tk's diary

緑内障という眼の病気と私

tkです。この記事では緑内障という病気について書いていきたいと思います。

緑内障は眼の病気で、日本人の失明原因第1位の病気がこの緑内障です。40歳以上の方の5%、60歳以上の方の10%以上の方が罹患しているとされており、代表的な眼の病気の一つと言えるでしょう。この記事を読んでいる貴方も緑内障に罹患しているかもしれません。

私は中度程度の緑内障の患者です。残念ながら、緑内障により視覚にある程度ハンディキャップがあります。右目の矯正視力(眼鏡をかけた視力)が0.1未満です(裸眼視力ではないですよ)。また、視野(後述)も健常な方に比べて狭くなっています。

ハンディキャップ、と書いたのは、視覚障碍には該当しないから。俗っぽく言えば、ギリ健(「ギリギリ健常者」の略)にあたります。視覚にハンディキャップはあるけど障碍者ではない、私はそんなもどかしい立ち位置に立っています。

本記事では、そんな緑内障と私について紹介します。 

 

緑内障とは

では、緑内障とは具体的にはどのような病気なのでしょうか。専門的な解説はそういうサイトに譲るとして、医学的な知識のない緑内障患者である私が大雑把に解説します。

人間の眼は、眼で光を受け取った後、たくさんの視神経を通じて脳に情報を伝えます。したがって、視神経は眼と脳を繋ぐ「コードの束」のような役割をしているわけですが、何らかの原因でこの視神経が徐々に壊れゆく病気が緑内障です。

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目の構造と視神経。ネットにはこういうフリー素材もあるんですね……

緑内障が進行し、眼と脳を繋ぐ視神経がその数を減らしていくと、視野がだんだんと狭くなっていきます。視野についてはこれから説明します。

 

視野と視力

「視野」は、一度に見える範囲の広さのことを指します。よく視力と混同されますが、両者は異なるものです。私たちは普通、視野の中心である「中心視野」でモノが最もよく見えます。一般的に、この中心視野でモノを見る力を視力といいます。したがって、視力が良くても視野が狭い、ということは起こり得ます。

ちょっと分かりにくいので、視野、中心視野、視力のイメージを以下のように用意してみました。

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中心視野・視力・視野の説明をフリー素材から作成。非常にざっくりとしてますが……

皆さんが赤丸(木の上にある一点)を見ているとします。 この時、皆さんは当然赤丸付近がよく見えると思いますが、これが中心視野であり、ここでモノを見る力が視力です。一方で、赤丸を見ているときでも、木以外の草原や空の風景が見えていると思います(「赤丸を見たままで」というのがポイントです)。このように中心視野の周辺でモノが見えている範囲を視野と呼びます。

 

厄介な緑内障

この緑内障、最も厄介な点は、「現代医学では一度壊れた視神経を再生させることはできないこと」です。したがって、病気の進行は不可逆的で、進行が止まることはあっても、視神経が元通り治ることはありません。医学の研究と発展が待たれるところです。

更に厄介なことに、緑内障は非常にゆっくり進行するので、緑内障を患っていてもそのことに気付きにくい! 皆さんは普段モノを両目で見ている(はず)ので、片方の眼の視野が多少狭くなってももう片方の眼で補ってしまうのですね。知らず知らずのうちに緑内障になって視野が狭くなり、気が付いた時には失明寸前……というケースも多いとのこと。

緑内障が日本人の失明原因第1位というのも頷けます。

 

緑内障患者の私

上で述べたように、私は中度程度の緑内障の患者です。つまり、緑内障がそれなりに進行しており、視野がそれなりに狭くなっています。

視野が狭くなる、と言われてもピンとこないかもしれません。ここで、皆さん(視覚が健常な方)が見ている世界と、私が見ている世界のイメージを以下のように用意してみました。先程と同様、写真の赤丸を見ているとします。

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皆さん(視覚が健常な方)の見ている世界のイメージ

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私(緑内障患者)が見ている世界のイメージ

あっこれ題材があんまり良くなかったかもしれねぇ……と思いましたが、どうでしょうか。伝わりましたでしょうか。

このように、私は視野が狭い為に見ている世界は狭いものになってしまっています。

画像の右の方がぐちゃぐちゃしているのは、右目の中心視野が壊れてしまっており、モノがよく見えないからです。モノが最も良く見える中心視野が失われると、視力にも影響が出ます。私の右目の矯正視力は0.1以下です。裸眼ではなく、眼鏡をかけた矯正視力で、です。私は右目だけだと文字を読むことすらできません。

上で述べたように緑内障は直らない病気です。医学のブレイクスルーでも起きない限り、私の視野は良くてこのまま、悪ければもっと狭くなります。左目の中心視野が失われてしまえば、今度こそ間違いなく視覚障碍者に該当します。文字を読むことももうできなくなるでしょう。

 

実生活への影響

さて、私はこのように(物理的に)視野が狭いわけですが、実生活にはそれなりに影響が出ます。

まず、リアルタイムゲームが弱いです。以前、カルタを題材にしたボードゲームを友人と遊んだことがあるのですが、ボロ負けでした。FPS や TPS といった、敵を先に見つけないと勝てないゲームについても、マジでヘタクソです。

これはある種当たり前で、カルタも FPS(TPS) も視野が広い方が当然強いからですね。視野が狭いというハンデを背負っている私は、最初から縛りプレイをしているということになります。

まあヘタクソといっても楽しくないわけではなく、スプラトゥーンなんかは TPS ですが楽しく遊んでいます。視野が狭い関係で、上手くなる見込みはあまりないでしょうが……

東方の原作 STG も厳しいです。眼が悪くなる以前は Hard シューターを自称していたのですが、今では Normal すら厳しく、Easy ですらやっとです。視野が狭い為、あまりモノが見えていない方向から弾が飛んでくることがあり、弾があることに気が付かずピチュってしまうのですね。

また、ゲーム以外にも影響があります。私は多くの集団から人を探すことが苦手です。人と待ち合わせをする時、大抵私は待ち合わせ相手を見つけるのが壊滅的に遅いです。だから目の前にいて気付かなくても、気付いていないフリとかではなく、単純に気付いていないだけです。許してください(別に怒られたことはないですが)。

あとは、球が小さい球技(野球ボールを使ったキャッチボール)が出来なかったり、車の運転ができなかったりします。眼が悪くなる前に教習所に通っていたので、免許は持ってるんですけどね。

 

以上、緑内障と私についての記事でした。私はこんな感じですが、皆さんは早期発見してくださいね。片目を瞑ってモノを見てみたりすると気付きやすいですよ。 

2020年3月19日~21日 京都旅行

tkです。今回は2020年3月19日(木)~21日(土)に友人数人と京都旅行に行ってきたことを今更ながら記録しておこうと思います。

当時の記憶がかなりおぼろげである為、基本写真を並べただけの記事になっています。やはり、旅行に行ったらすぐにブログに纏めておくべきだなと思いました。思い出をアーカイブ化しておくことは大切です。

この記事を書いた目的は思い出のアーカイブ化ですが、記事を書くことで旅行した気分になれるという動機もあります。最近は特に理由なく旅行に行けませんからね。5月末に山陰に旅行に行きましたが、あれはJALマイルが失効しそうだったので、アレはアレです。

 

さて、2020年3月といえば、当時はコロナはクソ雑魚みたいな雰囲気でした。自分含め同行者全員ノーマスクでの旅行です。今やったら乗車・入場拒否とかで終わりを迎えそうですね。

京都に旅行に行く目的として、確か「夜の伏見稲荷が見たい」というものだった記憶があります。 

さて、当時を振り返っていきましょう。

 

1日目

まずは新幹線で京都へ。新幹線シートを回転して……というのは、流石に当時から駄目でしたね。あと、新幹線内で小声で話していたら酔っ払いが絡んできた記憶があります。こういう手合いを見ていると、余裕を持ったおっさんになりたいもんだなと思うわけです。まあ、もう既におっさんなんですけれどもね。

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リスポーン地点。写真を見ると、ノーマスクの人も多いですね。

そんなこんなでリスポーン地点であるところの京都駅に到着。京都駅周辺を散策し、お昼ご飯として蕎麦をいただきます。

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いただいたお蕎麦。美味しかったのですが、店の名前を忘れてしまった……

この旅行は、友人が車を運転してくれるとのことで、観光地を車で回るという私にとっては非常に珍しい旅行になりました。京都駅付近でレンタカーを借りて、今回の旅行の宿である琵琶湖沿いのホテルに向かって東へ車で移動します。

宿への道中で比叡山に寄り道。麓からケーブルカーに乗って、比叡山の山頂へ。ちなみに、ケーブルカー運賃は大人1人1,100円(勿論往復で2,200円)。ものすごい殿様商売だな、と友人たちと話した記憶があります。かなり老朽化しているように見えるので、メンテナンスにお金がかかるのかもしれません。

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延暦寺に向かうケーブルカー。良く言えばレトロ、悪く言えば老朽化してそうな感じです。

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比叡山から見下ろす眺望。眺望はこういった高地での楽しみの一つですね。

そんなこんなで延暦寺へ到着。延暦寺は平成の大改修(今は令和ですが…)の真っ只中であり、改修中の建物の内部を中心に見学した記憶があります。残念ながら撮影禁止で写真は残っていませんが……

あと、思ったより延暦寺ってクソ広いんですね…! 寄り道程度だと到底回りきれないです。ガチで見るんだったら1日かけて見る必要があると思います。

移動の疲れもあって延暦寺は早めに撤退し、そのまま宿へと向かいます。

宿泊した宿は琵琶湖グランドホテルというホテルです。写真を撮っていなかったので、公式ホームページへのリンクを貼っておきます。

https://www.biwakogh.co.jp/

 琵琶湖沿いのホテルということで眺望十分、おごと温泉の近くということで温泉も付いていますし、料金は京都内のホテルに比べたらかなり良心的だった記憶があります。

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1日目の夕飯は蟹パーティ! 無心でほじくり返して食べるやつをやっていました。

 

 2日目

この旅行の一番の目的は夜の伏見稲荷に行くことでした。というわけでこの日の夜に伏見稲荷に行くことになりましたが、勿論日中も普通に京都観光します。宿が東の方(というか琵琶湖沿い)なので、京都も東エリアを中心に観光します。今回は、最初に清水寺に行った後、車という移動手段の利を活かして宇治に行くことになりました。何か修学旅行っぽいコースですね!

というわけでまずは清水寺で赴きます。有名観光地だけあって駐車場を探すのが地味に大変だった記憶があります。参道をぶらぶら歩いた後、清水寺へ。

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清水寺。修学旅行の定番中の定番ですが、何度来ても良いものですね。

清水寺延暦寺と同様、平成(~令和)の大改修の真っ只中でした。世はまさに大改修時代!

この旅行に行った2020年3月は、ちょうど本堂の屋根の葺き替え工事が終わったくらいの時期にあたります。清水の舞台の板張り替え工事は、残念ながらこの時期にはなされていませんでした。どうやら2020年末くらいに終了してるらしいので、今行ったら真新しい清水の舞台が見られると思います。

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清水の舞台。平成の大改修前なので、やや舞台は古ぼけています。

 

清水寺を十分に散策した後、車で宇治方面へ向かいます。宇治橋通りを散策していたのですが、ちょうどお昼時でお腹が減ったので宇治橋通りでお昼ご飯を食べることに。

抹茶ラーメンという宇治要素(?)があるラーメンをいただきました。抹茶の風味があるものの、味は普通のラーメンに近かった印象があります。しかし……ラーメンは、ダイエット中の今となってはあまり食べる気がしませんね……

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抹茶ラーメン。色合いはかなりいかついですが、普通に美味しかったです。

宇治と言えば……そう、橋姫です(東方厨的な発想)。ということで、橋姫神社に向かいます。といっても、かなりこじんまりとしており、鳥居をくぐった先には狭い敷地と小さい社がぽつんと佇んでいます。一条戻橋と並んで、東方がっかり観光名所だと思います。

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姫神社。センスの欠片もない赤丸は、ペイントツールで適当に入れました。

その後、平等院へ移動します。一般人的には宇治と言えば真っ先に平等院が頭に思い浮かぶのではないでしょうか。こちらも、修学旅行の定番中の定番ですね。

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平等院鳳凰堂。10円玉硬貨のデザインとして有名。神々しい雰囲気です。

平等院を一通り散策した後、「とどう庵」という宇治橋通りの雰囲気の良い甘味処で一休み。お店自体の写真は撮っていなかったのですが、古風で良い佇まいのお店でした。

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甘味処で一息。やはり、宇治に来たからには本場のお抹茶をいただきたいですよね。

 そんなこんなで、結構良い時間になったので、若干早いですがホテルへ戻ります。忘れてはいけない、この旅行の主目的は夜の伏見稲荷なのです。お風呂や食事を済ませ、万全の状態にしておきます。

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2日目の夕飯。ザ・旅館の食事という感じ。流石に2日連続で蟹ではないです。

そして、万全の状態で夜の伏見稲荷へと向かいます。車なしで夜の伏見稲荷に行こうと思うと、伏見稲荷近くに宿を確保する必要がある為、こういう時に車という移動手段の利が活かされますね……

夜の伏見稲荷は……Twitter でも呟きましたが、それはもう素晴らしかったです。伏見稲荷には何回も来ていますが、夜は昼とはまた違った良さがあると思います。夜は人も少なく、一歩道を間違えば異界に引きずりこまれるのではないか……という雰囲気がありました。マジで最高でした(ボキャ貧)。

伏見稲荷に来たからには、いつものように最奥まで踏破します。私は眼が悪く、あまり夜目が効かないので、階段の上り下りには苦労しましたが、本当に行って良かったと思える、そんな経験でした。

ちなみにこのツイート、午前1時20分に呟いています。自分のことながら、元気ですね…… 

 

3日目

夜の伏見稲荷ではしゃいだ後なので、3日目はちょっと遅めに疲れ気味の起床。のんびりしてから宿をチェックアウト。3日目も車で観光地を回ります。荷物を車に置いておけるので、手ぶらで良いのが本当にありがたいですね。

今日は、(比較的中心部に近い)京都市内の観光地を回ります。

まずは金閣寺(正式名称は鹿苑寺)に向かいます。……この旅行、修学旅行の定番スポットしか行ってないな……今ではもうすっかりとおじさんなので、昔を思い出して泣いてしまいそうです。

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金閣寺平等院鳳凰堂もそうですけれど、水面に浮かぶ美しい建物って良いですよね。

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金閣寺内にある「貴人榻」(貴人のこしかけ)に座る私。今と比べて大分太ってますね…

そして同じく京都市内にある上品蓮台寺へ。ご存知のように秘封第1作品目の「蓮台野夜行」の「蓮台」です。もともと「蓮台野」という言葉は墓場を指す言葉で、日本各地の地名にみられますが、その中で岩手県デンデラ野と並んで有名なのがここ上品蓮台寺です。

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上品蓮台寺。ちょっと時期は早いですが桜が咲いており、雰囲気の良いお寺です。

そしてこの旅の締めくくりとして、"俺たちの"鵺神社に向かいます。もはや説明不要……とまでは行かないかもしれません。実は二条城の近くに、鵺退治の聖地として小さな神社が祀られています。一条戻橋、橋姫神社と並んで、東方がっかり観光名所の一つですね。

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俺たちの鵺神社。近くに公園があって、遊ぶことができます。

そして京都駅近くでレンタカーを返し、京都駅から新幹線で帰路に帰路につきました。とても楽しかった旅行でした。

実はこの旅行の後、新幹線で東京に着いてから旅行非参加者も合流して飲み会をしているんですよね……! 何というか今思うと凄い時代ですね。早くそんな日常になってほしいものです。

リングフィットアドベンチャーを2周クリアした男のダイエット記録

tkです。つい先日、リングフィットアドベンチャーの2周目をクリアしました。

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エンディング。普通のゲームだと playing のところが exercising になっています。

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2020年8月10日、1周目クリア。

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2021年5月31日。2周目(エクストラフィットネス)クリア。

リングフィットアドベンチャーを購入したのが2019年12月18日。そして、(キャプションにも書きましたが)2020年8月10日に1周目クリア、2021年5月31日に2周目クリアです。勿論、毎日プレイ(フィットネス)をしているわけではありませんが、自分でもびっくりするくらい続けられています。えらい!(自画自賛

2周目をクリアした後、なんと3周目が解放されました。最後の追加要素だそうです。

 

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3周目(フィットネスマスター)にチャレンジ。

確かにこういったトレーニングに終わりはないものですが、プレイヤーが3周目までプレイすることを想定して作ってあることに感服します。2周目をクリアした期間を考えれば、おそらく3周目をクリアするのは2022年に入ってからになるでしょう。

 

さて、ここからは私がリングフィットアドベンチャーの2周目をクリアするまでに至った道程を記録しておこうと思います。

そもそもなぜリングフィットアドベンチャーをプレイしようと思ったか、なんですが……これは多くの人の例に漏れず、単純に太ったからですね。

2018年度以前、実家や大阪に住んでいた頃の私の体重は60kg前後で、この体重をかなり長い期間ずーっとキープできていました。しかし……2019年度に東京に引っ越してきてから体重は激増し、2019年末に体重計に乗ったところ体重が約66kgとなっていました。

なんと1年で6kg近く太ったことになります。今まで何も意識しなくても60kg前後をキープしていただけあって、これはかなりショックでした。

この原因としては食べ過ぎが考えられます。2019年度の私は、白米をおかわりしてお茶碗2杯食べることや栄養表示を一切見ずにお菓子やアイスをバクバク食べることが習慣になっていたのです。今考えると身震いします。

しかし、単純に食事だけが原因なのかどうかは実のところよく分かりません。体重60kg前後をキープできていた大阪在住(独身)時代は、家ではコンビニやスーパーの弁当、職場では宅配弁当を食べる生活を2年送っており、自炊は一切しませんでした。これだけ見ると凄く太りそうですが、特に太らなかったのです。2019年4月末に結婚した為、所謂幸せ太りもあるかもしれません。

 

まあ原因がどうあれ、体重が激増した、ということは事実です。当時の私はこのままではいけないとは思い、ダイエットを始めました。

そのような中で、当時(2019年10~11月)大流行していたのがリングフィットアドベンチャーでした。Twitter でもプレイしている人が多く、リングフィットアドベンチャーネタの呟きが多く流れてきていました(残念ながら今も続けている人はほんの一握りでしょうが)。

ダイエットを考えていた私にとってはまさに救いの手のようなゲームで、私も多くの人間の例に漏れず「欲しい!」と思ったわけなのですが、大人気だったリングフィットアドベンチャーは当時かなりの品薄で、手に入れることができませんでした。

 

そこで、友人の勧めもあり、フィットボクシングというゲームを始めることにしました。

ゲーム内容としては、Switch のコントローラーを両手に持ち、ゲーム中に流れてくる音楽に合わせてボクシングをするように動く、というものです。音ゲーをフィットネスに落とし込んだ感じ。

ただ、フィットボクシングはすぐにやめてしまいました。理由としては、なんといっても苦行感が強いことですね。同じようなフィットネスをルーチンワークのように行うので、やっていて楽しくない。確かに身体を動かしているのですが、筋トレのように負荷がかかっている感じもせず、痩せるのかどうかもよく分からない。私には合いませんでした。

 

フィットボクシングが合わなかった私にはリングフィットアドベンチャーしか残されていませんでした。変わらず品薄でしたが、絶対に定価で購入するという強い意志のもと、ネット通販サイトの周回を行い、無事手に入手することができました。

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リングフィットアドベンチャー、無事ゲット!

そんなこんなでリングフィットアドベンチャーをプレイしていたわけなんですが……これがハマりました。

(今更ですが、)リングフィットアドベンチャーRPGと筋トレを組み合わせたようなゲーム内容になっており、リングコンというコントローラーを使って、フィットスキル(筋トレ)を行うことで相手を攻撃する、というものになっています。

筋トレを行うことで、基礎代謝(何もしなくても消費するカロリー)が向上する為、太りやすくやせやすい身体になるといったダイエット効果が期待できます。

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ゲームのイメージ図(公式より拝借)。

たかがゲームと侮るなかれ、リングフィットアドベンチャーの筋トレは本当にキツいです。そりゃあジムのトレーニングに比べれば負荷は小さいのかもしれませんが、ゲームとは思えないキツさです。筋肉にも効いている感じがします。

また、筋トレだけでなく、RPG部分もしっかり作りこまれています。ゲームにはストーリーがありますし、プレイするステージは日々違うステージになります。トレーニングを進めていくと、「ついにこのステージまで来たか…」という実感も、得ることができます。

このようなRPG要素により、苦行感をあまり感じることなくプレイすることができました。レベルやスキルツリーといったコレクター要素もあり、これも「またプレイしよう」という気持ちにさせてくれます。

ともあれ、リングフィットアドベンチャーは私に合っており、続けることができました。

このリングフィットアドベンチャーというゲーム、定価は8,000円ちょいなので、本当に良い買い物をしたな、と思います。(場所にもよりますが)ジムに通おうと思ったら少なからず固定費がかかりますし、自宅からジムの場所が遠いとジムに行くのが面倒ですからね。ジムよりコスパが優れていると考えています。

 

また、筋トレと同時に食事制限も行います。「どれだけいい運動も、悪い食習慣は倒せない」という偉い人(?)の名言にある通り、ダイエットをするにあたり、食事制限は避けては通れない道でしょう。

ただ、私が取り入れた食事制限は緩く、「なるべく高たんぱく質低脂質の食事を心がける」ということだけです。どの栄養を1日何g摂る、とかそういった面倒なことはしませんでした。

つまり、世間でよく言われている脂質制限ではなく糖質制限を行ったわけですが、これは接種カロリーを減らす為です。糖質が1g約4kcalなのに対し脂質が1g約9kcalなので、脂質を制限した方が効率良く摂取カロリーを減らせるんですよね。

摂取カロリーを減らすことはとても重要です。ダイエットの大原則として、摂取カロリーが消費カロリーを上回れば太るし、消費カロリーが摂取カロリーを上回れば痩せるというものがあります。世間には色々なダイエット法がありますが、この大原則だけは変わりません。

また、糖質制限を行わない理由としては、糖質を制限をして筋トレを行うと筋肉が落ちる(らしい)ことや、糖質制限を行うと食べられるものがかなり限られる、というものがあります。糖質制限だと、大抵の主食が食べられなくなりますし、後述するようなプロテインドリンク(糖質15gくらい)も飲めなくなるんですよね。

勿論、糖質は血糖値の急上昇やそれに伴うインスリン(脂肪ホルモン)の分泌を促す為、過剰摂取はよくないのは言うまでもありません。制限しないまでも、常識の範囲内で摂取することを心がけます。

では、どのような食品を食べていけばいいのか。まず鶏むね肉が第一に挙げられるでしょう。鶏むね肉は高たんぱく質低脂質低糖質低価格という、ダイエットをする人の為にあるような神の食材です。鶏むね肉を抜きにして、ダイエットは語れません。また、ささみやレバー、魚の刺身なども、高たんぱく質低脂質でお勧めです。

間違っても、鳥かわ肉とかいう超高脂質の食品は絶対に食べてはいけません。鳥かわ肉はほとんどが脂質でできています。私は、鳥かわ肉を出された時は宗教上の理由でお断りするようにしています。

また、プロテインドリンクもお勧めです。脂質0のものも珍しくないですし、甘くて美味しい為、甘いものを食べたい・飲みたい! という欲求を満たすことができます。

代表的なプロテインドリンクとして、SAVASザバス)があります。コンビニにも置いてありますし、プロテインドリンクのシェアNo1らしいので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

栄養としてはたんぱく質約15g脂質約0gで、コンビニでの価格は1本152円(税込)です(最近はもうちょっと値上がりしたかもしれない)。私も以前飲んでいましたが、コスパや味は悪くないと思います。

ただ、実はそんなザバスよりお勧めしたいプロテインドリンクがあります。日本酪農協同のプラスたんぱくです。

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プラスたんぱく。あまり有名ではありません。私も大学の後輩に教えてもらいました。

 このプラスたんぱくという商品、なんと1本105円(税込)です。ザバスが1本152円(税込)であることを考えると、脅威の安さですね。栄養としてはたんぱく質約15g脂質約0gでザバスとあまり変わりませんし、主観的ですが味はザバスより良いと思います。ザバスよりコスパが優れていますね。

このプラスたんぱくの中で特にお勧めしたいのがコーヒー味で、美味しいんですけど甘すぎるということはなく、あまり飽きのこない味なんですよね。私はこのプラスたんぱくを1日1本は愛飲し、累計すると恐らく300本以上飲んでいます。が、今でもまったく飽きる気配はありません。

プラスたんぱくの唯一にして最大のデメリットとしては、イオン系列の限られた店舗でしか取り扱っていないことです。メーカーがマイナーで、あまり流通していないみたいなんですよね。私は近所のピーコックというスーパーで購入しています。

ですが、このようなデメリットを補って余りある魅力がプラスたんぱくにはあります。本当にお勧めです(お勧めしすぎてアフィリエイターとか業者の回し者とかみたいになってしまいました)。

コスパだけを追い求めるなら粉末状のプロテインからプロテインドリンクを作って飲めよ、という話ではあるんですけど……作るのが面倒ですし、粉末を管理する時の衛生面もちょっと心配ですよね。私は味なども考慮してプラスたんぱくを選択しています。

 

また、最近は16時間断食という健康法も取り入れています。ダイエットの為だけにやっているわけではないのですが、16時間断食を大雑把に言うと「朝食を抜いて、夕食を食べてから翌日の昼食まで、何も食べない時間を長く作る」という健康法です。

私たちは普段、何も負担を感じずに口からモノを入れて食事をしていますが、身体の中の内臓では食べ物を消化する作業が必要な為、内臓に負担がかかっています。空腹の時間を長く作って、内臓への負担を減らそうぜ、というのが16時間断食という健康法です。

この16時間断食ですが、朝食を食べない分摂取カロリーが減少する為、ダイエット効果もあります。また、私は16時間断食を始めてから身体の調子もよくなりましたし、朝食を食べるのに必要な時間やお金が節約できるので、個人的には実践する価値のある健康法だと思います。

空腹の時間を長く作る分心配なのが昼食を食べる時の血糖値の急上昇ですが、これは昼食のGI値を低くするように心がけることで対処しています。GI値とは、食事をしてからどの程度血糖値が上昇するかの指標となっており、食材ごとにGI値が算出されています。GI値が低いほど血糖値が上がりにくくなる為、太りにくい食材とも言うことができます。

GI値の食材にもいろいろありますが、最近のマイブームはそばです。そばはGI値が低く、食物繊維も豊富に含まれているというスーパーフードです。断食後の昼食ではそばをゆっくりと食べることによって、血糖値の急激な上昇は極力起こさないようにしています。

うどんはそばと似ていますが、うどんはGI値が高く、そばのように食物繊維が含まれているわけではありません。これを知っていると、断然そば派になれると思います。

 

と、ここまで書いてきたように、リングフィットアドベンチャーのプレイと緩い食事制限で、体重や体脂肪率はそれなりに落とすことが出来ました。

ダイエットを始めた当初(2019年末)は体重66kg前後、体脂肪率は24%前後でしたが、今現在2021年6月時点では体重57kg前後、体脂肪率は17%前後にまでなりました。体脂肪率に関してはそもそも計測の精度が低く、日変動も大きいのですが、全体的に見ると下降トレンドで体脂肪が落ちてきているのかな、と思います。

また、数値だけではなく身体の見た目にも変化が見られました。腕や腹など、身体が全体的に筋肉質になってきたのです。ただし、残念ながらお腹の皮下脂肪は頑固で、モデルのように腹筋を割るのには至っていません。

リングフィットアドベンチャーはジムでのトレーニングに比べて筋肉への負荷が小さいですので、リングフィットアドベンチャーだけで腹筋を割るのは難しいかもしれません。とはいえ、勿論続けていきますよ!

 

最近読んだ本によると、ウォーキングやランニングといった有酸素運動はダイエットだけでなくメンタルヘルスや脳の発達にも良いとのこと。筋トレだけでなく、積極的に外に出てウォーキングやランニング、機会があればスイミングなどもしていきたいですね!

 

 

 

 

2021年5月24日~26日 山陰旅行

tkです。日常をアーカイブ化していこうと思い、ブログを始めることにしました。今更ブログとか化石か? という煽りが飛んできそうですが、やはり SNS は害毒であると最近考えるようになり、ここでブログに立ち返るのもアリなんじゃないかと思うようになりました。

というわけで、2021年5月24日(月)~26日(水)に妻と2人で山陰旅行に行ってきたことを書こうと思います。

何故山陰なのかというと、特に理由はありません。たまたま当たったからです。

JALANA といった航空会社にはマイルというポイント制度があり、そのマイルを貯めると特典航空券と交換することができます。通常12,000マイル程度貯めないと往復の航空券と交換できないのですが、JALの「どこかにマイル」という制度を使うと、申し込み時に提示された4つの空港から行先がランダムに選択されるという代償と引き換えに、わずか6,000マイルで往復の航空券と交換することができるのです。信じ難いコスパの良さですね。

ただ旅行がしたかっただけで特に行きたいところはなく、マイルの有効期限も切れそうだったので、「どこかにマイル」を申し込んだところ、出雲空港島根県)が当たりました。このことが理由で山陰旅行となった次第です。

なお、「どこかにマイル」に申し込んだ後に東方最新作である「東方虹龍洞」が発売。勾玉をモチーフとしたキャラクター「玉造魅須丸」が登場しました。島根県には勾玉の生産地として有名な「玉造温泉」がある為、ちょうど良かったかもしれません。

 

1日目

まずは自宅から羽田空港へ。久々に飛行機に乗るということでかなり時間に余裕を持って行きました。かなり早めに着いたので、余った時間で空港内を散策しました。羽田空港自体久しぶりなので、空港内を散策するだけでも楽しいものです。

国内線乗り場にはそれなりに人がおり、ゴーストタウン化しているということはなさそうでした。もしかしたら国際線乗り場は壊滅的かもしれませんが。

空港には新しく広々とした展望テラスが整備されており、空が見渡せるとても気持ちの良い場所でした。オリンピックに向けて整備したのでしょうか。東京のコンクリートジャングルにいると空を見上げることがなくなってくる為、こういった場所は良いなあと思います。

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羽田空港の展望テラス。かなり開けており、空を見渡すことができる。

そして時間に飛行機へ。空港にはそれなりに人がいましたが、やはり飛行機にもそれなりに乗っていた印象です。羽田空港から出雲空港へは時間としては1時間少々で着きます。国内線特有の離陸即着陸です。空腹だったせいで着陸時に少しだけ酔ってしまいました。最近朝食を抜く健康法にハマっていたことが仇となりました。

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離陸時の様子。眼下に雲が広がる、グラデーションがかった一面の青空。

少々酔ったものの、無事出雲空港に到着。(恐らく)人生2度目の出雲空港です。日本南岸を低気圧が通過中ということもあって、現地では少し雨が降っていました。若干忙しないですが、すぐに空港連絡バスで松江駅へと移動します。出雲空港は僻地にあり、周囲は一面のクソミドリです。空港連絡バスくらいしかまともな移動手段がありません。気を付けましょう。

松江駅に到着した後駅構内を中心に散策し、昼食を食べました。久々に出雲そばを食べましたがやはり美味しいですね。そばは食物繊維が豊富で、GI値が低く血糖値の上昇が緩やかな為、トレーニーにとっては良い料理なんじゃないかと思っています。本当は小泉八雲旧居の近くにある「八雲庵」という店を再び訪れたかったのですが、距離的にちょっと遠く今回は断念。

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割子(わりご)と呼ばれる丸い漆器に盛ることから、割子そばともいわれます。

松江駅から山陰本線玉造温泉駅に移動。山陰本線はかなり本数が少ない為、時間に余裕を持って移動しました。東京と同じ感覚で移動するのはやめましょう。

そして玉造温泉駅に到着しました。玉造温泉城崎温泉のように駅前から栄えてるのかな? とか勝手にイメージしていたのですが、全然そんなことはなかったです。駅前には広大な虚無が広がっていました。松江駅から2駅の場所でこうなるのか、と思ったりもしました。地方都市の現実というヤツでしょうか。

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玉造温泉駅のホーム。周囲には広大な虚無が広がっています。

 

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こちらも駅のホームから撮影。あー一面のクソミドリ。

 

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玉造温泉駅(25日撮影)。

雨が降っていたということで、周辺の散策は晴れるであろう25日にまわし、送迎バスで早めに宿に向かいます。

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長楽園の宿の入口(25日撮影)。

今回泊まった宿はここ「長楽園」です。

https://www.choraku.co.jp/

日本一クソデカな大庭園露天風呂があるということで有名らしいです。その面積はなんと120坪(約400㎡)。一般的な都内の賃貸物件の面積の10倍くらいじゃないでしょうか。デカ過ぎんだろ……

宿では和服を着た沢山の仲居さんが出迎えてくれました。この宿では仲居さんが部屋まで案内をしてくれ、部屋内でも説明をしてくれます。通常時にはお茶出しも行っているそうですが、コロナ禍で中止しているとのこと。

宿内は広々とした庭園もあり、前述したクソデカ露天風呂もあるということで、部類としては高級宿に入る宿なんじゃないかと思います。本来、私のような労働者階級が泊まるところではありませんが、コロナ禍ということで値段がリーズナブルになっていました。非常にコスパが良いです。

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長楽園のロビー。趣がありますね。

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宿の庭園と趣スポット。

ただ、値段がリーズナブルになっているといっても、宿泊者はかなり少な目だった印象です。館内に複数ある露天風呂も、ほぼほぼ貸し切り状態でした。食事を案内してくれた仲居さんも「このような中で来てくれて嬉しい」とおっしゃっていました。宿を救いたい! 食べて応援! 泊まって応援!

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個室での夕食。とても美味しかったです(小並感)。

 

2日目

朝早くに起床し、朝風呂へ。結局この宿では4回も温泉に入ってしまいました。

名残惜しいですが宿をチェックアウトし、玉造温泉周辺を散策します。玉造温泉駅近くは紛うことなき虚無でしたが、宿が沢山立ち並んでいるこのエリアは中々雰囲気が良いのではないでしょうか。

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勾玉橋。宿が立ち並んだエリアにあります。

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橋から撮影した周辺の様子。

まずは玉作湯神社へ。湯の神を祀ってるだけあって、温泉街の近くにありアクセスしやすいです。道中には湯薬師広場という玉造温泉の源泉が沸き出るスポットがありました。

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湯薬師広場。お湯は持ち帰り自由だそうです。近隣住民は持ち帰ってるのかな?

そして玉作湯神社(たまつくりゆじんじゃ)へ。玉作湯神社は風土記(733年)にも記述がある古社だそうです。なお、同風土記には、「ひとたび濯げば形容端正しく、再び浴すれば万の病ここぞとに除こる」という玉造温泉についての記述があるそうです。まさに古のオタク構文ですね。きっと大昔のオタクが書いたのでしょう。

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玉作湯神社。その名の通り、玉と湯の神を祀っています。

玉造温泉駅に戻る道中、出雲玉造資料館を訪れます。全国で唯一の玉作りの資料館だそうです。中々ディープな世界ですね。

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出雲玉作資料館。温泉街からほど遠く、緑に囲まれた場所にあります。

1階部分だけ撮影OKとのことだったので、写真に何枚か残しました。こういった場所の資料館はやはり面白いですね。

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勾玉の色々な説。「巴の文様」説は東方じゃん!(東方厨)

 

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玉作り遺跡の場所。やはり玉造温泉付近に固まっていますね。

そして出雲玉作史跡公園へ。公園といっても道が整備されているわけではなく雑草だらけで、道なき道を行くという感じです。道中には蛇も見かけました(こわい)。ガチの一面クソミドリです。

公園の中には史跡らしく、玉作りをしていた家屋を復元したものがあります。流石に中には入れませんでしたが、外から見るだけでも何となく雰囲気を感じることができました。

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玉作りをしていた古代の家屋を復元したもの。

そして玉造温泉駅へと徒歩で戻ります。道中、「玉造温泉ゆ〜ゆ」という何か名前がアレな温泉施設を見かけましたが、普通に有名な温泉施設みたいです。

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道中、良い感じのカフェで休憩。ババロアをいただきます。

玉造温泉駅から山陰本線やバスを駆使して移動します。2日目の目的地は……皆生温泉(かいけおんせん)です。お前温泉に行ってばかりじゃねーか、という突っ込みが聞こえてきそうですが、やっぱり温泉宿って好きなんですよね。

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山陰本線の車窓からの宍道湖(しんじこ)の風景。

道中で休憩がてらご当地イオンに立ち寄ったり農作物直売所に立ち寄ったりしつつ(謎ムーブ)も、皆生温泉に到着。こちらは城崎温泉ほどではないにせよそれなりに栄えています。人気もそれなり。

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メインストリートにある足湯。皆生温泉には足湯がいっぱいありました。

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温泉むすめ。そういえば城崎温泉にもいましたね。

2日目の宿はここ、湯快リゾートの「かいけ彩朝楽」です。

https://yukai-r.jp/kaike-saichoraku/

1日目に良い宿に泊まってしまったせいで格落ち感が半端ないですが、値段も相応にリーズナブルでしたし、別に悪い宿ではないと思います。勿論温泉もついていますよ。

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かいけ彩朝楽。湯快リゾートは西日本中心のチェーン(?)らしいです。

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宿はコウペンちゃんとコラボキャンペーン中(5月末まで)。

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海沿いということでお部屋はオーシャンビューです。宿の良かった点の一つ。

宿にチェックインしたら、周辺を散策します。この辺の魅力としては、やはり日本海が一望できることでしょうか。砂浜を散策したり、足湯に入ったり……無限にのんびりとした時間を過ごすことができます。都会にいると忘れそうになりますが、こういった時間も大切です。

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日本海。この日は風が強く砂がめちゃめちゃ飛んできました。

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皆生海浜公園。海沿いに市民や観光客の憩いの場があるのは良いですね。

皆生海浜公園を散策していると、廃墟のような建物が目に入りました。人が誰も住んでいない……と思いきや洗濯物が干してあり、ちゃんと人が住んでいるようです。

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皆生海浜公園付近にある廃墟(?)

この建物、ネットで調べてみると……なんと今日宿泊する宿「かいけ彩朝楽」の社員寮とのこと。……マジ? 何というか、リゾート地の闇の側面ですね。

そのまま宿に戻り、温泉に入ったり、夕食を食べたりしました。この宿の食事はバイキングなんですよね。コロナ禍ということで、使い捨ての手袋を着用し、感染対策はきっと万全なんでしょう。

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バイキング。こちらもコウペンちゃんとコラボしています。

3日目

またまた朝早くに起床し、朝風呂へ。この旅行では温泉に何度も入っていますが、温泉旅なんてそんなものでしょう。

朝食もバイキングです。たくさん栄養を補給しておきます。バイキングだといっぱい食べたくなりますよね(貧乏性)。

宿をチェックアウトし、境港という場所に向かいます。この境港という場所、結構行きづらい場所にあるのですが、皆生温泉松江駅といった市街地と境港を繋ぐ直通のバス路線が2021年3月末にことごとく廃止されており、コロナ禍の影響を感じます。

ただ、コロナ禍前からも大幅な減便によって運行が縮小していたようです。地方の公共交通機関の限界を感じますね。公共交通機関がないと遠い場所からの観光客が訪れにくくなり、経営が悪化し、と負のスパイラルに陥りそうであります。大丈夫なんでしょうか?

まあ廃止されてしまったものは仕方ありません。境線という電車で境港駅に向かいます。

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皆生温泉からバスで移動した境線の富士見町駅。趣深い(?)無人駅。

境港は水木しげる氏の出身地らしく、ゲゲゲの鬼太郎ロードという観光名所があります。空港の名前を米子鬼太郎空港(よなごきたろうくうこう)にするくらいには鬼太郎で売ってるみたいです。

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境線の電車はゲゲゲの鬼太郎仕様です。

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境港駅前。ゲゲゲの鬼太郎のキャラクターがお出迎え。

境港駅前から件の鬼太郎ロードを歩きましたが……なんと人がほとんどいません! 店も閉まってる店が多いですね。コロナ禍の影響もあるんでしょうけど、市街地にはそれなりに人がいたわけですし、個人的には前述したバス路線廃止の影響もそれなりにはあるんじゃないかな、と思います。知らんけど。

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人気のない駅前。鬼太郎ロードも同じような感じです。

気を取り直して、観光していきましょう。すべてが鬼太郎仕様のこの街は、見ているだけでも楽しいです。閉まっている店が多いとはいえ、ゼロではありません。買い食いもしました。朝食がバイキングだったので、軽めの昼食ですね。

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妖怪たちの足湯。ここにも温泉が湧き出るのでしょうか。

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妖怪神社。御神体は目玉のおやじにちなんで「目玉石」。

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珍しく開いているお土産屋。人当たりの良いおばちゃんがいました。

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河童の泉。きっと妖界というのは幻想郷的なアレなんでしょう。

一通り回り終え、境港駅から松江駅へ直通のバスで戻ります。様々なバス路線が廃止されるなか、この直通バスだけが生き残っていました。このバス路線、なんと1日1便です。このバスに乗り遅れると米子を経由しなければ松江に行けない為、非常に遠い旅路になります。この旅行全般に言えることですが、時間に遅れると大変なことになります。

松江駅からさらにバスで揺られ、この旅の締めくくりに八重垣神社へと足を運びます。東方厨的にはあの「八雲立つ~」の和歌で有名なんじゃないでしょうか。香霖堂でも「八雲立つ夜」で題材にされてましたよね。

八重垣神社、松江駅から地味に遠いんですよね…! 松江駅から20分くらいバスで揺られる必要があります。前に島根県出雲大社旅行に来た時はまわれませんでしたので、今回まわることができて非常に良かったです。

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八重垣神社。世間的には(出雲大社と並んで)縁結びで有名。

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八雲立つ~」の和歌が掘られた石。日本最古の和歌です。

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八重垣神社はラフカディオ・ハーン小泉八雲)ゆかりの地です。

八重垣神社の奥には鏡の池という場所があります。ここは、スサノオ稲田姫を八岐大蛇から隠した場所とされています。「八雲立つ~」の和歌にも登場し、八重垣神社の名前にもなっている「八重垣」は、この池を取り囲む幾重にも重なった垣根を指します。

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佐久佐女の森(さくさめのもり)にある鏡の池。

八重垣神社の近くにはお洒落なお土産屋さん「八重」がありました。

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お土産屋さん「八重」。電子マネーもほとんど使え、現代的です。

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このお土産、デザインが可愛いらしくて好きです。

八重垣神社を回り終えたので、満足して松江駅へとバスで戻ります。満足したとは言っても、もうへとへとです。この時、脚が悲鳴をあげていたのを覚えています。
帰りは松江駅から空港連絡バスで出雲空港まで向かいますが、多少時間が余っていた為、松江駅近くにあるご当地イオンを見たり、松江駅で夕食を食べたりしました。空港連絡バスで出雲空港に向かう時は爆睡してしまいました(運転手さんに起こされました)。

このように疲労困憊ではありましたが、心地良い疲れというか、満足したような3日間になりました。久々の旅行はとても楽しかった……! また行きたいと思います。

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飛行機から見える夜景が綺麗でした。