tk's diary

肛門科初受診の体験談

tkです。あけましておめでとうございます。2024年もよろしくお願いします。

さて、新年早々に汚い話で申し訳ないのですが、この前肛門科を初受診してきましたので、その時のことを書こうと思います。(一般に肛門は汚い部位とされていますから「汚い」と表現しています。肛門科を馬鹿にする意図はありません。念の為。)

一般に肛門の話はデリケートな話題とされており、こういうブログで書くのが適切かどうかは分かりません。ただ、私個人としては記録を残しておきたいですし、肛門科について気になっている方もいらっしゃるかもしれませんので、記事に書いておきます。

そういうわけですので、このような話が苦手な方はお戻りください。

 

事の発端は1/7(日)。いつものように排便を済ませ後ろに振り向いたところ、便器が赤く染まっておりました。液状のそれは見事な赤色を呈しており、つまるところ鮮血です。ホラゲーのトイレの演出とかでありそうですね。

さて、この赤く染まった便器、女性なら見慣れてるかもしれませんが、私はびっくりして、それが自分の尻から出たという事実に恐れおののきました。

トイレから出て手をよく洗った後、すぐに肛門科について調べました。受診したことのあるクリニックに肛門科があって見知った医師が担当でしたので、その肛門科の受診予約をしました。全国的にも肛門科の数はとても少なく、肛門科医はレアらしいので、助かりました。

で、予約を取ったまでは良いのですが、実は肛門科を受診するのは初めてです。

私は比較的病院慣れをしている方で(入院経験6回、救急車に乗った経験3回)、病院の処置に対する痛みにそれなりに耐性があるつもりです。

しかし、恐らく多くの人がそうであるように、肛門を触られたり器具を突っ込まれたりすることに強い抵抗感がありました。眼とか歯とかに処置をされるのとは違い、肛門に何かをされるのは気持ち悪いという嫌悪感が強いです(単純に痛いのも嫌ですが)。

というわけで、予約を取ったのは良いのですが、受診当日まで色々な肛門科のウェブページを見たりして、日々を悶々としながら過ごすことになりました。なお、この間の排便には全て鮮血の出血がありました。

 

さて、1/12(金)。受診当日です。肛門科受診が控えている為に集中できなかったテレワークを終え、クリニックに向かいます。

クリニックに着いて少しの待ち時間の後、大分奥まった部屋へと通されて、看護婦さんと面談(?)しました。奥まった部屋なのは、デリケートな話題だからだと思われます。多くの肛門科のウェブページを見ましたが、こういう配慮にかなり気を使っているようです(特に女性患者の場合は相当に気を使うでしょうね)。

面談では、主に症状についてのお話でしたが、肛門科の受診で非常に緊張しているということも正直に伝えました。看護婦もそれは分かっているようで(多分こんな患者ばかりでしょうからね)、こちらを安心させるように諭してくれました。

面談を終え、また少しの待ち時間の後、今度は医者と対面します。そう、本番(?)です。

まず問診がありましたが、これは1分とかからずに終わり、医者が「じゃあ診てみましょうか」と告げます。こちらをリラックスさせるような言葉とか何かないのか!? とか思いましたが、まあともかく本当にスピーディーに尻穴を診せることとなりました。

ここからの流れは、肛門科のウェブページで収集した事前知識通りでした。

まず、カーテンで仕切られたベッドの上に横向きに(壁を向いて)寝転がり、お尻を突き出しつつ足をくの字に曲げる体位を取ります。こうすることで、身体がリラックスし、また医者や看護婦の顔を見なくて良いので心理的抵抗が軽減されるようです。

良い感じのフリー素材がなかったのですが、下の画像みたいな感じとイメージしてもらえればと思います。

シムス体位のフリー素材。このバナナみたいな枕はありません。

次に、その体位のまま、お尻だけを露出するように服を下げ、お尻の部分に渡されたバスタオルをかけたら準備完了です。お尻だけを露出すれば良いので、陰部を露出する必要はありません。また、バスタオルをかけるのも必要以上の露出を防ぐ為の配慮です。

準備ができたら、カーテンの外にいる医者や看護婦に声をかけ、診察が始まります。

診察中、私は、なるべくリラックスしようと深呼吸をしていました。深呼吸をすることによって身体がリラックスし、肛門が緩んで痛みや不快感を緩和できるそうです。これも事前にウェブページで仕入れた情報です。

簡単な視診の後、医者から声かけがあり、いよいよ触診が始まりました。

まずはゴム手袋をはめた医者の指が私の尻穴に挿入。ゴム手袋には麻酔ゼリーが塗りたくられており、滑りが良いようでした。尻穴を広げて、肛門内部を観察されます。

次に、肛門鏡という器具が挿入されました。これは、より肛門内部を観察できるようにする為の器具です。事前に麻酔ゼリーを塗りたくって滑りを良くするのは、肛門鏡を挿入する為だと思われます。

指・肛門鏡の挿入と淡々に書いていますが、挿入中は信じられないほどの不快感です。

確かに、痛みは殆どありません。それは、麻酔ゼリーの効果かもしれませんし、人間の指や肛門鏡が普段排出している便より細い(らしい)ということもあるのだと思います。

いや、もしかしたら多少の痛みはあったのかもしれませんが、恐らく不快感にかき消されてしまうと思います。語彙力がなくて恐縮ですが、例えるなら肛門の外までようやく出かかった便秘気味の固い便を肛門の中に無理矢理押し戻される感覚といいますか、そんな感じです。

最初は深呼吸していた私も、呼吸が荒くなり、冷や汗をかき、嗚咽が漏れ、言葉にならない声で悶絶し……という感じでした。流石に叫ぶまではいきませんでしたが、看護婦の方に心配されるくらいには様子が変だったのだと思います。まあ、向こうは見慣れていると思いますが……

しかも医者は肛門鏡を3,4回出し入れしたので、挿入! 排出! 挿入! 排出! といった感じでした。もう早く殺してくれ……

最後に医者が注入軟膏を肛門に注入し、私の人生の中でもランキング入りするであろう地獄だった数分間が終わりました。完全に放心状態でした。

服を着て、最後に医者から結果を聞きます。結果は、肛門裂肛(所謂切れ痔)で、大腸カメラを入れるまではなく、処方する軟膏を使った様子見で良いと思うとのことでした。まあそんな気はしていたのですが、痔より深刻な病気(癌とか)じゃなさそうで良かった~~~。

なお、指や肛門鏡の挿入時にも出血があったようでした。肛門鏡を3,4回出し入れしたのは出血が原因だったのでしょう。医者の悪意の為ではなさそうでした(陰謀論者)。

最後に、注入軟膏の使用上の注意点を聞いて、診察が終わりました。会計は保険適用で1,700円弱。肛門に指とか器具とか突っ込むので消毒に金がかかりそうですが、意外に安い! 注入軟膏の処方箋を貰って、私の肛門科初受診は幕を終えました。

 

結論を申しますと、もう肛門科受診したくないが私の結論です。

肛門科の医者や看護婦が配慮してくれて、できるだけ不快感を少なくしようと努力してくれているのは分かります。分かりますが、それとこれとは話が別です。私は不快感に勝てませんでした。

逆に言いますと、この苦しみを経験したからこそ、もう2度と肛門科を受診しないように自助努力を頑張っていきたいと思えるようになりました。

便秘や下痢は肛門を傷つけ、痔の原因となります。つまり、健康な便を出すことが肛門科を受診しないようにする為の最善の方法だと思われますので、腸活に取り組んでいきたいと思いました。

 

何だか若干ネガティブな感じになってしまいましたが、肛門に異常がある場合は自己判断せずに肛門科に行きましょう!(説得力ゼロ)

私は痔でしたが、痔より深刻な病気である場合も多々あるようですし、専門医に診てもらうことはとても大切なことだと思います。