tkです。
いやあ、行ってきましたよ、宮古島!!!!!
というわけで、2022年7月2日(土)~7月7日(木)に妻と2人で宮古島旅行に行ってきたことを書こうと思います。夏季休暇を利用した5泊6日です。折角宮古島に行くので、それなりの期間を取ってエンジョイしてきました。気分はバカンスです。
この5泊6日という比較的長い旅程の為、本記事はかつてないほど長くなっています。記事自体が長く、私の文章力のなさもあって、書きあがるまで1ヶ月かかってしまいました。
記事のサムネイル用に、Google フォト君によって(勝手に)ガリガリに加工された来間大橋を貼っておきます(来間大橋については後述)。ヤバくないですか? いや、実物も凄く綺麗だったんですが、これは流石に加工ですね。しかし、勝手に加工される割に凄い綺麗に加工されることに驚きました。
何故宮古島なのか
何故旅行先に宮古島を選んだのかを書いておこうと思います。宮古島に興味を持ったきっかけは Windows 君の壁紙でした。恐らく皆さんご存知かと思われますが、Windows10 ではロック状態だと世界の色々な風景の壁紙がランダムに表示されます。で、Windows10 パソコンを使っていた私は、一つの壁紙が目に留まりました。
『卯酉東海道』の『最も澄みわたる空と海』ではないですが、美しいエメラルドグリーンの海に、夏らしさを感じる積雲が点在するどこまでも青い空、そして、風景の中心にあるのは海の上に架かった長い長い橋……そんな風景の壁紙です。
早速ググってみたところ、この風景は宮古島の伊良部大橋という橋でした。海外ではなかったのか、日本にこんな美しい風景があるのか……と、そんな思いから宮古島に行きたくなりました。
しかし、宮古島を興味を持った時、既に世界中でコロナが猛威を振るっている時代でした。実は、2021年の夏にも宮古島旅行を計画していたのですが、離島である沖縄の感染の広まりは凄まじく、宮古島市長が「今は観光に来るな(超意訳)」というコメントを発したこともあり(うろ覚え)、計画は頓挫しました。特に何も予約していなかった為キャンセル料がかからなかったのが救いでした(宮古島はキャンセル料が高いです)。
そして2022年。この旅行の計画段階ではコロナ感染はかなり抑え込まれており、ハンマー&ダンスのダンスよろしく「コロナは雑魚」という風潮になっていました。なお、この記事を書いている時点でどうなっているかは言うまでもないでしょう。
2022年は梅雨明けの早い南国で一足先に夏を感じよう……と思ってたところでもありました。気象庁HPによると、梅雨明けの平年値は関東甲信で7月19日ごろ、沖縄で6月21日ごろです。この理由に加え、7月下旬になると学生が夏休みに入るということで、7月上旬という旅行日程になりました。
結果は皆さんご存知の通りです。2022年の梅雨明け(速報値)は関東甲信で6月27日ごろ、(ブログにも書きましたが)6月下旬の酷暑ともいうべき猛暑日の連続……既に関東でも夏をビンビンに感じまくっています。計画は崩れるもの、というわけです。
旅行前の苦闘
さて、宮古島に行こうと決めたら、当然ですが飛行機や宿の手配をしなければなりません。この飛行機の手配が中々曲者だったので、少しだけ記事に書いておきます。
宮古島への直行便を飛ばしているのは JAL、ANA、ジェットスター、そしてスカイマークの4社です(JTA とかは JAL カウントしてます)。乗継便を含めれば Peach とかも飛ばしていますが、国内旅行で乗継便を使うのはダル過ぎるのでなしです。
JAL/ANA は……飛行機の値段がとにかく高い!! 高すぎる!!! 正規料金だと片道1人5万円くらいします(最安プランでも片道1人3万円くらい)。正規料金で夫婦2人が羽田―宮古島を往復しようと思ったらそれだけで20万円くらいかかってしまう計算です。宮古島くらい遠いと高いのは仕方ないのかもしれませんが、貴族階級ではない私たちのお財布にはつら過ぎます。
というわけで、(所謂)LCC であるジェットスター、スカイマークの中で考えます。LCC (格安航空券)とは言うものの、人気のある日程だと JAL/ANA 並に高かったりします。世知辛い。
そこで、セールを利用することにしました。ちょうどスカイマークでは宮古島フェアなるセールが開催されることとなっており、特定の日程であれば羽田ー宮古島をなんと片道1人1万円(空港使用料除く)で乗ることができます。素晴らしい!!!
というわけで、宮古島セールに参戦しました(といっても、パソコンやスマホからポチポチするだけですが)。壮絶な闘いでした。10時にセール開始だったのですが、10時数分にはほとんどの日程が売り尽くされているといった有様でした。結果、何とか帰りの便だけ取ることができました。
行きの便は取れなかったので、プライスアラート(値段の変動があったら通知してくれるサービス)を利用し、安くなった瞬間を狙って予約することに。アラートを見張っていた甲斐あって、結果として(直近では)底値である片道1人15,000円くらいで予約することができました! やったね!
というわけで、飛行機は夫婦2人の往復で5万円くらいまで抑えることができました。5万円といえば、JAL/ANA の正規料金だと片道1人の料金です。これは紛れもない戦果といって良いでしょう。
0日目 7月1日(金)
旅行1日前です。この日、私はテレワークで仕事、妻も普通に出社で仕事であり、長期休暇前なので仕事をキリが良いところまで片付けておきます。テレワークが終わったら、旅行の荷物を持っていざ出発! 割とミニマリスト気味なので、スーツケースをガラガラしなくていいのは楽です。
羽田空港近くのビジネスホテルで前泊して身体を休めます。羽田空港に併設されているホテルは高くてとても泊まれない為、京急線沿いで1泊2人7,000円の安ホテルです。部屋は狭くてショボい感じでしたが、大浴場と朝食付きで付加価値はそれなりに高いように思います。明日からの宮古島旅行に思いを馳せつつ。
1日目 7月2日(土)
とうとう旅行当日がやってきました。まずはホテルの朝食をいただきます。
安いホテルですがそれなりにちゃんとしてます! 特にパンはサクサクしていて美味しかったです。このビジネスホテルチェーンは泊まったことがなかった為、思わぬ掘り出し物でした。これからも活用していきたいですね。
飛行機に乗り遅れたら死を迎えるので、ホテルを早めにチェックアウトして羽田空港へと向かいます(安い航空券なので搭乗便変更なんて気の利いたサービスは付いてません)。空港併設のホテルではありませんでしたが、京急線沿いなので1本で行けて楽ちんです。
羽田空港内はかつての賑わいを取り戻しつつある印象でした。いつものように保安検査場を通過し、いつものラウンジ POWER LOUNGE へ。実家のような安心感です。持ってきた小説を読んだり、ラウンジで提供されるホットミルクを飲んだりして優雅な一時を過ごします。
登場時間になったら飛行機に乗り込み、いざ宮古島!
乗った便は SKY613 便。11:05発14:00着と、何気に3時間程度の長いフライトになります。東京ー大阪間が1時間程度と考えるととても長くないですか? それもそのはずで、宮古島はとても遠い場所にあります。地図で見るとほぼ台湾です。韓国の方が全然近いですね。
道中、コーヒー・チョコレートのサービスがありました。LCC なのにこういうサービスがあって良いですね! 我が愛すべきスターフライヤージェットも搭乗中のドリンク・チョコレートサービスがあったことを思い出しました(大阪に住んでいた頃、関東に帰る為に20回は搭乗しました)。
宮古島に着陸する直前、窓から外を見てみると、美しいエメラルドグリーンの海が見えました。ここからもう既に圧倒されます。リゾート感が半端ないです。
そんなこんなで宮古島に到着! 3時間のフライトは人生初でしたが、飛行機では特に何のアクシデントもなかったです。めでてえ。
宮古島、と書きましたが、正確には下地島への着陸となります。宮古島の島々は宮古島・下地島・伊良部島・池間島・来間島の5島からなり(離島である大神島を入れる場合もある)、便宜上これらをまとめて宮古島と呼ぶことが多いです。宮古島には宮古空港が、下地島には下地島空港があって、宮古空港に行くのは JAL/ANA、下地島空港に行くのはジェットスターやスカイマークといった LCC です。現代の身分制度ですね。
そんな下地島空港ですが、南国リゾートの空港らしく優雅な造りになっています。到着ロビーの窓から見える中庭にはプールが備え付けられています(プールとは言っても泳げないと思いますが)。LCC の空港なのに凄い!
さて、下地島空港からはエアポートライナーというバスに乗っての移動です。
まず下地島から伊良部島を通って宮古島中心部に向かい、別の路線バスに乗り換えます。目指すは、宮古島の北にある池間島という島です。↓に移動経路の概略を示しておきます。
道中、宮古島に来るきっかけになった伊良部大橋を通ります(伊良部大橋は伊良部島と宮古島を繋ぐ橋です)。バスの車窓から写真は撮りましたが、旅行最終日に徒歩で渡りましたので、写真はそっちに譲るとしましょう。
バスからの風景を楽しみつつ、気が付いたら宮古島中心部へと到着しました。バス停のすぐ近くには宮古島市役所が。
そのまま中心部を少しだけ散策。道中、土着のスーパーで昼食代わりに黒糖ピーナッツなるご当地お菓子を購入しました。バスの時間の都合上散策できる時間は少なく、ちゃんとした昼食を摂るのは難しいのです。致仕方なし。
そして、中心部から池間島に向かうバスに乗り込みます。大方のイメージ通り(?)、宮古島ではバスの本数はとても少ない為、1本でも乗り遅れると大変なことになります。後述のようにタクシーも台数が少なく捕まえることが難しかったりします。移動手段にはご注意ください。
バスの中で先程購入した黒糖ピーナッツをつまみながら車窓からの景色を眺めます。のんびりした風景が広がっていました。道中、宮古島と池間島を繋ぐ池間大橋を通りましたが、ここも7/3に徒歩で渡りましたので割愛。
池間島に到着したら早速宿にチェックインします。7/2,3と二泊する宿はここ、「凸凹家」という民宿です。宮古島の中では有名な民宿のようで、よくガイドブックに載っています。Google レビューの評判もかなり良かったです。
建物自体はあまり新しくなかったものの、中はちゃんと手入れされている印象でした。
宿に荷物を置き、まだ陽が高かったので少しだけ散策していたところ、地元民のおじさんに話しかけられるイベントが発生。
正直、何を言っているかほとんど聞き取れません。
まあそりゃそうですよね。こういう外との行き来が少ない離島ではかなり独特な方言が作られていったんだろうなあと遥かな過去に思いを馳せつつ会話します。「池間島でお勧めのスポットは」と聞いたところ、フナコシというビーチがお勧めであることは何とか分かりました。
おじさんに別れを告げた後、移動の疲れもあって早めに宿に戻り、18時から夕食をいただきました(18時から、というのは動かせませんでした)。
夕焼けを見たいとのことで19時30分頃の日の入りを宿の前で拝みます。池間島は西に遮蔽物がなく、夕焼けに染まる空と海がとても鮮やかに見えました。
同じように夕陽を眺めている観光客のおじさんに声をかけられ、妻とのツーショットを撮っていただきました。このおじさん、なんと宮古島に1ヶ月以上滞在しているとのこと(自由人だ……)。別れる時、「宮古島を楽しんでね」と言ってくれました。
お風呂に入って汗を流したら(ここの宿のお風呂、超クソデカでした)、フロントで購入したアイスクリームをいただきます。BLUE SEAL というブランドのアイスです。あまり聞いたことがありませんでしたが、沖縄県では有名なブランドだそうですね。味は沖縄っぽいやつを選択しました。美味しかったです。
あとは宿の部屋でのんびりと過ごし、明日に備えて早めに床に就きます。これで1日目は終了です。
2日目 7月3日(日)
早めに就寝した甲斐があって早めに起床できました。まずは朝食をいただきます。
本日は池間島をぐるりと一周し、池間大橋を歩いて渡り、宮古島本島の北部を行けるところまで散策します。この日の予定はあまりちゃんと決めていませんでした。
宿近くにも小さいながらビーチがあります。今日も宮古島の海は綺麗です。
島を歩いている最中、暗い雲がかかったかと思うと、突如雨が激しく降ってきて、数分でやんでまた青空に戻りました。どこかで湧いた対流雲が池間島に流れ込んできたようです。本州にも対流雲による一時的な強雨はありますが、雨の降り始めから降り終わりまでがより短く感じます。熱帯ならではの気象変化ですね。とてもダイナミック。
道すがら、自然の中に隠されている小径のようなものを発見しました。こういう小径の中を進むのって、少しワクワクしませんか?
この小径の奥には小さなビーチがありました。小さいながらも綺麗なビーチです。割と穴場なのか、海水浴客はおらず、私たちの他に1組観光客がいるだけでした。まるでプライベートビーチのようです。
余談ですが、池間島にはこういう小径に隠されたビーチが点在しています。色々探してみると新しい発見があるかもしれません。
一通り海を眺めた後、散策を再開。さとうきび畑が生い茂る田園風景を進んでいきます。
犬吠埼灯台のように登れる灯台というわけではなく、ただの灯台です。一応観光名所とされていますが……マニア以外行く必要はないんじゃないでしょうか。
ヤラブなる木を2019年に植樹したようです。収穫できるタマヌオイルなる油は、薬や化粧品に使われるんだとか。そういえば宿のフロントで売られていました。
そうして私たちは辿り着きました。7/2に現地人おじさんからオススメされたフナコシビーチに……
こっ、これは……
う……美しい……
いやあ凄いですね。グラデーションがかったエメラルドグリーンの海が本当に綺麗です。こんな場所に還れるのであれば、死んだ後に海で散骨してもらうのも悪くないかもしれません。フナコシビーチのことを教えてくれた現地人おじさんに感謝しつつ、砂浜に佇んで海を眺めます。
濡れても良いようにクロックスを履いてきたので、そのまま波打ち際へ。こういう時ビーチサンダル代わりになるのでクロックスは本当に便利ですね(クロックス大好きマイルドヤンキー)。
さて、池間島をぐるりと徒歩で一周するような形で、池間大橋の近くまで戻ってきました。池間大橋近くにはわずかながらレストラン・お土産屋が立ち並ぶエリアがあるので、ここで昼食を食べることにしました。
選んだお店は海美来 (かいみーる)というお店です。
食堂のような外見ながら店内はオーシャンビューです。雰囲気としては海の家が近いと思います。
ここでいただくのは宮古そばと、この店の名物らしいサザエそばです。写真にはありませんが、紅イモモチもいただきました。
そばに関しては、うーん、淡泊な味というか、粉っぽいというか……あまり舌に合わない感じでした。紅イモモチは美味しかったです。まあ、綺麗な海を見ながら食事できたので良しとしましょう。
海美来だけでなく他の店も散策します。
BLUE SEAL ブランドのアイスクリームを買って外(日陰)で食べたのですが、一瞬で溶けてきました(写真でも溶けてるのが分かります)。いやあ、夏ですね。
お店で英気を養ったら、いざ池間大橋へ! 池間大橋は池間島と宮古島本島を結ぶ全長約 1.4km の橋です。この橋を、美しい風景を楽しみながら歩いて渡っていきましょう。
橋の上は海上なのであまり暑くありません。風が吹き抜けるので寧ろ涼しくて気持ち良いくらいです。
池間大橋から眺める海も絶景です。池間島周辺はサンゴ礁が豊富であり、俗に「池間ブルー」と呼ばれる透明度の高い海を楽しむことができます。数十分歩きましたが、まったく飽きがきませんでした。
池間大橋を渡り終え、宮古島本島側から池間大橋を眺めます。パソコンとかスマートフォンの壁紙にぴったりの風景ですね。いやあ、夏だ。
そのまま道なりに宮古島本島を進んでいきます。橋から降りると、体感温度がグッと高くなりますね。海が見えなくなって、周りが単調な風景になるからかもしれません。
流石に疲れが色濃く出始めたので、雪塩ミュージアムなる施設に立ち寄ります。雪塩とは、宮古島の地下海水からできる塩のブランドのこと。栄養も、普通の食塩より多いらしいです。
ミュージアムという名前を冠してはいますが、カフェスペースが中心で、博物館のような説明書きははしっこに展示されているという構造でした。意外と、内装はお洒落でモダンな造りになっています。
ここのウォーターサーバーから出る水は雪塩入りでした。しょっぱい! ですが、ここまで歩いてきて大量に汗をかいた後なので、とても美味しく感じます。また、これまた雪塩入りのソフトクリーム・アイスココアを注文。
アイスココアの方は塩感をあんまり感じませんでしたが、ソフトクリームの方は塩感がかなり強めです。この時はとても美味しく感じましたが、運動直後でも何でもない平時だとちょっとキツいかもしれません。
雪塩ミュージアムには売店が併設されており、多くの雪塩関連商品が置いてありました。宮古島の名物お土産ですね。↓は雪塩ミュージアムで貰った雪塩ふぃなん。
疲労により、西平安名崎(にしへんなさき)まで行くのは諦めます。なので、帰りはバスを使って池間大橋を渡り、宿へと戻りました。汗をかきすぎて、私のTシャツには塩らしきものが……(雪塩ではない)
宿に着いたら即お風呂で汗を洗い流し、休んだ後に夕食をいただきます。
夕食後、この日も夕陽を眺めに行きましたが、7/2にいた宮古島一ヶ月滞在おじさんはいませんでした。
陽が落ちた後は、夜空を眺めます。星がどのくらい見えるのかはよく分かりません。何分私は眼が悪いものですから。ただ、眼の悪い私でも明るい星がぽつぽつ見え、妻は満天の星空だったと言っていますので、天文マニア垂涎の絶景であったことは間違いないでしょう。
3日目 7月4日(月)
この日は生憎の空模様です。お天道様に文句を言っても仕方がないので、気を取り直して、まずは朝ごはんをいただきましょう。
3日目は移動主体で、まず池間島から宮古島本島に出て中心部を観光し、宮古島南東部を目指します。1日目と同様にまず中心部に出るわけですが、バスだと一回中心部に出ないと足がありません。宮古島のバスは中心部と各地を結ぶものになっているからです。
で、宿をチェックアウトして最寄りのバス停へ向かいたいのですが、外は結結構強めに雨が降っています。ここで問題となるのは、私たちが折り畳み傘1本しか持ってきていなかったことです。飛行機に搭乗する際、長傘が検査で通るかどうか不安だったので、持ってきていませんでした。こういう時、バスは時間が決まっているので、雨雲が過ぎるまで時間をズラそう、とかできないのが辛いところ……
困っていると、宿のおじさんが「古くなったから」と言ってビニール製の長傘を1本くれました。あったけぇ……! 傘をさしてバス停に急行することでどうにかこうにかバスに乗ることができました。宿のおじさん、ありがとう。
さて、宮古島中心部に着きました(軽くバス酔いしてしまった為待合室で少し休憩しました)。中心部を散策します。今日は街歩きです。
まずは宮古神社。
コンクリート造の鳥居や赤瓦造りの屋根、社殿の両側に鎮座しているシーサーなど、いかにも沖縄風だと感じます。社殿前にはわっか状のしめ縄があり、これをルールに従ってぐるぐるとくぐって参拝するようです(なお、このルールの意味は書かれていませんでしたし、ネットでググってもよく分かりませんでした)。
その足で漲水御嶽へ。「御嶽」は「うたき」と読みます。御嶽は沖縄独特の土着の聖域のようなもので、木や石など自然そのものが祀られているようです。つまり自然崇拝の地なんですね。これだけ海が綺麗なら、自然崇拝をしたい気持ちも分かります(?)
なお、この御嶽は宮古島中に点在していますが、ホテルやリゾート地などの開発はこの御嶽を避けて行われているんだとか。
更に仲宗根豊見親墓へ。これまた史跡です。こいついつも史跡巡ってんなと言われるかもしれませんが、宮古島中心部だと史跡巡りが観光のメインになると思います。史跡以外だとお土産屋とかしかありませんし。
隣に建物が映りこんでいますが、宮古島のこういった史跡は街中に突然現れることが多いです。先祖代々への畏敬の念で、そこだけ開発されていないんですね。御嶽と同様、大切にされているのでしょう。
さて、仲宗根豊見親墓が何かというお話ですが、「豊見親」は「首長」の最上級の敬称のようですので、仲宗根という凄い首長のお墓、ということになります。
お墓の造りですが、宮古島在来の作り方と沖縄本島の作り方が融合したものになっているらしく、こういう建築様式は当時の沖縄本島と宮古島の繋がりを示しているんだとか。難しいことはよく分かりませんが、こういう墳墓を通して過去に思いを馳せるのは好きですよ(にわか)。
さて、史跡巡りはこのくらいにして、街歩きを再開していきましょう。これはパイ・パイ・パーク。まあ言ってしまえば海浜公園ですね。因みに、「パイ・パイ」というのは「素晴らしい」という意味だそうで、宮古島頻出単語です。覚えておきましょう。
公園を通り過ぎ、パイナガマビーチへ。ここは宮古島都市部からのアクセスが最も良いビーチとして有名です。
……うーん、あまり感動しません。昨日池間島で綺麗な海を見過ぎたせいでしょうか? 天気が微妙で海が綺麗に見えない、というのもあるかもしれません。パイナガマビーチは地元民からの評判が芳しくないのですが、なるほどこういうことなんですね。なお、本州のビーチよりは格段に綺麗なので、そこは誤解されないように書いておきます。
さて、ちょっと疲れてきたのでカフェで一休憩。入りたいと思ったところにカフェがあるのは中心部の良いところですね。宮古島のほとんどの地域では、休憩したくても休憩する場所がないのですから……
その後は雑貨屋や菓子屋などを見て回ります。
お昼時には、島の駅みやこに入りました。道の駅ではなく島の駅です。島の駅、桜島にもありましたね。
残念だったのは、桜島の島の駅と違って飲食店が充実していないことです。物販がメインらしいですね。文句を言っても仕方がないので、数少ない飲食店で軽食を済ませて物販の方を見て回ります。マンゴー共和国にも入国してきました。パスポートは不要でした。
島の駅を後にし、街中を散策を再開します。
ここは宮古島地方気象台です。すぐそば(徒歩1分くらい)に公務員宿舎があります。近い。公務員宿舎の方は、イメージと違って比較的真新しい感じでした。建て替えたのでしょうか?
他にも、ハローワーク、財務出張所・農林水産センターなどが入った合同庁舎がありました。宮古島にも国家公務員がいるんですね。まあ、当たり前なんですが……
ファミリーマートです。
名前がふざけてんのか、と思われるかもしれませんが、前述の通り「ぱいぱい」は「素晴らしい」の意です。ただまあ、Google レビューを見ると、やはり名前のせいで遊ばれている感じでした。可哀想に……
土産屋が立ち並んだ通りに出て、土産屋に入りつつ辺りを散策を続けます。空はどんよりと曇っており雷が鳴り響いています。天気のせいもありますが、街中は薄暗い印象に見えました。コンクリート造りは見た目が古そうに見えるので、何かどんよりとした雰囲気になってしまっているのかもしれません。まあ、宮古島で観光すべき場所は街中ではなく大自然なのでしょうね。
一通り回ったので、乗りたいバスのバス停近くにある公設市場の中に入って一休憩。ここは、市営の箱モノで、物販店がこの中にいくつか入っています。
公設市場でやることを終えたら、バスで宮古島南東部に向かいます。歩き回って激疲れだったので私も妻も道中熟睡。気が付いたら目的地に着いていました。バスの運転手さんには「海で遊んで疲れたかな」と言われました。いや海入ってないんですが……
さて、7/4,5と二泊する宿はここ、「さんさーら」という民宿です。凸凹家に引き続きここも民宿ですが、コストパフォーマンス重視で宿を選んだ結果こうなりました。
庭にはヤギや鶏が放牧されています。のどかな光景ですね。
さて、宿にチェックイン……といきたいのですが、中に入っても誰も見当たりません。OFFICE と書かれたドアを開けてみても誰もいません。不用心だな、と思いつつ、宿の電話番号にかけてみると、
OFFICE の部屋から ALI PROJECT の「勇侠青春謳」が流れ出しました。
コードギアスのエンディングテーマの一つです。宿の着信音、沖縄感ゼロですね……
「勇侠青春謳」が流れたのは良いんですが、着信音が鳴っても誰も出てきません。色々探し回って、まだ開けてないドアを開けてみると、ドアの奥の部屋のソファでおじさんが寝ていました。この宿のオーナーさんです。後で知ったことですが、このドアの先はオーナーさん一家(オーナーさん、妻、娘×3)が住んでいる居住空間なんだとか。
オーナーさんを起こして、宿にチェックインします。「勇侠青春謳」のことを聞いてみると、オーナーさんの趣味とのことです。10年くらい前の ALI PROJECT の仄暗い曲が好きで、最近の ALI PROJECT の曲はあまり好きではないとのこと。意外とコアなオタクだ……
そんなこんなで無事チェックインできたので、客間へ。客間には、何か……何かあったかい……的な歓迎カードが置いてありました。
風呂で身体を洗ったり、客間で身体を休めたりします。疲れた~!
この日も宿の夕食をいただきます。というか、宮古島において宿以外で夕食を食べるのは車がないと相当難易度が高いです。当たり前ですが車社会ですので「すぐそこ」と紹介されている飲食店が 5km 先だったりします。でも、明日7/5は宿の都合で夕食がないらしい……
夕食中はオーナーさんに写真を撮ってもらいました。宿のサービスで、滞在中に撮ってもらった写真を LINE で送ってくれるそうです。思い出ですねぇ。
まあそんなこんなで3日目も終わり。5泊6日なのでようやく折り返し地点です。密度の濃い日々を過ごせることに感謝しつつ、床に就きます。
4日目 7月5日(火)
どんな日もまずは朝食からです(まあ、普段は健康の為朝食を抜くことが多いんですが)。
今日は宮古島本島南東部を回ります。まずは島の南東端、東平安名崎(ひがしへんなさき)に向かうことにしましょう。7/3に行こうとしていた西平安名崎と対になる絶景スポットです。
この時の私たちは知る由もありませんが、これが地獄の始まりでした……
宿を出て道を歩いていると、ゼルダの伝説BoWのシーカータワーみたいな建物に出くわしました。シーカータワーを起動させる為(?)、登ってみましょう!
階段を登ってみると、上も結構シーカータワーみたいな造りになっています。人気はなく、あまり知られていなさそうな展望台ではありますが、上からの眺めは絶景です(立地が微妙過ぎて人気がないのでしょう)。
東方向を見ると、奥の方に東平安名崎が見えます。ゼルダの伝説BoWだったらリーバルトルネードからのパラセールで飛んでいけそうですが、現実はそうも行きません。
北を見ると、大半がさとうきび畑であろう宮古島の緑が一面に広がっています。いつもならあー一面のクソミドリとかなんとか言うところですが……この風景、何か……雄大じゃありませんか? 私的には結構心揺さぶられる景色でした。あのさとうきび畑の有名な曲も、こういう風景の中から産まれたのでしょう。きっと。
名残惜しいですが展望台から降りて東平安名崎に向かう……と思いきや、また寄り道します。展望台近くには保良川パラダイスビーチというビーチがあります!
ここは、天然のビーチのすぐそばに人工のプールと海の家があり、リゾート感漂う造りになっています。
海に面したプールで泳ぐ……凄い贅沢そう。パラダイスビーチの名は伊達ではありません。ここで小休憩がてらアイスを買って食べました(勿論 BLUE SEAL のアイスです)。
勿論、ビーチの方にも行きました。ここ数日綺麗な海を見過ぎてバグりつつありますが、ここも絶景スポットです。ここもあまり人気がありませんでした。この時間が人気のない時間なのか、立地が悪くてそもそもあまり人が来ないのか……まあ海の家が経営できているということは、ちゃんと来る時は来るんでしょう。
さて、このパラダイスビーチ、帰る時が大変なんです。というのも、ビーチ以外の場所は標高がそれなりに高く、ビーチとビーチ以外を行き来するには急な斜面を通る必要があるます。行く時は斜面を下るので良いんですが、登りが結構キツい。
パラダイスビーチ入口付近から見える東平安名崎の灯台はまだまだ小さく、道のりは長い……
そんなこんなで歩くこと4,50分、
東平安名崎に到着しました。因みにですが、
道中、私たち以外に歩いている観光客は一人もおらず、皆車でした。修行僧かな?
勿論、水分補給はこまめにしながら歩いてきたんですよ。それでちょうど持っている水が切れまして、買おうと思い立ったわけです。何かを売っている売店は見当たらないし、自動販売機でペットボトルの水を買おう……
あれ、自動販売機がない!?
ここでハプニングです。東平安名崎には売店はおろか自動販売機すらありません。日本人は自動販売機大好きな民族なので、観光地に自動販売機がないというのはまったくの想定外でした。そこらへんにいたボランティアのおばちゃんに話を聞くと、どうやら自動販売機荒らしの被害があり、撤去されたとのこと。
これは結構深刻な事態です。水がない。そう、水がないのです。人間は水がないと生きることができません。ここで水分補給せずに進むと熱中症→脱水症状のコンボで死ぬでしょう。最悪、公衆トイレの水道で水分補給すれば良いのですが、老朽化した水道管の水で水分補給するのは気分的にも最悪ですし、お腹を壊すことは必至。というわけでこれは最終手段です。
困り果てて、灯台の受付をしているおばちゃんに、ペットボトルの水を売ってくれないかと交渉してみることにしました。背に腹は代えられませんので、例え1本300円とか言われても買うつもりでした。
なんと無料で貰えました。神か?
何か……泣きそう……!
7/4には凸凹家(池間島の民宿)で傘をいただいていますし、この日は水をいただきました。何ということでしょう。人の温かさに触れる夏の旅2022といった情勢です。ありがてえ……
おばちゃんに丁重にお礼を言い、水を飲みます。今まで飲んだどんな水よりも美味しかったです。
人の温かさに触れたところで、灯台に進んでいくことにしましょう! 因みに、灯台の入口にはこんなものが掲示されていました。犬吠埼灯台にはついこの前に行ったばかりですね。
さて、灯台を登っていきます。Google レビューで「登りやすい」という意見が多くを占めていた通り、明るくて階段幅も広く、登りやすかったです。犬吠埼灯台は健常者でも事故りそうなほど危険だったことを考えると、素晴らしい造りです。流石にエレベーターとかはないのでバリアフリーとまでは行きませんが……
屋上まで登って、
絶景を目にしました。
いやぁすげ~~~!!! 流石にこの写真は Google フォト君によって(勝手に)ゴリゴリに加工された写真ですが、本当に綺麗です。東平安名崎は海に突き出る形になっている為、360度見渡す限りの海、海、海――
高所なので海風もとても心地良いです。火照った身体が癒されていきます。
ここ東平安名崎灯台は宮古島でも屈指の観光地であり、国の史跡名勝天然記念物にも認定されているんだとか。
いやあ、修行僧みたいに歩いてきて良かった……
灯台を降りる時、水を頂いたおばちゃんにもう一度お礼を言って、灯台を後にします。
さて、流石に歩き疲れたので、タクシー会社に電話してタクシーを呼ぶことにしましょう……
「空いてません」
「今は無理です」
タクシーが、ない!!!
そうなんです。タクシーがないんです。これは後から知ったことなんですが、いま宮古島は空前のレンタカー・タクシー不足。というのも、コロナが蔓延した2020年、2021年に車を売却したレンタカー・タクシー業者が多く(維持費がかかりますからね)、観光客が戻った今、供給が凄まじく不足しているのです。
また、立地的な要因もあります。さんさーら(泊まっている民宿)や東平安名崎は宮古島南東部に位置し、中心部からは遠いので、そもそもそんなにタクシーが走っていないのです。
車運転できない人間に人権はありません!!!
まあ、事情が事情なだけに仕方ありません。再びお遍路の旅が始まります。やっぱ徒歩(かち)なんだよなあ。
そんなこんなで再び徒歩で東平安名崎から北上していきます。当然のように私たち以外に徒歩で回っている観光客はいません。もう慣れたよ……
またしても1時間弱歩きまして、
オーシャンズリゾートにやってきました。
ここには飲食店があります! 逆に言うと、こういうところ以外は飲食店がないんです……
時刻は昼過ぎ。長い長い旅路を歩いてきた為クタクタです。少し遅めになりましたが、建物内のレストランで昼食をいただくことにしましょう。レストランは、リゾート地の施設に入っているレストランらしく、高級感があります。
水うめえええええ!!!! 東平安名崎灯台での一件もそうですが、ただの水がこんなに美味しく感じるのは人生において滅多にないでしょう。
前述の通りこの日は宿で夕食が出ないので、昼食を豪華にする方向でバランスを取ることにしました。また、激疲れしていたというのもあり、肉を食って体力を回復させようと宮古牛ステーキを注文します。ブランド牛です。強そう。
マンゴージュースも注文しました。う~ん、トロピカル。
ブランド牛やマンゴージュースに舌鼓を打ち、体力も少し回復したところで、オーシャンズリゾートからほど近い吉野海岸に向かいます。こっちが本来の目的地になります。
で、吉野海岸入口に到着。ここからは凄い急斜面を下ります。保良川パラダイスビーチもそうだったんですが、宮古島本島南東部は標高が高いので、ビーチに降りていくとき凄い急斜面を下っていくことになるんですよね。吉野海岸入口の兄ちゃんに「徒歩だとちょっとキツいかも」と言われましたが、まさにその通りでした(流石にこんな急斜面を登る気はしなかったので、帰りは課金してシャトルバスで入口まで運んでもらいました)。
そんな急斜面の先には、
ひっろ!!!
吉野海岸の特徴として、その広さが挙げられるでしょうか。ググっても具体的な広さは出てこなかったのですが、今まで見てきたビーチよりも遥かに広いです。広大な砂浜に済んだ海が広がっているその光景は圧巻としか言いようがありません。これが「ビーチ」ではない、「海岸」の風格なんでしょうか。
あと、観光客がほとんどいません。海岸にいるのは私たちだけです。こんなに広大な海岸に私たちだけです。そこには広大な美しい海と海岸だけがあり、聞こえてくるのは波の音だけです。テンションがあがります。
吉野海岸をひとしきり堪能したので、宿に戻ることにします。が、当然のようにタクシーは捕まらないのでやはり徒歩です。トホホ……
これは吉野海岸近くにある吉野売店。「閉店」とか「休業」とか、何の標示もなく閉まっていました。どういうこと……?
宮古牛を食べた帰りですが、牛を飼っているのを見かけました。食用なのか乳用なのか知りませんが、こんなところで飼っていいものなんですかね? もっとこう、広々とした牧草地帯でのびのびとしているイメージなんですが……
そんなこんなで宿まで戻ってきました。疲れた。もう歩けないってくらい疲れました。
Google タイムラインによると、今日だけで 20km 以上歩いているそうです。ヒェ……
あと肩が猛烈に痛いです。歩いている最中、暑いという理由で半袖を捲っていたのですが、それが仇となりめちゃんこ日焼けしてしまいました。汗が凄かったのですぐお風呂に入ったんですけど、服を脱ごうとするだけで服が肌にこすれて痛みますし、お湯が当たるだけでも痛みます。例えるなら、紙やすりが常に肌に当たっている感じでしょうか。
これは宿のオーナーさんに後で聞いたことなんですが、宮古島の殺人的な日射の中で日焼け止めを塗らずに歩くのは自殺行為とのこと。特に、腕(肘から先)・脚(膝から下)以外は紫外線慣れしてないので、日焼けすると相当ヤバいらしいです。
特に背中が致命的で、昔オーナーさんは背中が日焼けしたことがあったのですが、あまりにも痛みが凄過ぎてその日は眠れず、水を入れたお風呂に浸かったまま寝たらしいです。オーナーさん曰く、ビーチで日焼けオイルとかを塗って日焼けしている人間は信じられないとのことでした。日焼けは軽視されがちですが、重症だと発熱・吐き気などの症状を伴う場合があるそうですから驚きです。
しかし後悔は後に悔いるから後悔なのであって、覆水が盆に返ることはありません。肩がとにかく痛い!!! それを見かねたオーナーさんが、宿で栽培しているアロエを分けてくれました。アロエは消炎作用があるとのことです。
因みに、私たち以外の子連れ宿泊客の父親もアロエを貰っていたので、私と同じ過ちを犯したものと思われます。何か仲間意識が芽生えますね!
あ、この日の夕食は前述の通り宿で出ない為、近くの売店(老夫婦が営む個人経営の店)で買ったもので適当に済ませたところです。
そうはいっても小腹が空いた為、食堂で注文可能なスムージーを注文し飲んでいると、成り行きでオーナーさんと世間話することになりました。色々なことを話しました。宮古島のこと、宿泊業のこと、オーナーさん一家のこと、漫画のこと、音楽のこと……話は1時間以上ずっと続きました。
因みに、東平安名崎灯台で受付のおばちゃんから水を貰った話をしたところ、なんとそのおばちゃんとオーナーさんは知り合いでした。何でも家族ぐるみの付き合いとのこと。「あのおばちゃん綺麗でしょ」「ダンスやってるからねぇ~」とおっしゃっていました。宮古島は狭い……!
いや、かなり思い出深いですね。民宿ならではの体験で、何か温かさとか、そういった感情が芽生えました。この世間話が旅で最も思い出深いことかもしれません。
因みにこれは食堂に備え付けられた本棚の一部です。
ラインナップからオーナーさんの好みが垣間見えますね! オーナーさんの娘も読んだりしているのだろうか……
オーナーさんにお休みの挨拶をし、泥のように眠ります。
5日目 7月6日(水)
日焼けの痛みで値付けないかも……と心配していたのですが、心配は杞憂だったようで、ちゃんと眠れました。良かった良かった。いや、相変わらず肩は痛むんですが……
本日の朝ごはんです。4日目は洋食でしたがこの日は和食でした。
バスの時間の都合で、早めに宿をチェックアウトします。チェックアウトする時、オーナーさん夫婦に宿の前で記念写真を撮っていただきました。何か……何かあったかい……! いや本当貴重な経験でした。この宿に宿泊して良かった。
で、(当然のように)タクシーは捕まらなかったのでバスで宮古島中心部に向かうことに。バスには無事乗れました。どうせタクシーは捕まらないだろうと、バスに乗ることを前提として動いてて良かったです。
それで、今日のこの日のルートですが、バスで宮古島中心部まで戻った後、来間島→与那覇前浜ビーチ→宿というような移動をします。与那覇前浜ビーチは宮古島で最も美しいという評判のビーチです。
バスで降りる場所はここ、驚安の殿堂でお馴染み、ドン・キホーテです。宮古島にもあるんですね。
いや、別にドンキに来たかったわけではなく、場所的に丁度良かったのです。しかし、折角だからと店内を軽く見て回り、ついでに絆創膏を補充したりしました。
買い物を済ませた後、宮古島でも使えるタクシー配車アプリ DiDi を使ってタクシーを呼び出します。実は、吉野海岸から帰るときもさんさーらから宮古島中心部に出るときも DiDi でタクシーを手配していたのですが、まったく捕まらず……ですが、ドンキで呼び出したところすぐに掴まりました! これが宮古島中心部パワーですね。宮古島でもタクシー配車アプリが使えることを証明しつつ、いざ来間島へ!
宮古島本島から来間大橋を渡り、来間島の入口部で降ります。降り立った最初の感想ですが、来間島はリゾート感が強い島という印象です。池間島みたいな島民の生活感があまりありません。与那覇前浜ビーチや宮古空港が近いからか、観光客向けに開発が進んでいるのかもしれませんね。
最初は来間島入口部の展望台に登ったんですが、どうやら近くに竜宮城展望台という有名な展望台があるとのことで、そっちに向かいます。竜宮城展望台はその名の通り竜宮城を模した展望台で、来間島の絶景フォトスポットとして有名です。
で、ここで撮った写真が冒頭に載せた来間大橋の写真ってわけです! 再掲しときますね。
確かにこれは絶景だ……!
一通り絶景を堪能した後、展望台から降り、来間島入口部付近を散策します。入口部が一番栄えてますし、流石に池間島のときのように島を一周する体力・気力まではないのです。。。あと、これから与那覇前浜ビーチまで歩くことということもありますし。
お洒落な雑貨屋に入ったりしつつ、昼食も兼ねてここで一休憩していくことにします。入ったお店はここ、PANIPANI というお店です。
店内は壁がなく、ひらけています。そして床は砂です。まさにリゾートのカフェテラス、といったところでしょうか。
お洒落なカフェでの食事で英気を養ったところで、来間大橋を向かいます。どうでもいいですけど、↓の写真、何かちょっと良くないですか?
さて、やって参りました、来間大橋です。池間大橋に続き、2つ目の橋ですね。そしてここも池間大橋と同様徒歩で渡っていきますよ!
来間大橋も池間大橋と同様、体感では涼しいです。風景も言うまでもなく見事ですし、橋の上は風が吹き抜ける心地良い空間になっています。同じ時間歩いたとしても、橋の上を歩いた方が体力は消費しないでしょうね。
因みにこの来間大橋、なんと私たち以外にも歩いている人がいました。正装の男性とウェディングドレスを着た女性、そしてカメラを持った男性ですね。所謂フォトウェディングですね。素敵ですが……橋の上は涼しいとはいっても、その恰好は流石に暑くないのでしょうか?
さて、そうこうしてるうちに来間大橋を渡り終えました。宮古島本島から来間島方面を撮影するとこんな感じ。
ここから与那覇前浜ビーチまで歩いていきます。与那覇前浜ビーチには近くに東急のホテルがあり、それが目印になります。
この東急のホテル、何でも宮古島がリゾート地として注目を浴びる前に建てられたらしく、東急に先見の明があることが伺えます。
そんなこんなで与那覇前浜ビーチまでやってきました! 今日もいっぱい歩いた! のでまず休憩からです。お洒落な海の家的なものがあったのでそこに入ります。水着の兄ちゃんが出入りしたりしてて、ガチの海の家感があります。
一休憩したらいざビーチへ!
それでその……ビーチは綺麗……綺麗なんですが……
陽キャが多い!!!!!!!
そうなのです。与那覇前浜ビーチは宮古空港からほど近いアクセスの良さと、宮古島で最も綺麗なビーチという評判のせいで、陽キャが多いのです。その生体は、ビーチサイドに死体のように寝転がって日焼けしていたり、ビーチバレーとかマリンスポーツとかに興じていたりと様々(彼らの方が宮古島の楽しみ方としては正しいのでしょう)。
あと観光客が多いせいでビーチにゴミが多いです。やっぱり人間は地球に害をなす存在なんですね(突然の思想が強い発言)。
う~ん……私も妻も、このビーチより吉野海岸とかフナコシビーチの方が好きですね。まあ海に罪はないわけですから、絶景を楽しみながら与那覇前浜ビーチを散策します。
というわけで、今日も疲れました! 今日の宿は宮古島中心部寄りのエリアで、丘の上にあります。そこに向かいましょう。
DiDi でタクシーを呼ぶもののタクシーは捕まらず。たまたま来た流しのタクシーを拾い宿に向かいます。で、このタクシー、実は流しのタクシーではなく、誰かを迎えにきていたタクシーであることが判明しました。すまねえ。
軽いアクシデントはあったものの、無事宿に到着! 本日の宿はこちら、『またたびや』です! またたびやという名前は、オーナーさんが猫を飼っていることと、「また旅」というフレーズにかけているのだとか。
この宿もカテゴリ的には民宿ですが、これまで泊まった民宿より価格帯が一段階上の宿になります。本日は宿泊最後の日なので疲れ果てているだろうと予想し、ちょっと良い宿にしたのでした。
内装は高級リゾートホテルのような佇まいで、払った値段に対してコスパが良い部屋だと思いました。ウェルカムドリンクとしてマンゴージュースが出てくるのもちょっとお高い宿感。
汗だくだったので早速お風呂に入ります。その後、宿の近くにある牧場へ。
何とも牧歌的な風景ですね。
で、ここに赴いた目的は、ヤギのミルクで作られているというソフトクリームを食べることです!(食べてばかりですが、めちゃんこ歩いてるので許してください!)
宿に持ち帰ることも検討したのですが、絶対帰っている道中で溶けるので店内で食べることに。
味は美味しかったのですが、普通のソフトクリームとの違いがいまいち分かりませんでした。舌が肥えた人なら普通のミルク(牛)との違いが分かるのでしょうか?
食べ終わったら宿に戻って部屋でのんびりと過ごします。このホテルでは、アガサ・クリスティ著『鳩の中の猫』を読みました。クリスティのミステリはとても面白いので皆さん是非読みましょう(唐突な宣伝)。
夕食前、宿の屋上から夕陽が見えるので見に行きました。この宿は高台にあり、西に遮蔽物がありません。水平線上に美しい夕陽を拝むことができます。
夕食はコース形式です。メニューはこんな感じ。
色々出てきて豪勢です。高級民宿の風格があります。量もさることながら味も美味しかったです。
夕食後、少し部屋でのんびりとし、宿の屋上に星を観に行きました。ここも池間島の凸凹家のように満天の星空だろうと思われます。この幻想的な風景は、都会では決して見ることができないでしょう。
宮古島で夜空を見られるのが今日が最後です。しっかり目に焼き付けた後、床に就きます。
6日目 7月7日(木)
5泊6日の宮古島旅行も最終日となります。長かったようであっという間でした。本日の朝食はこちら。
美味しくいただくと、食後にコーヒーが出てきました。優雅ですね! 因みに砂糖は食べなれた白砂糖ではなくきび砂糖(薄茶色)です。特色が出てていいですね。
今日のルートです。まず伊良部大橋(宮古島に興味を持つきっかけとなった橋です)を渡って、伊良部島に渡ります。その後、渡口の浜という伊良部島のビーチに行き、下地島に渡ったら下地島空港へ。それで飛行機に乗って帰路につくこととなります。
というわけで、宿をチェックアウトします。チェックアウト前に猫(またたびやの宿名の由来)を見せてほしいとお願いしましたが、猫がいる建物の窓際に猫がおらず、見ることは叶いませんでした。残念。
気を取り直して DiDi でタクシーを呼んで伊良部大橋の入口まで向かいます。この日はちゃんと呼べました!
伊良部大橋は全長3,540mで、無料で通行できる橋としては日本最長を誇ります。因みに2006年着工、2015年使用開始らしいです。スケールでけえ! 3km 以上ある橋ですが、勿論歩いて渡っていきますよ!
それにつけても海の美しさよ。
ふと伊良部大橋から宮古島を見てみると、宮古サンセットビーチが見えます。ここも宮古島では有名なビーチですが、ヒルトンホテルが建造中とのことで、今は立ち入ることができません。
3km 以上ある橋ですが、歩いていてまったく飽きません。池間大橋や来間大橋でもそうでしたね。橋歩きが好きになりそう……(ただし宮古島限定)
伊良部島の近くはエメラルドグリーンがより一層鮮やかに見えます。
そして伊良部大橋を渡り終えました! 感無量です。対戦ありがとうございました!
伊良部島入口部には伊良部大橋海の駅という施設があるので、立ち寄ります。名前が分かりやすいですね。
海の駅は2階建てでした。2階部分には小規模ながらカフェレストランが併設されており、窓から今まで歩いてきた伊良部大橋を望むことができます。ここで一息入れておきましょう。
1階部分には物販もあります。そしてこの物販、何やらえげつない色の飲み物が……。粘性にも富んでいて、まるでスライムみたいですね。飲んでみたら意外と美味しかったです。
因みに、2階のカフェレストランからテラスに出ることもできます。
一通り海の駅を満喫したら、DiDi でタクシーを呼んで渡口の浜へ。手配完了するまでに少し時間がかかりヒヤヒヤしましたが、何とか捕まりました。
というわけで渡口の浜に到着しました。ここ渡口の浜は舗装された道を通って海のすぐそばまで行くことができます。たいへん歩きやすいです。また、渡口の浜は伊良部島と下地島のちょうど境目あたりにあり、↓の写真の右側には下地島が見えています。
何か……凄く綺麗じゃないですか?
舗装された道は海の近くで途切れており、旅の終着点感がありますね。もう私たちはどこにも行くことはできません。終点です。やっと……夏が終わったんやな……って(7月上旬)。
海からテトラポッドに波が荒々しく打ち付けられ、水滴が舞っています。エメラルドグリーンの美しい海の中に大自然の荒々しさが感じられます。自然の恐ろしさを理解して、海難事故に遭わないようにしたいものです。
宮古島の美しい海を間近で見る機会も、ここ渡口の浜が最後となります。少し寂しくなりますね。しっかりと眼に焼き付けておくとしましょう。
さて、渡口の浜から下地島の方に向かいます。伊良部島と下地島の間は間がほとんど空いておらず、2つの島の間に流れている水はまるで川のように細いです。地図上だとほとんどくっついて見えますね。
橋を渡って、下地島へ。池間大橋、来間大橋、伊良部大橋はいずれも長い橋でしたが、この橋は本当に短いです。1分足らずで渡り終えました。
これで、宮古島・池間島・来間島・伊良部島・下地島の5島を自分の足で踏破しました! やったー!
これにて目的完了です! DiDi でタクシーを呼びましたが、タクシーが捕まりません。中心部からちょっと外れるともうキツいですね。たまたま来た流しのタクシーで下地島空港まで向かいます。
というわけで、下地島空港に戻ってきましたよう。
まだ陽も高いですが、帰りの搭乗便は SKY618 便で、17:15発19:50着の便になります。飛行機に乗り遅れると死が待っているので、かなり時間に余裕を持って到着となります。空いた時間で空港の散策もしたかったですしね(初日の空港到着時はバスの時間の都合上、ほとんど見て回れませんでした)。
この下地島空港、もともとはパイロットの訓練で使われる飛行場だったそうで、ターミナルが開業して旅客定期便が飛ぶようになったのはなんと2019年から。めっちゃ最近ですね。ターミナル内が新しくて綺麗なのも納得です。
保安検査場を早めに通過し、ロビーへ。ここ下地島空港は空港ラウンジがないらしく少し残念ですが、ここも綺麗ですし、ふかふかのソファ席もあるので、のんびりできそうです。
ここで遅めの昼食をいただきます。これから3時間のフライトが待っていますし、羽田に着く時間が20時くらいとかなり遅めなので、それに備えます。
食事を終えたら旅行の余韻に浸りつつロビーでのんびりと過ごします。私たちが来た時にはほとんど人気がなかったロビーも、搭乗時間間近になると多くの人で賑わいを見せていました。
そうして、別れの時間がやってきました。名残惜しいですが飛行機に乗り込み宮古島に別れを告げます。
いや~~~、宮古島、本当に良かった!!! 今では宮古島がすっかり心の故郷になりました。
帰りの飛行機もアクシデントは特になく、宮古島旅行を無事終えることができました。密度の濃い6日間でした。おかげで、この記事を書き上げるのも時間がかかってしまいました。文章力のなさ……因みに文字数は25,000字を超えています。ヒェ……
コロナのせいで遠距離旅行をする機会はあまり少なくなってしまいましたが、旅って本当に良いものですね。7/6に宿泊した『またたびや』ではありませんが、また旅に出たいと思わせてくれる、そんな旅でした。
この旅行の為に夏季休暇を使って7/2~7/10の9連休を取得しましたが、7/11からはまたいつもの平日が戻ってきます。次、どこへ旅に出ようかなと、そんなことを考えながら労働の日々に戻っていくのです。