の終着点です。旅の終わりの寂寥感を感じる……。
そして羽田空港行きの飛行機に乗り、帰宅しました。
というわけで高松・松山旅行はこれで終わりです。実は3泊以上するような本格的な旅行は久しぶりでした。今年の旅行は、1月に行った神戸も3月に行った軽井沢も2泊で短めでしたからね。
今年4月にあった部署異動も比較的落ち着いたことで、こうして3泊の旅行ができたのは良かったと思います。
天気も、梅雨期の西日本ということである程度覚悟はしていたのですが、本格的に雨に降られたのは2日目だけでした。香川県や愛媛県は土地柄雨が降りにくいというのはあるのですが、総観場もそんなに雨が降るような場じゃなかったので良かったです。
次回の旅行は夏季休暇を使う大型旅行の予定なのですが、夏季休暇に別の用事を入れる可能性もあり、予定は未定です。行くとしたら石垣島リベンジを果たしたい……!
そんな感じでここらへんで記事を締めたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました! では、次の記事で会いましょう~!
2024年度、新年度です(最近の日記)
tkです。早いもので2024年度がはじまって3週間が経過してしまいましたね。今回は最近の日記です。
2024年4月の部署異動
もう既にこのブログや旧Twitterでも書いているところですが、2023年度から2024年度にかけて東京へと部署異動になりました。希望を出していた部署なので意に沿った異動になります。異動があったとはいっても引越はしていないので千葉からの通勤です。
そこで改めて気が付いたことなんですが、出勤すると定時退勤であっても時間がないですね! 特に2連続出勤だと時間が本当にないです。
そんな大袈裟な、と思われるかもしれませんが、時間がない理由には私が緑内障・ドライアイの点眼薬(目薬)を何本も点眼しなければいけない身体である、という事情もあります。1日の内、なんだかんだで点眼に1時間~1時間半くらいかかるんですよね。
そんなわけで、異動直後ではありますが、週2くらいはテレワークも活用してこの3週間を過ごしてきました。やっぱりテレワークだと時間が確保できて良い感じです。
思えばコロナ前は週5出勤が当たり前だったわけですが、その生活が成り立っていたのは家が職場に近かったからであると改めて実感させられます。コロナ前は立地最優先で賃貸物件を選んでいました。
逆に、2022年度の引越では、ある程度仕事がテレワークできることを前提として、立地はある程度のところまで許容して、質を重視した賃貸物件を選んでいます。
いやあ、本当にコロナがもたらした影響というのは大きいですね。
ただ、ここまで出勤だと時間がないと書いてきましたが、じゃあフルリモートが良いのかと言われると、それもまた違う気がするんですよね。
2022~2023年度は週4~5テレワークで、時間としては十分に確保できていたのですが、何というか、1日の大半を1人自宅で黙々とパソコンに向かっていると精神衛生上良くない気がするんですよね。妻も一緒にテレワークだったら良いんですが、いつもそうというわけでもないですし……
そういうわけで、上手いこと出勤とテレワークのバランスを取った、良い感じの働き方を模索中です。
2024年4月16日~17日 鹿児島
大学生時代の先輩の結婚式に出席する為、鹿児島に行ってきました。4月16日(火)に前日入りし4月17日(水)の結婚式に出席、その後東京にとんぼ返り、というスケジュールです。
16日、仕事をかなり早めに切り上げ、羽田空港へ。
羽田空港には幾度となく来ていますが、この時間に使うのは珍しいですね。
飛行機は3人掛けの席ですが、私以外誰もいませんでした。こちらとしてはリラックスできるのでありがたいです。
鹿児島空港(山の中にある)に着陸して空港連絡バスで市街地に出る頃には夜になっていました。約2年半ぶり、人生2度目の鹿児島天文館通りです。
一緒に結婚式に出席する友人たちと温泉宿に泊まることになっていたので、宿で合流。仕事終わり→飛行機→バスのコンボでかなり疲れていたので、温泉をキメて寝ます。
翌日17日、宿の朝食を堪能した後、タクシーで式場へ。結婚式(と披露宴)に出席しました。
式は趣向を凝らした盛大なものでした。料理も美味しかったです(もちろんお酒も)。新郎新婦は勿論、新郎新婦の親族方にも挨拶をさせていただいたりして、人と人の縁も感じられました。
何より2人の姿が仲睦まじそうで、何いうか、結婚って良いものだなと改めて思いました。もともと赤の他人だった2人が家族になって支え合っていくわけですから、これは凄いことだと私は思うんですよね。
私自身、視覚に障害があって、肉体的にも精神的にも妻に支えてもらっている身です。だから余計にそういう思いになるのかもしれません(勿論、私自身も妻を支えられるように努力しています)。
あと、追加で情緒の欠片もないことを言えば……結婚式のゲスト側って何もお役目がないので純粋に楽しいですね。ホスト側だと準備含め色々大変ですからね……いや、ほんとに。
披露宴まで終えた後は、また空港連絡バスで鹿児島空港へと戻り、飛行機で羽田空港へと帰郷となりました。鹿児島にいたのは時間にして1日(24時間)未満ということで、弾丸旅程で大変でしたが、出席できて本当良かったと思います。ありがとうございました!