tk's diary

クリスマスイブと2022年の終末

メリークリスマス(イブ)!

本日のディナー。とても美味しかったです。

どうもtkです。2022年も残すところあと一週間、もう年末ですね。今年のクリスマスは24日土曜25日日曜と日取りが良いからか、近所のスーパーですら激混みです。そうはならんやろ(なっとるやろがい)。

そんな年の暮れである12月ですが、先日12/10(土)~12/11(日)には大学時代の友人たちと房総半島を横断する1泊2日の小旅行に行って参りました。観光したのは養老渓谷と鴨川ですね。

何でアーニャ口調なのかはよく分かりませんが、画像1枚目が養老渓谷、2枚目が宿から見た太平洋の日の出、3枚目が鴨川シーワールドのペンギン、4枚目が鴨川駅前のイオンに入っている「英國亭」というお洒落純喫茶の写真です。

過去の記事でも書いた通り今年4月から千葉県北西部に在住しているのですが、同じ県にも関わらず館山とか鴨川とか行くモチベーションが中々起きないんですよね(銚子だけは今年5月に行って参りました)。友人に誘われなかったら一生行かなかったかもしれません。旅ブログ的なものは同行者の一人が残してくれたので書きませんが、何とも味わい深い旅行だったと思います。

 

また、ついつい先日、こんなことがありました。

「手術するか〇〇するか選んでください」って、何かドラマの世界みたいですね。リアルでこんなこと言われるんだなと思いました。まあ、それはさておき……

私は緑内障という眼の病気を患っており、右眼がほとんど見えず、左眼も視野が狭くなっています(緑内障については過去記事参照)。この病気は現代医学では完治させることができず、日本人が失明する原因の第一位とされています。

というわけで数ヶ月に一度、かかりつけの眼科にずーっと通っていたのです。その病院は100年以上の歴史がある東京の大病院で、私はこの病院の院長に診てもらっていました。まさに権威といった感じです。私は権威主義者なので、盲目的に(実際に半分くらい盲目ですが)この権威を信頼していたのです。

ところがここ数ヶ月~1,2年くらいは見え方に違和感があり、診察の時に院長に訴えてはいたのですが、あまり聞く耳もたずという感じでした。有名な病院ということで患者数が非常に多く、数時間待って2~3分の診察という有様なので、ちゃんと診てくれているのか、次第に不安になってきました。

そんな中でとある緑内障に関する本と出会い、セカンドオピニオンということでこの本の著者である眼科医に診てもらったのですが、この眼科医は私の眼の問題点を(緑内障以外に関しても)沢山指摘し、「手術するか失明するか」という冒頭の発言に繋がったのです。この眼科医は「日本の眼科医はレベルが低い」と著書の中で訴えており、診察の時に「君がかかってた眼科医は何の技術力もない馬鹿だから信用するな」と私に警告しました。まさにその通りだと思いました。

この眼科医、口は相当に悪いですが、技術力の高さを持っているように感じ、診察に数十分かけ親身になって警告してくれたことから、私はこの眼科医に手術をしてもらうことを決断しました。というわけで、来年に入院・手術をする予定です。

 

この眼科医の著書にしたがって、12月上旬からナイアシン(ビタミンB3)を Now Foods(サプリメント界隈では最も有名な会社)のサプリメントを用い、500mg を1日に2回(朝・夜)摂取しています。ナイアシンを多量摂取は緑内障の予防・改善効果をもたらす可能性があるという医学論文があり、この眼科医の著書でも臨床の現場でも視機能の改善例があるとのことです。

この1日500mg×2という摂取量は本や論文で書かれた摂取量と同程度ですが、1日の必要摂取量の数十倍・耐用上限量の数倍にあたる量で、普通だったら過剰摂取にあたる量です。しかし、今のところ自覚できる健康被害はない為、続けています。

ナイアシン過剰摂取の有名な健康被害としてナイアシンフラッシュという肌が赤く・痒くなる現象があるそうですが、フラッシュフリーというナイアシンフラッシュが起きにくいように加工されたものを摂取している為か、被害にあったことはありません。ナイアシンフラッシュはナイアシンを常用していると起きにくくなるみたいなので、その内フラッシュフリーのものから通常のものに変えようと考えています。

さて、そんな訳でナイアシンを摂取し始めたのですが、飲み始めてから朝が楽になりました。私は以前から朝弱いのが悩みの一つだったので、これは嬉しい誤算です。

原因として、ナイアシンセロトニン(所謂幸せホルモン、心療内科や精神科に通っている方にとってはお馴染みの物質ですね)を間接的に増やすことが挙げられると自分なりに考察してみました。人体の中で、ナイアシンセロトニンと同じ材料(トリプトファンという必須アミノ酸)から作られる為、ナイアシンを摂取することで体内のセロトニン量を間接的に増やすことができます。

では、体内のセロトニン量が増えることでどうして朝起きるのが楽になるのか? セロトニンは起床してから日没になるまで分泌されるという性質があり、朝は体内のセロトニン量が少なくなっています(統計的に早朝に自殺が多いのは早朝は体内のセロトニン量が少ないことが原因の一つという説がある)。おそらく朝方の私の体内セロトニン量は極端に少なく、この為寝起きが良くなかったのでしょう。というわけで、ナイアシンを多量に摂取することで寝起きが楽になったと考えました。

なお、ここで書いたナイアシンセロトニンについての記述は、素人がネットで齧った知識を自分なりに記述したり考察したりしたものなので、多分間違っています。過剰摂取であることに間違いはないので、試すときは自己責任でお願いしますね(お約束の注釈文)。

 

そんなナイアシンダイマダイレクトマーケティング)はさておき、年末の記事なので今年の振り返りをしようと思ったのですが、ブログに残してあることも多いので、あまり新規に書くことはないんですよね。各事項の詳細は過去記事に書いてありますのでよろしければどうぞ。

今年は何といっても部署異動と引越という生活が大きく変わるイベントがありました。私は8割以上がテレワーク勤務なので、駅徒歩20分程度の立地に居を構えたのですが、最近は駅まで遠いな……と感じることが増えました。好立地の場所は家賃が高く、家賃を安くしようとすると立地が悪くなったりボロくなったりする……何かを捨てなければ何かを得ることはできません。

あと、夜に駅から家まで帰るとき道が暗いですね。千葉県の中では栄えている地域に住んでいるのですが、それでも都内の明るさには勝てません。私の眼が悪く夜目があまり効かないこともあり、ちょっと不便です。

まあこんな風に文句ばっかり垂れていますが、それでも今の住居については概ね満足しています。多少駅から遠くても歩道は広く整備されていますし、街並みも非常に綺麗で治安もとても良いです。何より住居のコスパが都内と比べて遥かに良いですね(当たり前)。広い新築物件に(都内に比べれば)かなり安く住めるのはありがたいところです。

 

また、今年は県民割・全国旅行支援の後押しもあって、旅行に数多く行きました。2021年の年末の記事を読むと2022年はもっと旅行に行きたい的なことが書いてありましたし、コロナ禍でこれまで旅行に行けなかった反動もあるのでしょう。

ホテルに泊まること自体が趣味みたいなところもあるので、特に意味もなくホテルに泊まったりもしました。何せこんなにお得にホテルに泊まれる機会は2020年のコロナ禍始まりたての時期やGoToトラベルの時以来ですからね。ホテルに付いている大浴場に入浴し、ホテルの部屋でアガサ・クリスティのミステリ小説を読み、朝起きて朝食のビュッフェを楽しむ……概ねこんな感じで羽根を伸ばしまくっていました。

最近は便乗値上げやら訪日需要の増加やら原油価格の高騰やらの様々な理由でホテルがすっかり高くなってしまいました。数か月前の3倍近くの値段に跳ね上がっているホテルもありました(あまりにも酷い)。来年も全国旅行支援の制度自体は続くようですが、大幅に改悪(割引率の大幅減少・貰えるクーポン価格の減少)するようですし、もう泊まることはあまりないでしょう。

 

今年は(商業)ゲームも豊作だった気がします。ポケモンLEGENDSアルセウス星のカービィディスカバリースプラトゥーン3、そしてこの前発売されたポケモンスカーレットバイオレット……もう Switch しか勝たんといった情勢です。来年はゼルダの伝説BotWの待望の続編が出ます。楽しみです。

あ、そうだ(唐突) ブログには書いてませんでしたが、私も妻も11月上旬に某ウイルスに感染いたしました。実績解除ですね。最初に妻が感染して、看病していたら私も感染しまして、老老介護ならぬ陽陽介護ですね。幸いにして私も妻も辛かったのは最初の1日だけだったので、まあそんなもんか、という感じでした。感染した際に自治体から届く物資には、東京都のモンエナのように面白いものは入っておらず、やや残念……

 

こんなものでしょうか。それでは、良い(2022年の)終末を!

拝金主義的な社会

最近、世の中が拝金主義的になってきているなと感じる。私自身も県民割・全国旅行支援といったお得な制度を使い倒す拝金主義者なのでそれが良いとか悪いとか言うつもりはないし、「昔は良かった」「最近の若者は」などと古代ギリシャあたりから受け継がれてきた伝統芸能をやるつもりもない。

とりあえず、いくつか項目立てて論じていこうと思う。

 

インターネット

昔のインターネットは Web 検索をすれば良質な情報がすぐに手に入った。膨大な紙の中から必要な情報を探し回る必要はもうない。当時、若かった私はこのインターネットの集合知に触れて、いたく感動したものである。

ところが、今同じように Web 検索をするといわゆるアフィブログが検索上位にずらりと並ぶ。アフィブログでも良質な情報があればいいのだが、大抵はダメ大学生のレポートのように受け売りの質の低い情報を垂れ流している。彼らはアフィリエイトアドセンスといった手段で金を稼ぐために、あらゆる手段を講じてアクセス数を伸ばそうとする。Web 検索で上位に上がる為に SEO 対策をするのも、その一環というわけだ。

特に最悪なサイトだとポップアップする広告、見えない広告、動き回る広告とやりたい放題である。多くの人が経験したことあるだろうが、これらの広告のウザさは尋常ではない。そこまでして広告を踏ませたいか、という感じである。

というわけで、現代のインターネットを生き抜く為には Web ブラウザに広告ブロック機能を導入することはもはや必須である。皆さんにもお勧めしたい。私は Chrome拡張機能のひとつである AdBlock を愛用しているが、標準で広告ブロック機能がついているブラウザ Opera を使うのも良いだろう。これらの広告ブロック機能は、(すべてではないが)大抵の広告を弾いてくれるので、快適にブラウジングできる。

 

ソーシャルゲーム

資本主義社会で営利企業が金儲けしようとするのは当たり前だが、いわゆるソシャゲはそのやり方がえげつない。

大抵のソシャゲにはガチャというものがあり、リアルマネーを使ってガチャを回すのだが、お目当てのものは確率でしか出ないようになっている。この「確率で出るかもしれない」というのが肝心であり、こういったものは依存症になりやすい。投機やギャンブルと同じだ。多くのプレイヤーはお目当てのものを引く為にガチャを回すが、その一部はやがてガチャを回すこと自体が目的となる。

また、ソシャゲは昔に比べて今は飽和しており、1年以内に終わることも珍しくない。プレイヤーから集金するだけ集金しておいて、採算が取れないと分かるやいなや即切り捨て、大抵のゲームはもう遊べなくなる。経営者としては正常な判断だが、ユーザーからすると「お前が始めた物語だろ」と言いたくなる。

このようにソシャゲは常に金儲けのにおいが付きまとう(と私は感じる)。ゲームをプレイしているとあの手この手で課金させようとしてきて、企業の都合でいつ遊べなくなるかも分からない。そういった金儲けのにおいとは切り離されたところで、ゲーム自体を楽しみたい。

というわけで私はソシャゲがあまり好きでなく、据え置きゲームが好きなのである(唐突な自分語り)。据え置きゲームよりソシャゲがメインストリームとなっている昨今の情勢はやや悲しい。

 

ブラック企業

昔は今以上に長時間労働が問題になっていたし、あらゆるハラスメントが横行していた。それでも社員は終身雇用という制度で守られており、新卒で入った企業に定年まで勤めあげるのが普通だった。働いた分だけ給料もうなぎ登りだった。こうした背景により、あらゆる理不尽がありながらも、労働者は企業に帰属意識を持って働き続けたのだ。

今はそうではない。不安定な非正規雇用が始まって久しい。終身雇用は崩壊しつつある。経営者は、労働基準法をはじめとする労働に関する法律の穴という穴をかいくぐって、労働者に給料を払わないように努力している。

こうした「見返りのない労働環境」は、昔よりいっそう過酷である。ブラック企業の経営者らはこのような過酷な労働環境で労働者を使い潰し、その労働者が潰れたら捨てて次の労働者を雇う。もはや人間は人間ではなく、使い捨ての部品として扱われる。

人間は産まれたときから働けるわけではない。家族や行政などが多大なコストを払って働けるようになるまで成長するのだ。大昔のように子供が労働力として扱われていた時代ならいざ知らず、大卒以上の学歴が当たり前になった昨今ではこのコストはかなり高い。そういった面で人間は資源(いわゆる人的資源)といってもいい。

そんな人的資源を数年で使い潰すのがブラック企業である。ブラック企業は、20年以上多大なコストを支払ってできあがった人的資源をわずか数年で使い潰す。ブラック企業は社会の資源を使い潰す社会悪である。彼らはたまに SDGs などと声高に叫んでいるが、彼らにとって人間は資源ではないらしい。

 

転売厨

ヤフオクやメルカリといったサービスの台頭により、気軽に個人で売買をできるようになった。そんな社会で生まれたのがいわゆる転売厨と呼ばれる人たちで、Twitter 民の憎悪の対象となっている。

転売厨が嫌われる最たる理由は、彼らが買い占めによって商品不足という状況を意図的に作り出し、定価から不当に値段をつり上げるからだろう。オタクにとってはたまったものではない。転売厨の実害は枚挙に暇がなく、例えば PlayStation というゲームハードは転売厨のせいで虫の息になったとされている(Nintendo Switch も一時期品薄だった)。

彼らに道徳観念というものは存在しない。何故なら、この令和の世の中において、道徳などというものは一銭にもならないからである。

 

その他

裏で金のにおいがするコンテンツは素直に楽しめなくなった。例えば、youtube で youtuber がある商品をお勧めしても、「どうせ金貰ってるんでしょ」と冷めた目でしか見られなくなった。成長とは悲しいものである。

最近はインターネットコンテンツの形も昔と比べて変化している。例えば pixiv はマネタイズの宣伝場になり、描き手同士や描き手・受け手の交流というよりも pixivFanbox や fantia といった支援サイトへの誘導の手段として使われるようになった。これ自体は作家がマネタイズできるようになったということで喜ばしい変化ではあるが、いわゆる同人ゴロと呼ばれる人たちが支援サイトに籠るようになり、炎上しなくなったのはやや残念である。同人ゴロの炎上は趣があり、季節の風物詩的な風流なイベントだった。

ほか、DLsite とかのプラットフォームでは AI で描かれたイラスト集が販売されている(らしい)。数撃てば当たるということだろうか。もはや何でもありだ。

 

とまあこんなところである。もう少し書こうと思ったが、飽きてしまったのでここまでにする。国語力のない私の散文的な文章ではあるが、最近の社会に対する私の感情が少しでも伝われば幸いである。

最後に、このブログにもアフィリエイトを貼って、「このブログも所詮アフィブログでした」というジョークを書こうと思ったが、抵抗感があったのでやめておく。幸か不幸か、私にアフィブロガーは向いていないらしい。

vim のコメント文の文字色の変更

vim のコメント文の文字色はデフォルトだと濃い青色に設定されており、背景色が黒色だと凄く見辛い。
というわけで、~/.vimrc に

highlight shComment ctermfg=darkcyan
highlight pythonComment ctermfg=darkcyan
highlight fortranComment ctermfg=darkcyan

などと書き、コメント文の文字色を darkcyan にする。ただ、本当は、

highlight Comment ctermfg=darkcyan

とだけ書けば良いはずだが、上手くいかなかった。
~/.vimrc より後に読み込まれるファイルで上書きされてしまっているのかも。まあ、とりあえず保留でいいか。

2022年10月27日~30日 山口旅行

tkです。2022年10月27日(木)~30日(日)に妻と2人で山口旅行に行ってきたことを書こうと思います。

いやあ始まりましたね、全国旅行支援! この制度について、開始初日に予算が枯れて使えなくなって草みたいな意見もありますが、お得な制度であることには変わりありません。私たちがこの制度を使わないわけがなく、フル活用して旅行していきたいと思います。

また、今回は久しぶりに「どこかにマイル」を使った旅行になります。以前書いた山陰旅行・鹿児島旅行の記事でも紹介しましたが、改めて紹介します。

どこかにマイルは JAL の制度で、往復航空券の交換には通常 12,000 以上のマイルが必要なところ、行先がランダムな代わりに 6,000 マイルで往復航空券と交換できる制度です。行先がランダムといっても完全ランダムでなく、発着地と出発日時・到着日時に応じた4つの候補から選ばれます。

www.jal.co.jp

少しマイルを貯めれば無料で往復航空券が手に入るお得な制度だし、このガチャを引く感覚が楽しいので、私たちはかなり活用しています。

で、今回は石垣・那覇・山口・徳島の4つの候補が提示されました。4つの内2つが沖縄で、しかも1つは石垣です。普通に石垣に行こうとしたら航空券も凄く高いですし、どこかにマイルで石垣に行けたらこれ以上ないほど嬉しいですよね。というわけで申し込み。

結果は……山口でした! 人生そんなに甘くもありません! 4つの候補から選ばれるといってもそれぞれの候補が当たる確率が25%とはどこにも書いていませんし、石垣・那覇は釣りなのでしょう。まあ、そんな餌に釣られにいったわけですが……

しかし、思わぬ場所で思わぬ発見をするというのもこのどこかにマイルという制度の魅力です。鹿児島旅行の時なんかもそれを良く実感しました。気を取り直していってみましょう!

 

0日目(10/26)

いつも通り羽田空港近くに前泊します。東京都の全国旅行支援がスタートした為、この前泊でも全国旅行支援が使えるのが嬉しいところですね。

今回は京急蒲田駅近のビジネスホテルに泊まりました。

前泊した京急蒲田のビジネスホテル。

建物・設備が真新しく、(あまり広くはないですが)大浴場が付いており、良い感じのホテルでした。トイレがユニットバスじゃなくて独立してるのが嬉しい(アンチユニットバス)。

全国旅行支援で貰ったクーポン6,000円分は「幸せの焼肉食べ放題 かみむら牧場」という店に突っ込みました(東京都の全国旅行支援はクーポン使える場所が何気に少ない……)。悪名高いワタミ系列の焼肉店ですが、水曜日の夜にも関わらず満席。客入りは上々そうでした。全国旅行支援のクーポンが使える数少ない店ということが理由として考えられます。

少し入店を待ってくれと言われたので、オタクの青春の地であるところの大田区産業プラザ Pio を参拝するなどして時間を潰しました。

かみむら牧場。肉も一品料理もサラダ・デザートも食べ放題。

私も妻も、サラダバーのプリンとマシュマロが美味しかったというのがこの店の感想です(マシュマロは焼いて食べたりしました)。絶対既製品だけど……

 

1日目(10/27)

なんとこの日の起床時間は5時45分です。何故こんなに早く起きてるかというと、どこかにマイルで石垣・那覇を行き先の候補に含める為に発着時間を一番早い枠にしたら7:45羽田発という朝早い便を指定されてしまった為ですね。点眼薬をさす、シャワーを浴びるなど朝のルーティーンを手早く済ませてホテルを出発します。

羽田空港に着くと、朝早いにも関わらず保安検査場前には長蛇の列が! いやあ、一年くらい前、羽田空港が閑散としていた時期が懐かしいですね。

羽田空港、保安検査場前の長蛇の列。ビジネス客っぽいのがちらほら……

予想外に並んでいた為入場するのに時間がかかりました。早めに来ておいて良かった……

あまり時間はありませんが、それでも羽田空港の実家こと POWER LOUNGE には寄ります。もはや羽田空港を利用する時のルーティーンとなりつつありますね。

POWER LOUNGE。ゴールドカードを持っていれば無料で利用することができます。

そして7:45羽田発の飛行機に搭乗し、いざ山口へ! 朝がとても早かった為、飛行中はほとんど寝ていました。ほとんどワープしていたような感覚ですね。

山口空港は地方空港といった感じで規模は小さく、今まで行ったことある空港だと出雲空港あたりが規模感が近いです。

到着ロビーではフグのお出迎えがありました。流石ですね。

どうやらエヴァの監督の庵野秀明氏が山口県宇部市の出身らしく、コラボしてます。

山口空港から徒歩で草江駅へ(徒歩7分)。草江駅は地方特有の寂れた駅といった感じの趣があります。自動改札どころか Suica のタッチ端末すらありません。当然電車の本数も少なく、宇部駅が目的地の場合9時55分の電車を逃すと次は13時52分の電車……ちゃんと遅れることなく9時55分の電車に乗ります。

JR宇部線草江駅。寂れてはいますが意外と空港の近くにあります。

宇部線の電車。こちらも駅に負けず劣らず趣深い。鉄のオタクなら喜びそう。

整理券を取るという超前時代的な電車の乗り方に戸惑いつつ、草江駅から宇部駅を経由し、下関駅へ。宇部駅では切符パチパチおじさんがおり、令和のこの世に生きていたのか……となりました。

流石に下関駅はそれなりに大きいですね。

圧倒的フグの物量。写真は、写真は角島大橋というフォトスポットです。

ストリートピアノ用らしい。折角なので、妻がドマイナーゲームのBGMを弾きました。

まずは宿に荷物を置こうという話になり、下関駅を西口から出て数分歩くと……

シャッター商店街。スナックとかもはや昭和の遺物ですね……

何というか……早くないか? ここ駅徒歩数分だぞ!? 下関ってこんなに寂れてるのか……? これが地方創生のリアルか(東●経済オンライン)などと考えつつ歩いていると、1日目の宿に到着。

宿は右の建物。左の怪しい建物は全部風俗店……

宿の周り風俗街で草ァ! ちなみに宿向かいの建物はこれです。

秘書コレクション(風俗店)。結構真新しいです。

秘書コレクションって何だよ(困惑)。おかげでこの旅行中、「○○コレクション」という単語が私たちの中だけで流行しました。何で秘書コンセプトなんだろ? とか思ったんですが、故・安倍晋三元首相のお膝元だから秘書コンセプトである可能性が微粒子レベルで存在する……?

下関市内で撮影。自身のお膝元である下関で死してなお日本を守り続ける安倍晋三先輩BB.mp114514(良い世来いよ)。

これ以上ネタにするとみぎとひだりのフレンズたちがドッタンバッタン大騒ぎし始めそうなので、秘書コレクションの件は置いておいて、宿に荷物を置きます。1日目の宿はここ『割烹旅館 寿美礼』(宿については後述)。

割烹旅館 寿美礼。「すみれ」と読みます。

下関駅に戻り東口から出ると、そこそこ栄えてそうでした。多分本来観光客は東口から出るんでしょうね。●洋経済オンライン案件は西口だけだったんやな……って。

下関駅東口前の光景。

1日目の観光経路はこんな感じ。Google Map で見るとなるほど、西口がシャッター商店街&風俗街、東口が観光客向けなのも納得の立地です。というわけで、僕たちも多くの観光客の例に漏れず海沿いの道をてくてくと歩いていきます。

1日目の観光経路(Google Map より)。勿論、全部徒歩ですよ!

海沿いの道は観光施設が立ち並ぶエリアの為、かなり綺麗に整備されていて歩きやすかったです。流石にここにはお金をかけたのでしょう。

海沿いの道を歩いていると、大きい観覧車が目に留まりました。どうやら『はい! からっと横丁』という遊園地のアトラクションのようです。

はい! からっと横丁。ハイカラと唐戸(ここらへんの地名)をかけています。

……客誰もいねえ! 遠目から眺めると、遊園地の中にいるのは暇そうにしてるスタッフとゴミ回収のおじいさんだけです。いくら平日の昼前とはいえ、経営大丈夫なんですかね? 市から補助金とか出てたりするんでしょうか。入場料は無料とのことなので、とりあえず中に入ってみました。

関係者しかいない園内。どのアトラクションも0分待ちです。

有名版権キャラクターもいます。でも、客がいない……

カードのコレクション要素があるアトラクション。ポ●モン感があります。

志摩スペイン村を思い出しながら一通り園内を冷やかしたら(遊園地のアトラクションに乗る柄ではないので)、遊園地を後にします。お次は巌流島船着場です。

巌流島船着場のモニュメント。

巌流島は勿論、武蔵と小次郎が決闘したというあの巌流島です。山口について調べるまで知らなかったのですが、巌流島はここ下関にあるんですね。船に乗って10分で着くらしいですが、お腹が減っていたので今日はパスし、2日目に行くことにしました。

決闘の聖地。決闘者(デュエリスト)が喜びそうな文言です。

巌流島船着場を通り抜け、唐戸市場に到着しました。お昼ご飯はここでいただきます。

唐戸市場。こういう系の施設にしては珍しく建物が新しい。

ここは地元の漁師が直接卸した海産物やその加工品が販売されており、ちゃんとした飲食店もあります。2階からの眺めは圧巻の光景です。

唐戸市場内部。様々な出店が軒を連ねます。

今日はこの中の『市場食堂 よし』という店で入ります。そこそこ並んでいた為、地元民と思しきクソジジババ夫婦に横入りされて憤慨しつつ10分くらい待ちます。

海鮮丼(1,500円)。妻曰く、米がとても美味しいらしい(海鮮を褒めろ)。

ふぐ唐揚げ定食(1,000円)。この店にしてはリーズナブルな部類。

味は良いですが量としてはそこまで多くなく、客が並んでいた割には……という感じです。やはり観光客向けの店ということですね。Google レビューはとても良かったのですが。
さて、昼食を終え、唐戸市場の関門海峡側のデッキに出てみます。

唐戸市場展望デッキ。奥に見えるのは関門橋

実際に見ると下関市(本州)と北九州市(九州)ってガチで近いんだな~ってことが分かります。マクロ的には陸続きといっても言い過ぎではありません。調べてみると、最狭部は約500mしかないそうです。近っ(ボキャ貧)。

こういう風土を見ると分かる通り、関門海峡は古くから交通の要所として栄えてきた経緯があり、朝鮮通信使も殆どがここ下関に最初に上陸したとか。記念公園的なところに記念碑が建っていました。

朝鮮通信使上陸淹留之地の碑。朝鮮通信使って言葉を聞くのは日本史の授業以来です。

そんなこんなで関門橋前くらいに差し掛かると、赤間神宮が見えてきました。

赤間神宮。海近くだから建物が劣化しやすそうなのに凄く綺麗です。

鮮やかな朱色で美しく染められていて、非常に綺麗です。最近補修したのかな?

ここ下関は源氏と平氏の最後の戦で有名な壇ノ浦の戦いの舞台であり、平氏の敗北により安徳天皇が入水された土地とされます。というわけでここ赤間神宮安徳天皇を祀っているんですね。また、境内には平家一門の墓があります。

平家一門の墓。遠い昔に思いを馳せながら手を合わせておきました。

このような土地柄から、小泉八雲の『怪談』で広く知られる『耳なし芳一』の舞台になっています(突然の東方要素)。

琵琶法師の像。録音された琵琶法師の詩が流れ続けます(現代的ですね)。

赤間神宮を出て東にもうちょっと進むと、壇ノ浦古戦場に辿り着きます。その名の通り、壇ノ浦の戦いの記念公園的な立ち位置の観光地です。

壇ノ浦古戦場。海の上の源氏と平氏の戦いが描かれた像があります。

二位尼安徳天皇の祖母、平清盛の妻)の辞世の句。句の内容が凄くエモい(ボキャ貧)。

さて、ちょっと歩き疲れたのでカフェに寄っていきましょう。カフェ巡りが趣味の一つということもあり、旅先で立ち寄るカフェも私たちの旅の楽しみの一つになっていたりします。今回立ち寄るのは Le Cafe OTO -音- というカフェです。

Le Cafe OTO -音-。二位尼の辞世の句でも出てきた「みもすそ川」という料亭もあります。

カフェの敷地内に入ると……そこには猫が!

敷地内に佇む猫ちゃん。座ってこちらを見つめています。

野良猫と思しきこの猫、尋常じゃないほど人懐っこく、見ず知らずの私たちにグイグイ寄ってきます。か……可愛い……!

近くに寄ってきてこちらを見上げる猫ちゃん。

この猫、よく見ると左目がちょっと変で、元飼い主に虐待されたのか、自然の中で傷付いたのかは分かりませんが、う~む……。もしかしたらこの左目の怪我のせいで両目でモノを見ることが出来ず、距離感がおかしくなっているのかもしれません。この猫はこちらがしゃがむと周囲をぐるぐる回る習性があるようなのですが、必ず(こちらから見て)右回りに周っており、これも右目(怪我していない方)でこちらを捉えながら周っていると考えると納得できます。緑内障で視覚に障害がある自分と重ね合わせて考えてしまいますね。

もう一匹の猫ちゃんを連れ添って歩く猫ちゃん。

妻がしゃがむとスカートの中に突っ込んでくる猫ちゃん(ヒラヒラが気になるのかな?)。

そうして、10~20分くらい猫を眺めてました。いやあ、人懐っこくて本当に可愛いかった! 思わず連れて帰りたい衝動に駆られました。もしこの猫が地元にいたら保護に動いていたかもしれません(こういう野良猫って勝手に保護して良いんでしょうか?)。そろそろ本来の目的であるカフェに入ります。

カフェ入口。2匹の猫ちゃんも一緒に入っていきます。可愛い。

カフェ店内は和モダンでかなり良い雰囲気。ドリンクもとても美味しかったです。平日の昼過ぎという時間帯もあってか、客は私たち一組だけでした。はいからっと横丁もそうですが、客入りが少なくてちょっと心配になりますね。

カフェ店内。私たちは写真中心のクソデカ椅子に座りました。

わらび餅黒蜜きなこドリンクとマンゴークリームソーダ

会計の時に敷地内の猫ちゃんについて聞いてみると、やはり敷地内に住み着いた野良猫らしく、店員さんもたまに餌をあげているんだとか。人懐っこいのもその辺が関係してそうですね。

カフェから出ると再び猫がお出迎え。もはやカフェ公認の看板猫ですね。

カフェ入口の猫ちゃん。少し分かりづらいですが、植木鉢の中にもう一匹います。

こちらの足元でくつろぐ猫ちゃん。人懐っこすぎる……

かなり名残惜しいですが、猫に別れを告げ、カフェを後にします。

お次は関門トンネル人道に行きます。ここは関門橋の歩行者バージョンともいうべき道で、地下通路を通って九州へと歩いて渡ることができます。通行料は無料(自転車は20円)です。

関門トンネル人道。●ケモン赤緑とかに出てくる地下通路みたいです。

早速渡っていきましょう! エレベーターに乗り込み、地下約60mまで降りると、長い長い直線の地下通路が伸びています。

地下通路。門司(もじ)は北九州市の地名。

しばらく歩いて進むと、山口県と福岡県の県境へと辿り着きます。小学生が「山口! 福岡! 山口! 福岡!」って反復横跳びしたくなるアレですね。僕もやりました(精神年齢が小学生なので)。

山口県と福岡県の県境。フォトスポットにもなっているようです。

そんなわけで県境を越え福岡県北九州市に入ります。トンネルから出て地上に出ると、結構良い光景だったのでパシャリ。

鳥居と関門橋関門海峡。どことなく寂寥感があります。

少し歩くと、ノーフォーク広場というこれまた記念公園的な場所が見えてきます(記念公園多いな)。ノーフォークという名前は北九州市姉妹都市アメリバージニア州ノーフォーク市にちなんでいるそうです。

ノーフォーク広場の錨のモニュメント。下の地図上で今いる場所に刺さっています。

ノーフォーク広場を通り抜け、元はラブホテルと思しき廃墟を横目に見ながら門司港の方へ。

JUNGLE BANANA(廃墟)。余談ですが、門司はバナナ叩き売りの発祥の地らしいですね。

しばらく歩くと、門司港レトロと呼ばれるエリアに辿り着きました。

門司港レトロ入口。レトロな電話ボックスがお出迎え。

門司港はかつて神戸・横浜と並んで日本三大港と呼ばれるほど栄えていたそうです。その栄えていた時代に建てられたレトロな建築物が今も残っているんですね。今では『関門“ノスタルジック”海峡 ~時の停車場、近代化の記憶~』として日本遺産に登録され、一大観光地になっています。

そんな懐古厨垂涎の場所を街歩きしていきましょう!

北九州市大連友好記念館。北九州市は中国大連市と友好都市なのです。

旧門司税関。こんな場所で仕事してェ~~~

旧大阪商船ビル。大阪商船は現在は三井グループの仲間になっているようです。

JR門司港駅。今でも現役の駅です。

いや~このレトロな街並みがたまらないですね(懐古厨)。ちょうど時間が夕暮れ前というのも相まって、どことなく寂寥感があり、よりノスタルジーが感じられます。あのアインシュタインが宿泊したとされる『旧門司三井倶楽部』は改修中だったのが残念です。

足も疲れたので、門司港駅内へ。内装もレトロで良い感じです。

門司港駅の内装。レトロですが、自動改札で勿論 Suica 対応。

なんと門司港駅内にはスターバックスがありました。ここはもともと三等客の待合室があった場所らしいです。三等客、現代で例えれば私たちのような客でしょうか……因みに、向かい側には旧一等・二等待合室(現:JRインフォメーションセンター)があります。

スターバックスは景観と調和したデザインになってることが多いですよね。

内装も良い感じです。抹茶ラテを注文し、美味しくいただきました。

スターバックス内装。

歩き疲れたので、門司港駅から下関駅に戻ります。この区間Suica 対応で、車両も新しく座り心地が快適でした。逆に下関駅から北は Suica が使えず(未開の地かな?)、車両も古いです。九州の方が力を持っているんでしょうか。
1日目の宿である『割烹旅館 寿美礼』に戻り、チェックインします。ここで嬉しい誤算があり、チェックインする時に全国旅行支援クーポン3,000円×2人を受け取り……なんとその上で下関おトクーポンという下関市独自のクーポン3,000円×2人を受け取りました! 合計12,000円分です!

下関おトクーポンは市が指定する宿に一定料金以上の宿泊をすると貰えるようです。

この宿の宿泊費は2人で8,400円(全国旅行支援・じゃらんクーポン適用後)なので、黒字になっています。バ……バグってる……! この制度は知らなかったので、下関市に感謝ですね。

さて、部屋の方はというと、建物自体は古いですが手入れはされている、という感じですね。一部設備を新しくしたりしているようです。

旅館という名前だけあって和室です。

さて、12,000円ものクーポンを手にした私たちは悩みます。全国旅行支援のクーポンの期限は明日までですし、下関市にいるのは明日までなので、明日までにこれらのクーポンを使い切らなくてはいけません。というわけで豪遊しましょう!

宿は朝食のみなので夕食を食べに行きます。選択したのは Google レビューの高い地元民向け居酒屋兼飯屋(下関おトクーポン使用可)。

こういう地元民向け飲食店は観光客向けより当たりのことが多いです。

普段は注文に躊躇するであろう、2,750円の海鮮丼と1,650円のオコゼの唐揚げを躊躇せずに注文します! 何故ならクーポンが使えるから!

海鮮丼(2,750円)。値段に見合う豪華さです。海の宝石箱や~(HKMR)

オコゼの唐揚げ(1,650円)。オコゼを食べられるのが珍しくて注文しました。

豪遊!!!
いや~~~良かったですね。値段は張りますがそれに見合う豪華さ、美味さです。オコゼの唐揚げなんて物珍しいものが食べられるのも良い。大満足です。

居酒屋も兼ねてるので地元客の声がうるさいのですが、それすら心地よいBGMに思えています。「夜勤辛いっすよねぇ!」「NNはマズいですよぉ!」とか大声で言ってるドカタと思しき兄ちゃんを私たちの中で勝手にMVP客認定しました。

4,000円分クーポンを消費し(残り8,000円分)、店を後にします。腹ごなしの宿の周りの夜の風俗街を散策します(客足がひどくまばらなので治安が悪い感じもしません)。

早朝6時からやって需要あるの? 的な風俗店と絵柄が比較的新しい風俗店。

因みに秘書コレクションは『秘書コレ』と略すそうです。どっかのゲームを思い出しますね。

夜、煌々と光り輝く秘書コレクション。

宿に戻って、大浴場に入りに行きます。この宿の大浴場はいくつかの個室のお風呂に分かれていて、事前に予約しておけば貸切で使えます。温泉宿によくあるスタイルですね。

因みに大浴場のある建物は宿泊する建物とは別で、かなり新しかったです。宿泊する建物もその意気で頑張っていただきたいですね。

割烹旅館寿美礼参の湯。

この貸切風呂は床が畳という珍しいお風呂です。床が冷たくないし、転んでも痛くなさそうなのが良いですね。壁には「おもしろき こともなき世を おもしろく」という高杉晋作の辞世の句が書かれています。地雷おじさんがよく Twitter の Bio に書いてるせいで地雷みたいになってて可哀想な句という印象です。

いやあ、とても疲れました。それもそのはず、朝5時45分に起床し、飛行機・電車の長時間移動があり、徒歩で約 12km (Google タイムライン計測)移動しているのです。明日はもっとゆっくりしようと思いつつ眠りに着きます。

 

2日目(10/28)

比較的ゆっくりめに起床したらまずは朝風呂へ。1日目の夜に行ったお風呂とは別のお風呂に入ります。壁には、角島大橋という下関の絶景スポット(公共交通機関で行くには微妙なので私たちはスルー……)が描かれていました。

割烹旅館寿美礼弐の湯。

お風呂上がりには朝食をいただきます。割烹旅館という名だけあり美味しかったですね。

割烹旅館寿美礼の朝食。焼きふぐにふぐの塩辛にふぐの味噌汁とふぐ尽くし。

宿をチェックアウトし、1日目から引き続き下関市内を散策します。下関市内の大きな通りに面したカラオケ館が潰れたまま放置されており、ちょくちょく寂れてるなぁというのが正直な印象。2020年12月31日閉店らしいですから、コロナの影響もありそう。

床には落ち葉が散らばっており、ガラス窓は汚れたまま放置……

横浜のようなお洒落な港町感を前面に押し出していますが、やはり寂れている感は否めませんね。悲しいことです。

まあそんなことはさておき、1日目にスルーした決闘の聖地巌流島へ向かいます。鹿児島の桜島フェリーみたいなのを想像していたのですが、アレとは比べ物にならないくらい小型船で停船時めちゃくちゃに揺れてました。ただ、走り始めたら揺れはそうでもなかったです。

巌流島行乗り場。巌流島と門司港という2つの行き先があります。

船内部。何か無機質ですね……

乗船中は武蔵・小次郎の決闘についてのお話が流れます。武蔵も小次郎も日本全国に名が知られるほどの剣の使い手で、雌雄を決しよう(提案)ということで決闘が行われることになったようです。決闘当日、武蔵は大幅に遅刻することで小次郎はブチ切れさせ、更に「小次郎敗れたり!」と煽って小次郎の動揺を誘います。結果、武蔵が勝利し、小次郎は死ぬことになりました。

何か全体的に武蔵の屑さが際立つエピソードですが、これらのエピソードは実際には真偽不明で、武蔵が遅刻してないという説や小次郎は武蔵に殺されていないという説もあるようです。三国志みたいな感じで後世の作家の脚色が多分に入っていそうですよね。

そんな感じで船に揺られること約10分(近いですね)、巌流島に上陸!

巌流島入口。

決闘の聖地ということで、あの羽生善治永世七冠やアントキオ猪木さんが訪れた地とのこと。まあ……島内部はただのお散歩スポットですね。東屋がそこかしこに建てられていることから、お年寄り向けの観光地という印象(そりゃそうか)。

佐々木巌流の碑。小次郎が「巌流」と名乗ったことから佐々木巌流とされています。

巌流島の正式名称が「船島」であることから船のモニュメントがあります。

フォトスポットらしい。下関・関門橋・北九州が一望できます。

小高い丘の上には小次郎と武蔵の像が建てられています。

小次郎(左)と武蔵(右)の像。2人共やたらイケメンに描かれてますね……

この巌流島、ずっと無人島というわけではなく、昭和の一時期には30世帯ほどの人が住んでいたそうです。1973年に島に残った最後の老人が島を去ったことで無人島になったんだとか。最後の老人はどんな思いで生まれ育ったであろう巌流島を去ったのだろうか、などと考えるとエモい気持ちになりますね。

ところで、散策していたらバーベキューサイトを発見したんですが、誰が使うんだろう……?

巌流島のバーベキューサイト。イベントに使われる感じなんですかね?

一通り散策を終え、巌流島を後にします。
下関市内に戻ったら、昨日貰ったクーポンの使えるお昼ご飯どころを探します。観光施設の飲食店は評判が良いところが定休日で、他の飲食店は微妙(Google レビュー2以下の飲食店とかありました……)。ということで、Google レビューが良かった地元民向けと思しき飲食店『がっつり市場』に入りました。

結果、当たりですね。海鮮丼で値段に見合う納得のボリュームと味で、フグ味噌汁でご当地感もあります。値段があまりに安かったので海老天丼を頼んでみましたが、衣がサクサクしていて美味しかったです。クーポンも2,000円分消費でき、残り6,000円。

海鮮丼とフグの味噌汁。合計1,400円。

海老天丼。なんと690円(驚愕)。職場近くに欲しい……

腹ごなしに少しお土産店などを見た後、旧下関英国領事館へ。この建物の全体像を撮り忘れてしまった為、公式HPへのリンクを載せておきます。

www.kyu-eikoku-ryoujikan.com

ここは日本に現存する最古の領事館らしく、レトロな建物になっています。その上英国領事館ということで、懐古厨でアガサ・クリスティ(英国出身)の作品が好きな私たちにとっては魅力的な場所です。

旧英国領事室。実際に領事が使った机と椅子とのことです。

ここに来た目的は中を見学する為ですが、もう1つ目的があります。ここ旧下関英国領事館の中にはカフェがあり、この建物でアフタヌーンティーを楽しむことができるのです! しかもクーポンが使えるということでクーポン消費もできます。というわけで、突撃!

旧下関英国領事館入口と、『ティールーム リズ』の看板。

ティールームリズの内装。重厚感と可愛らしさを感じられるデザイン。

現役時代は客間とか寝室とかに使われた部屋らしいですね。アフタヌーンティーをするに相応しい、優雅な内装です。そして……

アフタヌーンティー。上から、デザート、スコーン、サンドイッチ。

豪遊!!!!! 写真は2名分で合計4,620円也(アフタヌーンティーにしては安め?)。

いや~完全にお嬢様部と化しましたね。特にスコーンが美味しかったです。スコーンの本場英国の旧領事館にある為、拘っていたりするのでしょうか?

ただ問題があり、完食した後胃がもたれました。ここまで食ってばっかりですし、アラサーに差し掛かった私たちの年齢を考えれば当然かもしれません。昔の英国のお貴族様たちはこういうのを食べてばっかりいたのでしょうが(偏見)、よく胃もたれしなかったものです。

とはいえ、とても優雅で大満足な一時を過ごせました。お持ち帰り用にスコーンを購入し、クーポンも5,000円分消費できました(残り1,000円)。

余った残り1,000円分のクーポンは観光施設でお土産を購入し消費。これで宿で貰った12,000円分のクーポンを消費し切れました! 中々良い消費の仕方だったんじゃないでしょうか。

下関市内を少し散策した後、下関駅に戻り山陽本線に向かいます。下関駅は自動改札で Suica 入場ができますが、基本的に山口県の駅は Suica が使えない未開の駅なのでガチで注意が必要です。間違えて Suica 入場して山口方面の電車に乗ってしまうと面倒なことになりそうですよね。一応改札付近に注意書きがありましたがデカく書いてあるわけじゃないので、間違える人が1日に1組くらいはいそう。

ということで切符を購入して下関駅で入場、目的は湯田温泉駅です! 山陽本線新山口駅まで行き、そこから山口線に乗り換えます。新山口駅は交通の要所だけあって多くの人数の乗降がありました。残念だったのが、山口線車内で、立っている乗客がいるにも関わらず椅子に荷物を置いたままの地元民乗客が数人いたことですね。1日目の横入りジジババ夫婦といい、ちょっとアレな地元民しか私たちの視界に入らないのはたいへん残念であります。ここらへん、鹿児島に旅行したときと対照的です。

まあそんな一幕はありましたが湯田温泉駅に到着。切符を駅員に渡し、外に出ます。

湯田温泉駅。何人かの学生とかが親の送迎を待ってそうな感じです。

ここ湯田温泉は白狐が温泉に浸かっていたところをお寺のお坊さんが発見したのが始まりとされ、山陽の方では随一の温泉街とのこと。

駅前にいるマスコットの白虎。名前は「ゆう太」らしいです。

街内は足湯が点在しており、地元学生の溜まり場になっていました。溜まり場が足湯って凄い健全!

街自体は宿やビジネスホテルの他に居酒屋が林立しており、お土産を売る小売店はあまあまりなく、城崎温泉のような温泉街独特の情緒は感じられません。温泉街というよりは、温泉がある飲み屋街っていう方が正しいですね。

湯田温泉メインストリート。

数分歩いて2日目の宿に到着。本日の宿は『ホテルルートイン山口 湯田温泉』です。

ホテルルートイン山口湯田温泉。2019年オープンの新しめのホテルです。

フロント(3日目撮影)。新しめのホテルだけあって中もかなり綺麗です。

1日目の宿から引き続き、ここも朝食のみのプランになります。チェックインして(また)クーポンを受領。ここは下関ではないので下関おトクーポンはありません。

夕食をどこで食べようと考えたところ、周りが飲み屋ばかりでまともな飲食店がないこと+アフタヌーンティーであまりお腹が減っていないことから、ホテルに付いている飲食店(クーポン使用可)で軽く済ませることにしました。

ホテル内レストラン『和み』。

暴食で疲弊した胃に気を遣い、消化に良さそうなメニューを3品注文。

肉うどん(700円)。消化に良さそう。これ以外に2品注文。

夕食後、お腹を落ち着けたら大浴場へ! ここは温泉街ですからね。

この大浴場が非常に良かった…! 綺麗なのは当然として、段差がほとんどなく(古い大浴場だと段差が多いですよね)、露天風呂・サウナ・水風呂・ウォーターサーバー完備! しかも、ビジネスホテルによくあるよわよわサウナではなく、ちゃんとしたサウナでした。内湯・露天風呂もとても気持ち良かったです。

なお、女性大浴場の方はサウナがなく、その分露天風呂が広くなっているようです。女性はサウナより露天風呂の方が好きそう(偏見)ですから、その配慮と言えるでしょう。

部屋も綺麗ですし、この旅で最も満足度の高い宿ですね。おかげで、心地よい気持ちで一日を終えることができました。

 

3日目(10/29)

起床したらまず大浴場に朝風呂を浴びに行きます(流石にサウナには入りません)。そして朝食! 朝食はビジネスホテルによくある食べ放題ビュッフェ形式ですが、レンコンのはさみ揚げという原価がある程度しそうで調理の手間がかかりそうな料理が置いてあるのはとても良いですね! 私たち2人ともレンコンが大好きなのです。

食べ放題ビュッフェその1。写真中心部にレンコンのはさみ揚げ。

食べ放題ビュッフェその2。クロワッサンを始め、様々なパンがあります。

食べ終わってお腹を落ち着けたらチェックアウトして、湯田温泉のメインストリートからバスに乗り込みます(このバスは Suica 対応でいたく感動しました)。今日の目的地は……山口県屈指の観光名所! 秋芳洞秋吉台です!

バスで揺られること数十分、観光交流センターに到着。荷物を持ったままハイキングするのもアレなので、コインロッカーに荷物を預けます。

秋吉台観光交流センター。僻地にある施設には珍しく建物は新しめです。

シナモンとコラボしているらしい(謎)。「みね」は美祢市のこと。

秋芳洞の入口へ向かう道中、両脇には飲食店・お土産屋が所狭しと並んでいます。京都とかによくみられる光景ですね。

秋芳洞入口付近に形成された飲食店・お土産屋街。

数分歩いて、秋芳洞入口に到着。ここまでの道中も秋芳洞の入口も段差が1段もありません。秋芳洞は途中までなら車椅子でも行けるという、実は意外とバリアフリーな観光地なのです。

秋芳洞入口。青く光る水面がとても綺麗です。

入場料は湯田温泉の宿で貰ったクーポンで払えるとのことなのでクーポンで払い、中へ(大人1人1,300円と、意外と高い……)。観光可能な場所だけで全長1kmもある洞窟の旅の始まりです。

秋芳洞入口部。天井部分は青天井と呼ばれています。

これ……ポケ●ンとかド●クエでありそうなやつだ!!! 洞窟の中を整備された道があると何だか凄いそれっぽく見えますね。途中でトレーナーが勝負をしかけてきそうですし、中ボスとかが道を塞いでそうです。

マジでRPGの中にいるみたいですよね。

この入口部分の天井を青天井というそうです。「青天井」という言葉はもともと青空を天井にみたてて「株価が青天井に上がる(際限なく上がる)」というように使われますが、ここでは水の青さが洞の天井に写し出されて青白く見えることから青天井と呼ばれるらしいです。今は観光地化していて照明などがあるので、そういう風には見えませんが……

百枚皿。車椅子の人でもここまでは観覧可能だそうです。

少し進むと、百枚皿という名勝が見えてきます。皿のようになった石灰岩がたくさん並んでいるさまは圧巻ですね。因みに、実際には百枚ではなく500枚以上あるんだとか。

どうしてこのような光なったかですが、石灰質を含む近い地下水が流れ込む→水たまりになる→水たまりの端の部分に石灰質が溜まる→長い年月をかけて皿のようになる、というプロセスでこの景色が形成されたらしいです。ロマンがある話ですね。洞内には百枚皿のように石灰水と石灰質が長年かけて形成した名勝がたくさんあります。

広庭。大きいですね(小並感)。

広庭です。写真内の解説に書いてあると通りです。、天井からたれてくる石灰水の石灰分が溜まってできたものが石筍で(筍のように地面から生えてるのが由来ですね)、その石筍が富士山のようになったのがこの名勝です。

更に先に進んでいきます(やはり洞内だけあって暗いので足元注意)。

南瓜岩。南瓜に見えなくもない……?

大松茸。昔の人のネーミングセンスも現代のオタクくらい安直です……

天井に鍾乳石が見えてきて、だんだんと鍾乳洞っぽい景色になってきましたね。

鍾乳洞らしい景色。何だか神秘的ですね。

鍾乳石がいっぱい生えてるから「傘づくし」。すしざんまい的な。

「大黒柱」という名勝(大黒柱という言葉を使うとおフェミ様方各位に怒られそう)。上から垂れ下がる鍾乳石と下から伸びる石筍がくっついて柱のようになった、これまた長い年月が形作った光景です。

さて、秋芳洞も観光できる1kmの区間の内、700mほど歩いてきました。このあたりには秋吉台に出るエレベーターがあり、それを使って秋吉台に行くことができます。というわけで、秋芳洞から80m昇り地上に出た後、秋吉台へ向かいます。

秋吉台入口。観光案内所(左)と展望台(右)があります。

秋吉台に到着。よく開けており、とても気持ちの良い場所です。

展望台から見た秋吉台

とても雄大だ……! ゼルダBotWとかジブリとかにありそうな景色が眼前に広がっています。

とはいえ、足が少し疲れているので、観光案内所(カフェも兼ねる)で小休止。秋吉台フラッペなるフラペチーノを注文します。

秋吉台をモチーフとしたフラペチーノ。景色とちょっと似てなくもない……?

そして秋吉台をハイキング! こう、自然の中を進んでいくのはそれだけで気持ちの良いものですね。歩ていくと、若竹山という少し開けた場所に出ました。

若竹山。山といっても少し開けた程度の場所です。

若竹山にはいくつかベンチがあり、そこで小休止することができます。見ると、何組かの客が休憩をしているようでした。私たちは、昼食代わりに2日目に旧下関英国領事館で買ったスコーンをいただきます。こういう気持ちの良い場所で食べるご飯は少し美味しく感じますね。

若竹山その1。

若竹山その2。

若竹山からひとしきり景色を堪能した後は、元来た道を戻ります。ありがとう秋吉台。そして目指すは秋芳洞の踏破です。エレベーターで再び深淵へ! ハローアビス。

黄金柱。洞内でも屈指の名勝とのこと。

黄金柱という名勝です。デ、デケェ~!!!(高さ約15m幅約4mとのこと) ここでは大昔、地下水が滝のように流れ落ちていて、その名残で柱表面に細かい装飾が刻まれているんですね。

更に先へ先へ、進んでいきます。

巌窟王。巨大な石筍です。巌窟王というと同名の作品を思い出しますね。

暫く歩いて、秋芳洞踏破です! 秋芳洞の出口には「3億年のタイムトンネル」というトンネルが整備されています。

3億年のタイムトンネル。両壁には絵が描かれる。

この3億年のタイムトンネルの両壁には絵が描かれており、この絵を見ながら歩くと宇宙・地球の誕生から現代までを辿る旅をすることができます(ただそれなら46億年のタイムトンネルor137億年のタイムトンネルという名称の方が正しい気もしますが)。エ、エモい……!!! 厨二病なのでこういうのにめっぽう弱いんですよね。

それでは、遥か46億年の旅へ!!!

およそ40億年以上前(冥王代)の地球 → 海と原始生命の誕生

海の中のバージェス動物群(約5億8000万年前)。アノマロカリス三葉虫

生物の陸上進出。爬虫類の時代。そして、恐竜の時代へ。

栄華を極めた恐竜たちの絶滅(約6500万年前)。

恐竜の絶滅後。哺乳類の時代。

原始的なヒトの誕生。

狩猟採集の時代。

農耕・定住のはじまり。ムラの誕生。

現代(いかにもジブリに出てきそうな家族だ)。

私たちの地球。地球は青かった……

いや~~はじまりから現代までの物語が描かれた激エモロードでしたね!! 思わず足を止めることが何度もあり、じっくり歩いてしまいました。

秋芳洞の出口(黒谷口)は、入口と比べて全然栄えていなさそうです。お土産屋とか飲食店らしきものが何店舗かありますがシャッターが下りており(土曜日昼間なのに)、開いているのはおばあちゃんが店頭に座るいかにも個人経営の雑貨屋だけでした。

秋芳洞黒谷口。

流石に疲れたので、秋芳洞の入口までは洞内を行かずにバスで戻ります。ちょっと小腹がすいたので、適当な店でホットスナックとホットチョコレートをいただきます。

あまいろCafe。秋芳洞入口のメインストリートにある店です。

秋芳洞の観光案内所まで戻ったら、予約していた乗合タクシーに乗り込みます。乗合とかいうから他に客がいるのかと思いましたが私たちだけで実質貸切タクシーでした。目的地は、別府弁天池という観光地です。

別府弁天池入口。乗合タクシーがなければ来られなそうな立地になります。

別府弁天池。全国の名水百選に選ばれているとのこと。

別府弁天池はエメラルドグリーン色に輝く美しく透き通った池で、全国の名水百選に選ばれています。周りは大樹そびえる森に囲まれており、池には厳かで神秘的な雰囲気があります。

別府弁天池(拡大)。手で触ってみたら冷たくて気持ち良かったです。

別府弁天池は断層上にあり、水を通しやすい地層と通しにくい地層の狭間にあります。水の通しやすい地層から流れてきた地下水が通しにくい地層のせいで行き場をなくし、湧水として湧き出ているらしいです。その湧き出る水量はなんと毎秒186リットルというから驚きです。水汲み場があって無料で水が汲めるので、私たちもペットボトルに汲んでおきました。

一通り池を見終わったら、周囲を軽く散策します。

別府厳島神社に参拝。

ぶどう農家直販。「名水育ちの弁天ぶどう」と書かれています。

直販店の近くにあるぶどう果樹園。

ぶどうの直販店はコロナ時代には珍しく試食をさせてくれました。規格外のぶどうが1kg超えの重量で500円で販売されていたので思わず購入、お土産代わりに持ち帰ることに。

散策を終え、入口にあった売店に戻ります。別府弁天池はニジマスが有名でニジマスにちなんだホットスナックが販売されていたので、ますスティックというニジマスの揚げ物を購入。(値段はたったの100円!) とても美味しかったです。

行きと同様乗合タクシー(という名の貸切タクシー)に乗り、秋芳洞観光案内所に戻ります。タクシー運転手のおじさん曰く、今日は合計で4人の客がいて、その内2人が私たちだそうです。悲しいなあ……

秋芳洞のお土産屋街でお土産を買ってクーポンを消費しつつ、バスで新山口駅へ向かいます(行きと違いこのバスは現金のみでした)。

上にも書いた通り新山口駅は交通の要所であり、駅舎自体はそれなりに新しそうです。ですが、改札が自動改札でなく、切符をパチパチする駅員さんがいるというのはなんだかなあという感じです。

新山口駅改札前。

4日目はほぼ帰るだけなので、実質的に観光はこれで終了です。空港近くのドマイナー駅に降車し、今日の宿『ビジネスホテル宇部』へ。

ビジネスホテル宇部宇部と銘打っていますが宇部駅近くではないです。

外観から醸し出されるガバホテル感。どうしてこんな地雷臭しかしないホテルにしたかと言うと、空港近くのホテルがここしかなかったからですね。土曜の宿泊且つ夕朝食付きで2人で元値が12,100円とヤバさがヤバいホテルです(ボキャ貧)。

チェックインしようとホテルに入ったところ、小学生くらいの学がなさそうな子供数人がフロントで大騒ぎしている中、ワンオペで疲れ果てたフロント受付のおじさんが理解力の低そうな土方と思しきおじさんの応対をしている光景を目撃し、早くも底辺宿としての風格を見せつけてくれます。

夕食を食べようと食堂に行くと、食事が最初から配膳されており(流石にラップはされていましたが)、さながら底辺学食のようですね。

食堂。何と来た時から既に食事が配膳されているという……

最初から配膳されていた食事と、セルフサービスのカレーライス。

大浴場も付いているとのことですが、個人の家の風呂に毛が生えたレベル(最大収容人数3人)でした。着替え・タオルを入れる場所も鍵がなく、更には貴重品ロッカーすらないガバガバセキュリティっぷりです。

そんな感じでビジネスホテル宇部の夜は更けていきました。

 

4日目(10/30)

4日目と言いつつ、この日はほぼ帰るだけの日です。ビジネスホテル宇部の朝食はまあ……そう、といった感じです。私は貧民育ちの為食事を残してはいけないという強迫観点があるのですが、流石に残してしまいました。

和朝食。例によって朝食も既に配膳されているものを取る形式でした。

洋朝食。パンからは虚無の味がします。

あまりにもビジネスホテル宇部の居心地が悪かった為、早々に同ホテルを後にし、1日目で使ったガバ線路である宇部線を使い山口空港へと向かいます。

というわけで山口空港へ戻って参りました。ビジネスホテル宇部で貰ったクーポンを空港のお土産屋で消費し、空港のラウンジでのんびりすることにします(何気に今回の旅行はあんまりのんびりできませんでしたしね)。

山口空港のラウンジきらら。保安検査場の外にあるラウンジです。

ご当地っぽい牛乳とオレンジジュースが置いてあるのは素晴らしいですね。

搭乗時間が近づいてきた頃にラウンジを後にし、10:35山口空港発の飛行機で山口を後にしました。

というわけで山口旅行終了です! 全国旅行支援開始ということで、久しぶりにどこかにマイルを使った乞食旅行になりました。各所で全国旅行支援の終了が報じられているようですが、追加予算を投じるという話もあるので、もう一回くらい行きたいですね。ということで、ではまた!

2022年10月14日 竜泉寺の湯 スパメッツァ おおたか

tkです。2019年10月14日(金)で結婚式を挙げてから3年になりました。私たちはこの日を挙式記念日と呼称しているのですが(結婚式記念日だと結婚記念日と紛らわしい)、そんな今年の挙式記念日に『竜泉寺の湯 スパメッツァ おおたか』という温浴施設に妻と行ってきました。

www.ryusenjinoyu.com

この温浴施設は今年の4月27日にオープンした温浴施設であり私たちもずっと行ってみたかったのですが、オープン直後はゲロ混みだろうからパス、夏は暑いからパス……などと行くのを先延ばしにしまくっていました。

で、先日行ってみて、以下の通り Twitter に感想を投稿したのですが、ブログにも駄文をだらだら書いてみようと思い立って筆を取ることにしました。

というわけでこの日の流れを振り返ります。

 

小雨が降る肌寒い朝、9時前にスパメッツァおおたかに凸りました。

スパメッツァおおたか外観。駅徒歩数分の好立地。大きくて新しい!

何故こんな朝早く行ったのかというと、単純に1日中居座りたかったというのもありますし、料金体系的に「平日の」「9時までに」入館するのがもっともお得だからです。

HPより引用。「ご入浴」だけだと館内着は貰えません。貸しタオルは別途300円。

この料金体系を眺めると強気な価格設定だなぁと思います。同じ東武野田線沿線にある『のだ温泉 ほのか』という温浴施設と比較するとやや高めです。駅徒歩数分の好立地という場所代が反映されているものと思われます。

入館するとインスタ映えしそうな看板が出迎えてくれました。

実際インスタとかにめちゃめちゃアップされているらしい看板。

受付はすべて機械で行われ、館内着・岩盤浴用バスタオルも機械が出してくれました。かなりシステム化されている印象。個人はリストバンドで管理され、料金は後清算になります(こちらは温浴施設によくあるシステム)。

館内は大きく分けて2つの階層からなり、1階が入浴スペース、2階が岩盤浴スペースです。2階岩盤浴スペース前には改札があり、岩盤浴代を払ったリストバンドをタッチすると入場できるようになっています。良いシステム化です。

2階岩盤浴ラウンジ前改札。

こちらは1階のロビー。岩盤浴代を支払っていなくても使えます。いわば無課金ロビーですね。

1階ロビー。やはり岩盤浴ロビーと比べるとショボい……

1階ゲームセンター。今はやっぱり SPY×FAMILY が強そうです。

1階キッズルーム。平日朝ということもあって虚無空間と化しています。

私たちはまず1階のお風呂から入ることにしました。お風呂内の写真は当然ないのですが、電気風呂とかお子様風呂とか様々な種類の内湯と、外には露天風呂が用意されていて、そのほとんどが天然温泉でした(この辺に沸くのか…)。ドライサウナ・ミストサウナ・水風呂・外気浴用スペースも完備しています。

9時からドライサウナでロウリュウが始まるとのことで行ってみると、なんと満席(驚愕)、サウナ入口近くの椅子まで裸の男がぎっしり! 平日の朝9時ですよ? 仕方がないので一旦引き下がり、ロウリュウが終わった後にドライサウナに入ってみましたが……かなり暑い! 今まで行った温浴施設のサウナで一番暑いんじゃないかってくらい暑かったです(ロウリュウ後のせいかも?)。

お風呂上がり10時くらいに妻と合流し、お風呂屋さんのモーニングという面白い字面のメニューを見つけたので注文。食後にはキウイヨーグルトスムージーも追加で注文し、美味しくいただきます。

モーニングの内容はよくある感じ(トースト+ゆで卵+ヨーグルト+コーヒー)。

お腹が満たされたら2階の岩盤浴スペースに移動。これが……岩盤浴ラウンジの写真だ!

岩盤浴ラウンジの写真その1。

岩盤浴ラウンジの写真その2。

岩盤浴ラウンジの写真その3。

やはり力を入れているなあという印象。綺麗ですし、雰囲気もとても良いです。無限にまったりすることができそうですね。中学生未満の子供は利用できないので比較的静かなのも良かったりします。

そしてなんとここにはコワーキングスペースもあります。近くに岩盤浴がある環境とか絶対集中できないと思うのですが、意外と利用者が多そうで、現にこの時間も仕事している人がいました。

ラウンジ内のコワーキングスペース

カプセルホテル的なスペースも完備です。

おこもりキャビンという名のスペース。好きな人は好きそう?

また、岩盤浴ラウンジ内には本が多く置いてあります。本があるのは温浴施設あるあるですが、漫画だけでなく実用書も多く取り揃えているのが特徴的でした。個人的には、漫画だと岩盤浴後に集中して読めないので、実用書が置いてあるのはありがたい(漫画は集中して読みたい派)。

岩盤浴ラウンジの実用書ラインナップ(ごく一部)。

朝食後なのでお腹を落ち着けた後に岩盤浴に入りに行きます。ここの岩盤浴汗蒸幕(ハンジュマク)、アロマソルトストーン、黒鉛珪石房などのバリエーションがあります。個人的には、温度が高めで短時間でガッツリ身体が温まる汗蒸幕が良かったです(サウナ―的発想)。

汗蒸幕(ハンジュマク)という岩盤浴。温度計によると温度92℃!

あとは岩盤浴とラウンジを往復する異常人間になり果てました。550円課金するとデトックスウォーターが飲み放題になるので、水もガブガブ飲めます。

クマさんボトル。色はムラサキキャベツで着色しているらしいです。

異常ムーブをしていたらあっというまに13時くらいになり、お腹もすいてきたので館内のレストランに移動します。

館内レストラン『一休』。館内唯一のレストラン(軽食屋除く)。

温浴施設のレストランにしては料理のバリエーションが多く、味も良く値段もお手頃で好印象です。入場料は強気な反面、課金要素はお手頃にして追加課金させるスタイルなのでしょうか。食後には抹茶・ほうじ茶のかき氷をいただきました。

抹茶・ほうじ茶かき氷。上にのっているクリームがほうじ茶味です。

お昼を食べてからもやることは同じ。ラウンジでまったり本を読む、岩盤浴に入る、岩盤浴直後にととのう……無限に怠惰な一日がそこにはあります。岩盤浴ラウンジにも軽食屋ならあるのでおやつも注文できます。食ってばっかりですね……

くず餅やオレンジが入ったぷるんと食感のミルク。

19時くらいになったので再びお風呂に入り、汗を流しに行きます。この時間になると人がかなり増えていました。客層は、学校帰りの学生・仕事帰りのサラリーマン・家族連れと流山おおたかの森らしい客層。外気浴スペースに裸体がズラッと並んでいて、笑いそうになりました。

Google レビューを見ると「施設は良いけど混みすぎで芋洗い状態」という意見も目立ちますし、平日夜でこれなら土日はマジでヤバそうです。土日に来る気はしませんね……(高いし)

昼食で使った館内レストラン『一休』で夕食も済ませ(流石にさっぱりとしたものをいただきました)、食後にフルーツ牛乳を飲んで、帰路に着きました。

以上、『竜泉寺の湯 スパメッツァ おおたか』でした! 平日朝~夕方のように人が少ない時間に来る分には良い温浴施設と思います。かなり楽しむことができました。

結婚何年目になっても、こんな感じに日々まったり過ごせていけたらいいなあと願いを込めつつ筆を置きたいと思います。

2022年9月18日~9月20日 鬼怒川・日光小旅行

tkです。2022年9月18日(日)~20日(火)に妻と2人で鬼怒川・日光への小旅行に行ってきましたのでこのことについて書こうと思います。……何か最近小旅行してばっかりですね。

9月末でとうとう県民割も終わります。そして10月からは全国旅行支援が始まりそうです(といっても執筆時点で情報があまりありませんが)。この県民割という制度を使い倒してきた私たちですが(おそらく15泊以上している)、県民割が終わって全国旅行支援になったら近場の旅行はあまりしなくなりそうなので、前々から気になっていた鬼怒川・日光にふらっと行ってみよう、というのが旅の目的です。

あとじゃらんのポイント消費もあります。県民割で宿泊しまくっているのでポイントが貯まって貯まってしょうがないのです。嬉しい悲鳴ですね。県民割+じゃらんクーポン+じゃらんポイントを全て活用することで破格で宿に泊まれます。じゃらん万歳! UI は前時代的でクソだけどお得過ぎて好き。

とまあいつもの乞食話は置いておいて、つらつらと旅行の話を書いていきますか。

 

1日目(9/18)

まずは春日部へ移動します。クレヨンしんちゃんとからき☆すた(死語)とかで有名ですよね(?)。

そこから、『リバティ』という特急に乗って移動します。リバティは東武鉄道の特急です。前記事で書いたサフィール踊り子なんかと比べると特徴は特にありません。

www.tobu.co.jp

そうはいっても、やっぱり在来線より楽なんですよね。アガサ・クリスティのミステリを読みながら移動時間を潰します。

因みにこの特急リバティ、全席指定席なのですが、なんと満席でした(驚愕)。3連休とはいっても今日は連休の中日なので、これはちょっとびっくりしました。

というわけで1日目の目的地である鬼怒川温泉に到着!

鬼怒川温泉駅。歴史ある観光地だけあって駅舎は和風です。

鬼怒川温泉駅鉄道むすめがお出迎え。鉄道むすめという存在を初めて知りました。

駅周辺は新しい建物が多く、そこは流石に観光地という感じですね。

まずは宿に荷物を預けに行きます。駅前は人がそれなりにいますが、街中を出歩いている人はほとんどいない印象です。まあ、街中に旅情はあまりなく湯巡りも食べ歩きもできないので、みんな宿に籠ってのんびりしているんでしょうね。(こういう温泉街に来る度に引き合いに出してますが)やっぱり城崎温泉って凄いんだなと思います。

で、駅から歩くこと数分、本日の宿に着きました。本日の宿はここ、鬼怒川パークホテルズです。

鬼怒川パークホテルズ入口。何か旅情がありそう。

入口部分は和風で良い感じに仕上がっていると思います。ロビーはこんな感じ。

ロビー。入口の和風な感じとは打って変わって洋風です。

建物内部はどことなく昭和の雰囲気が漂うつくりです。実際、鬼怒川温泉はバブル時期に栄華を極めた観光地なので、こういう雰囲気の宿は多いのでしょう。そんな昭和的な雰囲気のホテルに現代的な絵柄の温泉むすめがいて、ちょっとミスマッチな感じです。

温泉むすめ。以前訪れた温泉街にもいましたね……

宿に荷物を預けて、外に出ます。このあたりから雨がやや強まりだしました。それもそのはず、この3連休は台風第14号が襲来した連休です。台風自体はまだ鹿児島の南海上あたりですが、台風がもたらした空気で雨が降っているんですね。

ここからはほぼ何も計画がなかったのですが(無計画旅行)、お腹が減っていたこともあり、宿近くの地元民向け食堂に足を運ぶことに。Google レビューで星4つ以上なので外れではないでしょう。

地元民向け食堂の店内。名言らしきものがそこかしこに飾ってあります。

この食堂はテーブル数が何と3つしかありません。地元民向けらしく小規模ですね! ↑の写真にも載っているわがまま定食という定食と、天丼を注文することにしました。

わがまま定食。唐揚げととろろを中心とした定食です。

天丼。こちらは定食ではありません。

ナカナカヤルジャナイ、という感じです。ボリューム満点で味も良し! 駅前のぼったくり飯屋よりコスパも良し! 大満足の昼食でした。銚子に行ったときも思いましたが、こういう地元民向けの食堂って外れがありませんね。

因みに、私たちが店に入って出ていくまで客は地元民おばちゃんが1人テイクアウトしていったのみでした。経営は大丈夫なのだろうか……。

お腹も満たされたところで何をするかというと、廃墟巡りです!

ネットやテレビで散々特集されているのでご存知の方も多いでしょう。ここ鬼怒川温泉は廃墟群があります。廃墟が一つではなく複数あるのです。

何故廃墟になったのか? ここ鬼怒川温泉は東京から2時間弱で来ることができ、アクセスが良い温泉街となっています。そのアクセスの良さでバブル時期には大いに賑わっていたそうですが、何を血迷ったか「団体客しか受け付けねえから個人客とか来なくていいよ」とイキり殿様商売を始め、バブル崩壊で全てが終わってしまった、というわけですね。こち亀両さんみたいなことしてんなお前な。

そんな経緯で、鬼怒川東岸にあるホテルは一つ残らず廃墟になるという偉業を成し遂げたのです。昭和企業の鑑がこの野郎……因みに、廃墟化の経緯についての情報はソースがネットなので取り扱いには注意してください。この情報を鵜呑みにして何かしても筆者は一切の責任を取りません(お約束の枕詞)。

とまあそんな感じで、ここには廃墟があります。鬼怒川温泉駅鬼怒川公園駅の鬼怒川東岸を北に歩いていき、廃墟ウォッチングをしていきます。中には入るといった不法行為はしません(治安も心配ですし)。

赤枠が鬼怒川温泉駅鬼怒川公園駅の廃墟通りらへん(超ざっくり)。

鬼怒川温泉駅から少し歩いて、廃墟通り入口に着きました。本当に鬼怒川の街中に廃墟群があるんです。このアクセスの良さが廃墟マニアからはウケがいいらしいですね。

廃墟通り入口部。

↑の写真の手前の建物は、『鬼怒川観光ホテル東館』という廃墟で、廃墟群の中では最も南に建っています。

鬼怒川観光ホテル東館入口。草が生い茂っています。

このホテルは今も現役の『鬼怒川観光ホテル』というホテルの別館で、運営会社が倒産して廃墟となりました。今も現役の鬼怒川観光ホテルは大江戸温泉物語グループが経営権を買い取ったとのことです。

因みに、『鬼怒川観光ホテル西館』という建物も存在しましたが既に解体済。廃墟マニアからはこの解体が惜しまれていました。

鬼怒川観光ホテル東館のお隣にも廃墟があります(↑の廃墟通り入口部の写真奥)。

鬼怒川観光ホテル東館隣、詳細不明の廃墟。

外にはホテル名が書いていません。この廃墟の詳細について調べてみました! 分かりませんでした。(クソブログ)

この廃墟前にはバス停があります。時刻表は相当まばらです。今も運行しているんですかね……?

詳細不明の廃墟前のバス停。

お次は『鬼怒川第一ホテル』です。ここも運営会社が次々と倒産したとのこと。

鬼怒川第一ホテル。「歓迎」と書かれた文字が物悲しい。

このホテルの前にもバス停が鎮座しています。もう訪れることのない宿泊客を待ち続けているのでしょう。

鬼怒川第一ホテル前バス停。

まだまだありますよ。次は『きぬ川館本店』です。

きぬ川館本店。ここは看板が比較的ちゃんと残っていますね。

営業中のまま経営陣が逃走したホテルとしても知られています。その後、現場の従業員が運営を続け、予約が入った分は何とかこなしたんだとか。因みに今現在も経営陣は行方不明で、このホテルの解体が行えない原因になっているとのこと。ヤバすぎる……

このホテルは河童をコンセプトした旅館らしく、内部にはいたるところに河童モチーフの物が転がっているようです。奇しくも、廃墟になったことで、河童という妖怪がマッチしているような気がします。

きぬ川館本店の外壁に描かれた河童。

そして廃墟群の〆は『元湯 星のや』。廃墟群で最も北側に建てられています。

元湯 星のや。星野リゾートではありません。

源泉かけ流しの宿と銘打ったこの宿、なんと大正14年創業の老舗(驚愕)。そんな歴史ある老舗も、バブル崩壊、そして経営難には勝てなかったようです。祇園精舎の鐘の音、という感じですね。

というわけで廃墟群は終了です。いかがでしたか?(クソブログ)

この廃墟群の北側にも休業中と思しきホテルがいくつかありました。バブルが弾け飛んで多くのホテルが廃墟となりましたが、今度はコロナ禍で経営が苦しいホテルが出てきたのでしょう。そのような状況下で生き残れるか、鬼怒川という観光地の底力が試されています。

雨の中車の往来の激しい廃墟群を巡ったのでもうクタクタです。帰りは鬼怒川公園駅から鬼怒川温泉駅までバス停で戻り、宿に戻る事に。鬼怒川公園駅鬼怒川温泉駅の隣駅ですが、古く寂れた駅でした。一駅離れただけでこうなるのか……

宿にチェックインし、お部屋でくつろいだり、温泉に入りに行ったりしました。

宿のお部屋。洋間一間でやや広めのお部屋。

宿内のフォトスポット。

この宿、何というか、う~ん。やはり昭和的というか何というか、現代のホテルに慣れていると色々と思うところがあります(部屋の洗面所が使いにくかったり)。(県民割があるとはいえ)元はそれなりの値段の宿なんですがね。まあ連休の中日ですし仕方ないですね。

まあ宿についてはあまり触れずに1日目を終わります。

 

2日目(9/19)

おはようございます。2日目の目的は、『東武ワールドスクウェア』という施設に行くです! この旅行のメイン目的でもあります。世界遺産含む世界の有名建築物が精巧なミニチュアで再現されており、それを見て楽しむことができます。

www.tobuws.co.jp

というわけで宿をチェックアウトし、東武ワールドスクウェアへと徒歩で向かいます。電車だと東武ワールドスクウェア駅鬼怒川温泉駅の隣駅ですので歩いていけます。

東武ワールドスクウェアに着きましたが……入口は地味ですね! 見落としそうです。

東武ワールドスクウェア入口ゲート。

ドッグランにもなっている樹木が立ち並んだエリアを抜けると、入場口が見えてきます。何とも言えないキャラクターが出迎えてくれました。

東武ワールドスクウェア入場口。ここで入場料を支払います。

本来の入場料は2,800円ですが前売券だと300円安いので前売券を買っておきましょう(私たちは1日目に鬼怒川温泉駅で買いました)。というわけで入場!

園内入口。USJみたいなモニュメントだぁ……(直喩)

園内にはこんな感じでミニチュアが置かれています。

首里城(沖縄)と東武ワールドスクウェアの客。

画像は首里城のミニチュア。言わずとしれた沖縄の世界遺産で、数年前に火災が起きてニュースになってましたよね。こんな感じで建築物が25分の1スケールで作られています。客との対比でだいたいのサイズ感が分かるかな?

それにしても悪天に関わらず結構お客さんが入っています。とりわけ子連れが多い印象でした。ディズニーとかに行くより教育的だからなのでしょう。お金もあまりかかりませんし……

では、次々ミニチュアを見ていきましょう!(流石に全部は紹介し切れないので部分的に載せます)

道後温泉(愛媛)。ミニチュアの傍に概要+豆知識が書かれた看板があります。

ここは愛媛の道後温泉。私はよく知らなかったのですが、こんな千と千尋に出てきそうな趣深い外観をしているんですね! 愛媛に行く機会があったら是非行ってみたいです。

熊本城(熊本)。こちらも数年前に熊本地震で被災しており、記憶に新しいです。

熊本城。城のことはあまり分かりませんが、こうやって外から見ると外部の石垣がうず高く積み上がっていることが実感できます。

厳島神社(広島)。

厳島神社です。海を模した池に浮かぶ光景は神秘的。ここも行ってみたいんですよね! でも広島に行く機会があんまりないという。

ここからはアジアゾーンです!

万里の長城(中国)。長すぎて見切れています。

万里の長城です。デカすぎんだろ……ミニチュアでも写真にまったく収まりきっていません。25分の1スケールでも長城すべてを再現しようとしたら恐ろしいことになるはずなので、流石に一部分だけ切り取って再現したものと思われます。

故宮(中国)。名前が厨二臭いと思うのは私だけでしょうか。

故宮。中国版京都御所的な場所です(超ざっくり理解)。でもスケールは桁違いにデカいですね。ググったら72ヘクタール(72万平米)あるらしいです。万里の長城といい故宮といい、スケールのデカい国ですね。

タージ・マハル(インド)。名前だけ知っている人も多いのでは?

お次はインドのタージ・マハル。昔の皇帝が亡き愛妃の為に作った墓廟らしいです。妻は世界遺産検定マイスター(世界遺産検定の最高位)持ちなのでムガル帝国がどうのこうのとよく知っています。私は教養がないので白い廟が綺麗だなと思いました(小並感)。でもこういう建物を見て大昔を思うのは好きですよ。

アンコール・ワットカンボジア)。

カンボジアアンコール・ワットです。アンコールは「都」、ワットは「寺」を表す言葉なので、アンコール・ワットは「都のお寺」です。そのままですね。文明が滅ぼされた後は密林の中に放置されていたらしいです。

マスジット・イ・シャー(イラン)。

イランのマスジット・イ・シャー。こちらもお寺で、和訳すると「王の墓」とそのままですね。寺という点ではアンコール・ワットと同じですが、こちらは装飾が華美ですね。お国柄でしょうか? それとも完成当初はアンコール・ワットにも装飾が施されていて、劣化で装飾がなくなってしまったのでしょうか。余談ですが、妻はここで昼寝したことがあるらしいです。

次からはヨーロッパ、行ってみましょう!

サグラダ・ファミリア(スペイン)。

皆大好きスペインのサグラダ・ファミリアです。某ITシステムがよくこれに例えられたりしてましたね。ミニチュアでは建造中であることまで再現されています。芸が細かい! ガウディという天才建築家の作ですが、彼が残した設計図や模型は内戦により消えてしまいましたが、その意思は受け継がれて今も建築され続けています。

グエルパーク(スペイン)。

スペインのグエルパーク。こちらもガウディの作です。美術のことはよく分かりませんが、なんとなく彼の非凡さが感じられますよね。

ヴェルサイユ宮殿(フランス)。

フランスのヴェルサイユ宮殿です。ヴェルサイユ条約とかヴェルサイユのばらとかのあのヴェルサイユですね。ミニチュアにされるとこの宮殿の広大さが分かりますね。

ヴェルサイユ宮殿裏の噴水庭園。水は10km離れたセーヌ川から引いてるらしい。

宮殿裏には広大な噴水庭園が広がっています。豪華絢爛であり洒落た雰囲気でまさにフランスといった感じですね。

サン・ピエトロ大聖堂バチカン市国)。

バチカン市国サン・ピエトロ大聖堂キリスト教カトリックの総本山です。ローマ教皇が住む宮殿などがあります。バチカン市国は国全体が世界遺産に指定されているんですね……

パルテノン神殿ギリシャ)。

お次はギリシャパルテノン神殿。いきなり建築物の年代が古くなりました! アクロポリスにあることを表現しているのか、ミニチュアも小高い丘の上にあります。芸が細かい。こういう古い神殿を見ると、人類の歴史を感じますね。

さてさて、次からはエジプトです。

アブ・シンベル(エジプト)。

エジプトのアブ・シンベルです。岩山を掘削して作られたというから驚きですね。4体の像は全て同じ王様らしいですが、1体は顔が取れてしまっています。アガサ・クリスティ『ナイルに死す』でも登場しますから、昔から観光地として親しまれてきたことが伺えます。

3大ピラミッド(エジプト)。

エジプトの3大ピラミッドです。このような建築を当時の技術力で行ったというのは驚きですよね。写真には映っていませんが、近くにはスフィンクス君もいます。

さて、ここからアメリカ→現代日本と続きますが……ここからはもう現代的な建物ですから、写真はまあいいでしょう。

雨が降ってる中歩き回ったので結構疲れました。園内のレストランで遅めの昼食としましょう。というわけで園内レストランの1つである「平安」に入ります。床が畳なのが良い感じです。

園内レストラン「平安」。和食の店になります。

ゆば・天ぷらのそば・うどんをそれぞれ1つずつ注文しました。値段はちょっと観光地価格かな? という感じですが、疲れた身体に染み渡る美味しさです。

ゆば・天ぷら付きのそば。1,600円也。

その後、お土産屋で県民割クーポンを消費してから、ワールドスクウェアを後にします。予想以上に楽しめて大満足です。

というわけで、今日の宿へと向かいましょう。東武ワールドスクウェア駅から東武日光駅へとGO! 余談ですが、東武ワールドスクウェア駅は駅に建築物が描かれています。

東武ワールドスクウェア駅外観。どれが何だか全部分かるかな?

東武日光駅に着いたらすぐさまバスに乗り換え、宿へ。今日の宿はここ、『ガストホフ あみ』です。ホテルというよりはペンションが近いですね。写真は本館ですが、客室はいくつかのコテージに分かれています。

ガストホフあみ本館。ガストホフはドイツ語で「心からのおもてなしの宿」という意味。

客室コテージの外観と内装はこんな感じ。

客室コテージ外観。

客室コテージ内装。クソデカベッドはフランスベッドのものになります。

ちょっと古いですが綺麗に手入れされてますし、西洋風で良い感じです。最近クリスティの影響で西洋かぶれになってきているので、こういう内装は好きですよ。

そしてこの宿の大きな特徴ですが、小さいながら客室に露天風呂が付いています! この時期は湿気が籠りがちなので助かりますね。

客室露天風呂。自分でお湯を張ることなく入れます。

というわけで、客室でのんびりしたり露天風呂に入ったりして疲れを癒します。夕食は本館食堂で食べたのですが、こちらも雰囲気は良い感じでした。

夕食in本館食堂。コース料理スタイルです。

夕食中、犬の鳴き声が聞こえたのでオーナーさんに尋ねると、本館で飼っているとのこと。お願いして会わせてもらうことに。「ちょび」という名前で、元気なおばあちゃん犬(12歳)でした。犬は可愛いですね。

観光に食事、露天風呂、そして犬(?)に満足しつつ2日目を終えます。

 

3日目(9/20)

旅行最終日です。まずは朝食です。こちらも本館食堂での提供になります。

朝食in本館食堂。パンはおかわり自由です。

いや~良い宿でした。チェックアウト日が平日とはいえ夕朝食付きでかなり安く泊まれましたし、大満足です。宮古島旅行といい、民宿・ペンションタイプの宿で当たりを引く確率が高い気がします。こういう宿はオーナーさんと触れ合えるのも、魅力の一つですよね。

3日目は世界遺産である日光の社寺に宿から歩いて向かいます。日光の社寺は、日光東照宮日光二荒山神社・日光山輪王寺の3つからなり、これらがセットで世界遺産です。

ただ、これらの社寺を全部観光したわけではなく、省略しながらの観光になりました。というのも、これらの社寺は山の上に建っていて階段が多いのですが、この階段が段差が等間隔に整備されてない石段なんですよね。眼が悪い私にとって段差の境界が分かりづらいこういう石段は天敵です。おまけに雨が濡れてかなり滑りやすくなっています。お、労災か?

まあもともと3日目はおまけ程度の予定でしたし(大失礼)、仕方ありませんね。日光二荒山神社だけ回って市街地に戻ることにします。

日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)。

この神社の名前である二荒山ですが、「にこうさん」と呼ぶのがなまって「にっこう」になり、今の日光という地名に繋がったという説があるそうです。

境内には良い縁うさぎなる像が鎮座しています。ここに限らず、縁に関するパワースポットが多くありました。

良い縁うさぎ。そんな出雲大社みたいな……

また、謎の萌えキャラもいます。世界遺産になるくらい由緒正しい神社でも萌えキャラを採用するんですね。

謎の萌えキャラ。ググったら結構前から採用してるっぽいです。

境内には二荒霊泉という聖なる水が湧くスポットがあります。眼の病気の良いとのことなので一口飲みました。

二荒霊泉。因みに、看板に書かれている休憩所「あずまや」は休業中でした。

さて、拝殿で参拝しようと足を運ぶと……お賽銭箱に paypay の QR コードが貼ってある! これは噂に聞いていたキャッシュレス対応神社だあああ! 実際に見たことなかったのでテンション上がります。

お賽銭箱と 箱の左上に貼られた paypay の QR コード。

というわけでお賽銭を paypay で払い、二礼二拍一礼(いつもの)をします。

お賽銭の支払い完了画面。支払額は100円で固定でした。

いやあ便利ですね。最近だと現金をほとんど持ち歩かない人も多いと思うので(私もそう)、良いんじゃないでしょうか。神社側からしても、賽銭泥棒のリスクとか賽銭回収・小銭両替の手間とかをなくせますし(特に最近は小銭両替で高い手数料を要求する銀行も多いですからね)。

拝殿の奥に本殿がありますが、本殿は外から外観を見ることができます。神様に一番近いとのことなので、ここでも一礼しておきます。

神様に一番近いという参拝所。手前が拝殿、奥が本殿です。

あらかた回り終えたので、二荒山神社を後にします。

二荒山神社参道。両側に森、中央に鳥居と、神秘的な構図です。

あとは、日光東照宮を中心としたエリアを少し散策しつつ、市街地に戻ります。

こんなところに上島珈琲店があるんですねえ。

標高634mもあるというのは驚きです。

神橋。周りは市街地です。

東武日光駅日光東照宮を結ぶ道がメインストリートになっていますので、散策しつつ東武日光駅に向かいます。

道中、新旧2つの日光市役所を見かけました。どっちも雰囲気が良いですね! こういうところで働きたい(願望)けど、BtoC は嫌(本音)ですね。

日光市役所。2018年3月まで使われていたんだとか。

日光市役所。こっちも雰囲気は好きです。

昼食は東武日光駅近の店で県民割クーポンが使える『湯波こまち』という店にしました。その名の通り何にでもゆばを入れるという店で、ゆばカツ丼、ゆばコロッケ、ゆばトマトスープなどのメニューがあります。結構奇妙なメニューでしたが美味しかったです。お値段もリーズナブルで良し。

ゆばカツ丼。その名の通り肉は入っていません。健康的!

食後はカフェで一息つきます。何気に日光は良い雰囲気のカフェが多いんですよね。一番行きたかった日光東照宮のエリア内にあるカフェは休業していました。残念。

仁右衛門。雰囲気の良い和カフェです。

抹茶ババロア。何気にこれを食べられるカフェは少ない気がします。

抹茶ラテ。金箔が甘い!

飲食を終え、東武日光駅に戻ってきました。駅前のお土産屋で県民割クーポンを消費して、帰路に着きます。帰りも勿論特急です(行きは特急リバティ・帰りは特急けごん)。

東武日光駅。駅前はお土産屋でひしめいています。

というわけで今回も小旅行おしまいです。オツカレチャン!

冒頭で触れたように10月からは全国旅行支援が始まる予定です。なので10月は遠出したいところです。県民割と同様、全国旅行支援もフル活用していきたいと思います!(今後の抱負)

2022年9月1日~9月3日 伊豆・鎌倉小旅行

tkです。2022年9月1日(木)~3日(土)に妻と2人で伊豆・鎌倉への小旅行に行ってきましたのでこのことについて書こうと思います。

この度妻の仕事上のお祝い事がありまして、妻がずっと行きたがっていた高級温泉宿に行くことが旅の目的になります。まあ、あまり観光をしていないので、旅行と呼んでいいのかはちょっと怪しいですが……

 

1日目(9/1)

まずは東京に出ます。千葉の民なので東京に出ないと始まりません。

折角東京まで出るということで、東京のカフェでモーニングします。本日のモーニングはここ cafe Lapin でいただきましょう!

cafe Lapin(ラパン)。フランス語で「うさぎ」という意味があります。

上野・御徒町界隈にあるカフェで、ネットの評判がたいそう良い店です。実際に行ってみたところ、雰囲気がとても良かったです。

店内は薄暗く分かりづらい段差もある為、目の悪い私には辛いところですが、お手洗いに行く時店員さんが段差があることを教えてくれました。こういう気遣いの細やかさは素晴らしいですね。

手前はクロワッサン/カフェオレ、奥は卵トースト/紅茶。いずれも750円。

モーニングは画像の通りですが、こちらも凄く良かったです。クロワッサンはバターが芳醇でサクサク、カフェオレも濃厚で且つ好きな味でした。卵トーストには卵がふんだんにトッピングされており(画像の通り山盛り!)、美味しかったです。

値段は各750円とカフェのモーニングとしてはまあ普通ですが、平常時のメニューが飲み物単品で600円くらいしたりするので、モーニング時のお得さが際立っていますね。

非常に質の良い、満足度の高いカフェでした。家の近くにこのカフェがあったらなあというようなことを妻と話していました。

さて、伊豆へと移動します。普段なら特急である「踊り子」を(ネット割引を駆使してコスパ良く)使うのですが、今日はお祝いの日ということで、移動手段もワンランク上のものを使います。

その名もサフィール踊り子です。公式ページはこちらになります。移動時間中も優雅な時間を過ごせる旅を、というコンセプトです。早い話が踊り子の上位互換ですね。

www.jreast.co.jp

そんなサフィール踊り子に乗ることもこの旅の目的の1つです。早速乗り込んでいきましょう!

サフィール踊り子。サフィールはフランス語で「サファイヤ」の意味。

8両編成で、1号車がプレミアムグリーン、2~3号車が個室グリーン、4号車がカフェテリア(!)、5~8号車が(普通の)グリーンという構成です。僕たちが取った席はプレミアムグリーンになります。車内はこんな感じ。

プレミアムグリーン車内。2シートで椅子のある部分の床は絨毯になっています。

で、座席はこんな感じ。

プレミアムグリーンの座席。肘掛付きの革張り椅子でリクライニングも自由自在。

テンション上がってきた!!!!!

高級感ある見た目で、座り心地も抜群でした。リクライニングも肘掛のボタンで好みに調整することができ、機能面も申し分ありません。因みにですが、テーブルは肘掛の中に収納されていました。

折角なので、車内を探検してみます(あんまり乗る機会もないので……)。

まずは個室グリーン車。その名の通り個室で、通路からはガラス張りの壁で仕切られています。個室内は革張りのソファやテーブル、コンセントなどがあり、さながら小さなカフェのようでした。

個室グリーン車(2,3号車)の廊下部分。

お次はカフェテリア。なんと車内にカフェがあるんです! 見ると、オープンキッチン内で乗務員さんが働いています。オープンキッチンというのもあり、かなり開けた感じの印象です。

カフェテリアブース(4号車)

以降は通常のグリーン車になっています。

グリーン車(5号車以降)。こちらは3シート。

探検を終え、自分たちの座席に戻ります。カフェテラスで楽しむのも良いですが、今回は高い座席(プレミアムグリーン)にしたので自分たちの座席で乗車時間を楽しむことにしました。あらかじめ駅で買っておいた駅弁とか、車内販売でサフィール踊り子限定という触れ込みのアイスクリームを楽しみます。

駅で買った駅弁。デザインも良い感じです。秋を感じますね。

アイスクリーム。車内販売特有のカチカチアイスでした。

そうこうしている内に伊東駅に到着。車内での一時はあっという間でした。普段は退屈な移動時間もこんな風に優雅に過ごせると充実感があります。

伊東駅には何度も来ているので分かり切ったことですが、駅前は相変わらずの虚無です。皆大好きテナントが何も入っていない虚無ビル(廃ビル?)も健在。

伊東駅駅前。写真右側に虚無ビル。

伊東駅前からタクシーで宿まで移動します。上級国民ではないので普段ならタクシーなんて使わないのですが、伊東駅~宿のタクシー代は宿からキャッシュバックされるので今回は堂々と使います。

観光名所(?)オレンジビーチを通過して、海沿いにある宿に到着。泊まりたかった宿はここ、『風の薫 UMI』です!

www.kazenokaori.jp

1階部分は駐車場になっており、タクシーを降りるとスタッフさんのお出迎えがありました。スタッフさんに連れられ、エレベーターで2階へ。

2階では広大なロビーがお出迎え。8階までの吹き抜けと、その吹き抜け部分全面が窓になっており、窓からは海を見ることができます。開放感は抜群です。

ロビー(2階)。置いてある家具もリゾート感があります。

ウェルカムサービスを受けながらチェックインの手続きをします。

ウェルカムサービス。手前はたんぽぽコーヒー(カフェインレス)。

手続きを済ませたら部屋へとエレベーターで向かいます。この宿は4~8階が客室になっているのですが、1階につき客室が4部屋しかなく、宿全体で4×5=20部屋しかありません。贅沢ですね。

エレベーターが開くと、エレベーターホールからもオーシャンビュー。2階ロビーから続く吹き抜けの窓ですね。

客間がある階の廊下からの景色。

泊まったお部屋はこちら。居間部分は和室、ベッド部分は洋室の和洋一間です。

お部屋。ちゃんと窓際の(旅館によくある)スペースも完備しています。

そしてここが宿の大きな売りポイントなのですが、個室露天風呂が付いています! この宿は全室が個室露天風呂付きなのです。露天風呂からは当然の権利のように海が一望でき、抜群の開放感です。

個室露天風呂。窓際のスペースから繋がっています。

個室露天風呂とは別に内風呂もきちんと付いています。こちらも檜の設えで良い感じ。

内風呂。木の温かみが感じられて、趣がありますね。

これら部屋に備え付けの露天風呂・内湯とは別に、宿の9階にはなんと貸切風呂が2つも付いています。

貸切風呂『薫』。予約制ではなく、他のグループがいなければ使えるというシステム。

なんて贅沢なんだ……! 入る風呂がマジでいっぱいあります。どの風呂も他の利用者の目を気にせず使えるので、とてものんびりできますね。

あとこれはどうでもいいんですがゲームの貸出があるようです。こんな豪勢な旅館に来てまで誰がやるんだろうか……。

ゲーム貸出リスト。パーティーゲーはともかく、1人ゲーは誰がやるんだろうか。

お部屋チェックが一段落したら、宿を探索していきます。

ここは9階(貸切風呂)と同じ階にある空中庭園です。スマホ台があるのでタイマーで自撮りすることができます(しました)。

9階空中庭園。コーヒーの提供(セルフ)があります。

2階には海の見える足湯バーと称した展望スペースがあります。展望スペース多いな! ワイン(ノンアルですが)の提供があるので、海を眺めながらワインを楽しむという上級国民ごっこができます。

2階展望スペース、ノンアルワインの提供。

同じ2階には漫画ライブラリがありましたが……『五等分の花嫁』とか『かぐや様は告らせたい』とか、ちょいちょいオタク漫画があります(言うまでもありませんが、僕はキモ=オタクなので両方とも既読です)。

2階漫画ライブラリ。チョイスが謎……

お風呂に入ったりして宿で無限お籠りをしていると、まだ陽は高いですが夕食の時間になりました。そんなわけで夕食会場へ Go!

夕食会場(2階レストラン)。ここからも海が見えます。

夕食は勿論コース料理です。お品書きはこんな感じ。

夕食のお品書き。旅館にありがちですね。

コース料理スタイルで一品一品出てくるので全部は写真に載せられませんが、一部だけ載せておきます。

食前酒・前菜。食前酒はノンアルコールにしました。

食後の白ワイン。何かそれっぽいアングル。

どの料理もとても趣向が凝らされていて、味だけでなく見た目も楽しめるものでした。

↑のお品書きの水菓子はお部屋に置いてありました。レストランではなくお部屋での提供なのは何か理由があるんでしょうか? 聞いておけば良かった。。。

2人分の水菓子 in お部屋

再びのお籠りタイムの後、バータイムに再びレストランが開放され、お酒とラーメンの提供がありました。太りそうだけど無料だと食べてしまう……(乞食精神)

バータイム。メロン(アルコール)とライチウーロン(ノンアル)。

ラーメンは醤油と塩の2つの味がありました。おかわりして両方食べました。

このバータイム、旅の川柳を考えるという企画があり、その日のベスト川柳に選ばれると粗品が贈られるということで、折角なので2つ考えてみました。片方は妻名義ですが両方僕が考えたものです。粗品が欲しいのでフルで宿に媚売りした川柳になってます。

旅の川柳2句。両方とも宿名にちなんだ川柳です(媚売り)。

結果発表は明日なので、楽しみにしつつ休みます。普段は食後3時間くらいまでは眠らないようにしているのですが、まあ今日くらいは良いでしょう。

 

2日目(9/2)

お部屋の中に入ってくる太陽の日差しで自然起床しました。やっぱり窓が大きいと良いですね! 寝具が良かった(シモンズとかテンピュールとか)のもあり、寝起きはかなり良かったです。

寝起きに朝風呂を決め、いざ朝食へ! 朝食会場は1日目の2階レストランではなく、9階レストランでした。個室orテーブル席のどちらが良いかと聞かれたので個室にしました。

朝食会場(9階レストラン)の個室。

趣ある和室です。日本の朝という感じですね! 朝食はこんな感じ。

朝食。盛りだくさんです。器がお洒落!

朝からごはんが美味しい……! あとやっぱり見た目も楽しめるのも良いです。

朝食後は折角だからと宿の付帯設備のカラオケを使ってみたり、まだ見てない展望スペースを回ったりしました。あと、また風呂に入りました。こいついつも風呂に入ってんな。

そうこうしている内にチェックアウトの時間になりました。時が経つのは早いものです。行きはタクシー(キャッシュバックあり)でしたが帰りは送迎があります。車も、ぎゅうぎゅう詰めのマイクロバスではなく普通のワゴン車(?)です。ゆとりがありますね! 普通の宿とは格が違います。

帰りの送迎車。普通の車だ……

そんなわけで伊東駅に戻ってきました。

伊東駅。リスポーン地点。実家のような安心感。

温泉むすめは良く見ますが、手前のやつは始めて見ました。

(何回も来ているというのもあり)伊東駅周辺でそんなに見るものもないので、お土産を物色して喫茶店で一息付いたらさっさと退散します。

茶店で一休憩。ベックスコーヒーの抹茶ラテは静岡限定なので来る度飲んでます。

というわけで移動移動。2日目の目的地は……鎌倉です! 特に何が観たいとかそういうのではなく、伊豆に行ったのでその足で観光しよう(ついでに泊まろう)ってやつです。

鎌倉駅。駅舎も趣があって良きです。

まず宿に荷物を置きに行きます。あ、2日目の宿は健保組合の保養所なので特に載せるべき画像はありません。夕朝食付きで1人5,000円を切るという狂った良コスパ宿ですが、宿は小綺麗でしたし食事もしっかりしていました。

道中、marisa という店を見かけました。服飾の店っぽいです。

marisa という店。ここをまりちゃのゆっくりプレイスにするよ!

宿に荷物を下ろしたら鎌倉駅付近を散策します。

御成小学校の校門。趣めっちゃありますね! これで市立なのか……

小町通り。鎌倉のメインストリートです。無限に抹茶系の飲み物が売っています。

鎌倉駅から小町通りを通って、鶴岡八幡宮に到着! 参拝した後、境内を散策します。

鶴岡八幡宮境内。

鶴岡八幡宮といえば、この前クンヌシサンが霊夢の絵を奉納していましたね。時期が違うので勿論見ることはできませんでした。残念。

境内には蓮の池があります。上野にある蓮池(不忍池)も見事でしたが、こちらも見事なものでした。

蓮池。東方的には重要な花です。何か幻想的……

この鶴岡八幡宮、なんと境内に幼稚園があります! 境内に幼稚園があるって凄くないですか? 先程の御成小学校といい、鎌倉は教育施設が凄いですね。

鶴岡幼稚園。ここで育った子供、めっちゃ信心深くなりそう……

鶴岡八幡宮を後にし、帰り道に八雲神社に寄ります。

八雲神社鶴岡八幡宮とは対照的に、人はいませんでした。

社名の由来は勿論「八雲立つ~」からです。祭神の中にはちゃんとスサノオの名があります。参拝して宿に戻りました。

 

3日目(9/3)

宿をチェックアウトして再び鎌倉を少しだけ散策。

由比ヶ浜ビーチ。宮古島の海を見た後だと……うん……という感じです。

電車に乗り込み大船へと移動します。ここも鎌倉観光のついで枠です。大船はあの高田健志さんの家があることで知られています(知られていない)。

というわけで大船をぶらぶら街歩き。折角なのでここでランチします(かながわpayも使ってみたいので……)。ランチはここ、「おぼんdeごはん」にしました。チェーン店ではありますが、生活圏内にないのと、妻が好きな店であるのと、かながわpay対象店舗であるということでここにしました。

おぼんdeごはんのランチ。マグロレアカツ定食。

クロフィンというデザート。糖質・脂質が多そうですが、つい……

ランチを楽しんで、帰路に就きます。

いやぁ、いつも以上に目的がふわっとしていてまとまりのない旅行でしたね! でも楽しかったです。こういうので良いんだよこういうので。

風呂は人間が生み出した最高の文化だよね、とどこぞの漫画キャラが言っていたのを思い出しつつ、筆を置きたいと思います。こんな駄文を読んでくださって、ありがとうございました。